Carl Zeiss MAKRO PLANAR T* 50mm F2
カール ツァイス・マクロ標準レンズ
マクロ・プラナー T* 50mm F2のレビューと写真作例
目次
ギャラリー
写真作例の撮影はKODAK DCS Pro SLR/n
レビュー
マクロ・プラナー 50mmは、コシナが製造販売するカール・ツァイスブランドのマクロレンズ。
プラナー形式の後群に近接用のレンズを足した構成でレンズ単体では0.24mまで寄れるハーフマクロとなる。絞り羽は八枚で円形ではなく緩めの八角形で、レンズマウントはニコンAi-SのZFとキヤノンEFのZEがリリースされている。
本レンズはコダックの一眼レフデジタルカメラDCS Pro SLR/nを中古で買ったときにFマウントのレンズの中から選んで購入した。これを選んだ理由は、当時久しくマクロレンズを買っていなかったこと、レンズ価格が安かったためと記憶している。個人的にはコシナ・ツァイスはこの時代のデザインが好きで、DCS Pro SLR/nに装着した姿も美しい。
ヘリコイドは少し重めだが、マクロレンズではこのくらい抵抗がある方が使いやすく、ピント合わせに困ることもなかった。使っているカメラのセンサー、絵作りの影響もあるだろうが、マクロとしては明るいF2なので、絞り開放ではそれほどキレのある描写ではなく、猫の毛を柔らかく描写し、遠景は解像感を強調した絵作りではなく絵画的な描写と感じる。もちろん絞ればシャキッとしてくるので、適宜使い分けるレンズだろう。遠方撮影から近接撮影まで万能にこなすレンズで、前ボケ後ボケともにうるささもなく、標準レンズとして気に入っていた。
残念ながら、マウント整理の際にカメラとレンズをまとめて売ってしまった。
マクロ・プラナーは、紹介した初代から3代目までレンズがニューアルされている。
- 初代は本レンズ(ZF・電子接点無しとZE・電子接点あり) *1
- 2代目は、2010.6にZFに電子接点(CPU付きニコンAi-S)を追加したZF2へマイナーチェンジ *1
- 3代目は、2016.7に外装を変更して名称もMilvus 2 / 50(ZFとZE)に変更 *1
これらのレンズはコーティングの進化による変更はあるかもしれないがレンズ構成はいずれも同一である。
接写レンズに用いる、接頭語はいくつかあり、カール・ツァイスはドイツ語表記で「大きい」を意味する「MAKRO」を用いている。その他、多くのメーカーでは英語の「大きい」を意味する「MACRO」を用いている。ニコンは接写レンズの接頭語に「小さい」を意味する「MICRO」を用いており、表記には各社の個性が表れているが、カメラレンズにそれほど興味がない人には紛らわしい表記の揺れだと思う。
レンズ構成図はカールツァイスヒストリカルプロダクトより引用
仕様
項目 | 値 | 備考 |
焦点距離(mm) | 50 | |
最大絞り | 2 | |
最小絞り | 22 | |
レンズ構成 | 6群8枚 | |
絞り羽根 | 8 | |
最短撮影距離(m) | 0.24 | |
レンズ長(mm) | 107.6 | |
レンズ最大径(mm) | 72 | ZF |
フィルター径(mm) | 70.4 | ZF |
重量(kg) | 500 | ZF |
リリース年 | 2007.3 |
参考文献・参考リンク
更新履歴
- 2024.07.03:記載修正
- 2024.03.29:記載修正
- 2023.09.16:最初の投稿
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