LOMO Atoll Ultra-Wide 17mm F2.8
Atoll Ultra-Wide 17mm F2.8(ロモグラフィー)のレビューと写真作例
目次
ギャラリー
- 写真作例の撮影はLeica M-P typ240
レビュー
Atoll Ultra-Wide 17mm F2.8は、LOMO(Lomography)が中国で製造したオリジナル設計の17mm広角レンズ。
レンズタイプがレトロフォーカスなのでレンズ鏡筒は大きいが、以前使用したDistagon-M 18mm、Super Elmar-M 18mmよりも歪曲や周辺光量落ちは、同等かよく補正されており、LOMOによる設計なのかどこかの中華メーカー設計かは分からないがレンズとしての完成度は高いと感じる。
しかし、いくつかの撮影距離で直線の被写体を撮影した際に、補正の限界だと思われる怪しげなうねり発生してが気になることがある。怪しげなうねりは画像処理ソフトで補正するにしても、単純な歪み補正では対応できず、専用のプロファイルを作る必要がある(すべてのソフトを把握しているわけではないが、市販ソフトで本レンズのプロファイルを見たことはない)。
操作性については、デザインの問題だと思うのだが、フォーカスリングよりも絞りリングの径が大きいため、フォーカスリング操作時に指が自然に絞りリングにかかり、フォーカスリングを回したつもりが絞りリングを回していることがある。そして、絞りにクリックストップがないタイプなので、被写体深度が深くなりピントは合っているように見えてしまい、間違えたまま気づかないこともあった。
フォーカスリングと絞りリングが逆だと良いなと間違うたびに思う。操作時の意識か慣れの問題かとも思うのだが、よほど意識していないと間違えるしいつまでも慣れない。
絞りはほぼ常時F5.6で固定しているので、こんなに目立つところに絞りリングはなくても良いのでは?とつくづく感じる。
専用のファインダーが付いているが、EVFでしか使わないので使ったことがない。
本レンズは正式なリリース前にクラウドファウンディングによる資金募集がおこなわれて、ライカMマウント用は44800円が最安だったようだ、現在59800円で販売されているが、個人的な満足度からはクラウドファウンディングの最安価格が適正価格のような気がする。
仕様
項目 | 値 | 備考 |
焦点距離(mm) | 17 | |
最大絞り | 2.8 | クリックストップ無し |
最小絞り | 22 | |
レンズ構成 | 10群13枚 | レトロフォーカス |
最短撮影距離(m) | 0.25 | |
レンズ長(mm) | 79 | |
レンズ最大径(mm) | 73 | |
フィルター径(mm) | ー | フィルターは装着できない |
重量(g) | 482 |
参考文献・参考リンク
更新履歴
- 2024.03.11
- 2022.04.01
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