LEICA VARIO ELMAR R 80-200 mm F4

ライカ・バリオ・エルマー 80-200mm F4のレビューと写真作例

目次

ギャラリー

  • 写真作例の撮影はLEICA SL typ601、LEICA M typ240

レビュー

ライカ・バリオ・エルマー 80-200mm F4は、80mmから200mmの焦点距離をカバーするズームレンズ。この焦点距離は過去3世代に渡りリースされており、こちらが4代目となる。
ROM端子付きバージョンは、LEICA R8、R9でTTLフラッシュの制御ができる。また、DMR(Digital Module R)と純正のR adapter L+LEICA Lデジタルカメラシリーズは、フラッシュ制御の他、レンズ名、絞り値、焦点距離などの撮影情報をexifに記録することができる。

レンズ操作部は根元にがズームリング、中程にフォーカスリングとなっており、ライカRマウントの回転式ズームで統一された様式となる。
外見からインターナルズームのように見えるが、フォーカスリングを回すとレンズ全長が微妙に変化する。レンズフードは組み込みで、先端を引き出して使うが、引き出し距離がそれほどでもないため、200mmではフード長が足りないように思われる。レンズ鏡筒には、ズームレンズや望遠レンズ特有のライカ赤バッチがあしらわれており、筒型の鏡筒デザインにマッチしている。

作例をみてわかるとおり、ズームレンズのなかではボケが綺麗で、最短撮影距離は1.1mと寄れるレンズではないがネイチャー写真にも向いている。0.7m程度まで寄れればと思うこともあるがズームレンズの利便性とのトレードオフと考えて諦めていた。マクロアダプターの装着は可能なので、どうしても寄りたいときはそちらを使うことも可能だ。
日中に使う限りF4の絞り開放値が問題になることもなく、細身のレンズは若干ホールド性が悪いが、軽いという利点のため十分にフィールドで活用できる。

近い焦点距離の豪華レンズ、バリオ・アポ・エルマリート 70-180mm F2.8はこのレンズと比べると倍程度の重さになるため、気軽に持ち出すことはためらわれる。

VARIO ELMAR 35-70 F4と同様に、Mada in Japanの刻印があり、京セラが製造していると言われている。このレンズの難点は中玉がバルサム切れをおこして曇りやすいことである。
2022年頃は、関東カメラサービスで修理を受け付けていたようだが、現時点でも可能かは関東カメラサービスに問い合わせてみる必要がある。曇ったレンズはかなり格安で売られているが、修理費用を考えると最初から正常品を求めた方がよいかもしれない。

仕様

ほぼF4(小三元ズーム)通しのライカズームレンズスペック比較

レンズ名VARIO ELMAR
焦点距離(mm)21-3535-7080-200
最大絞り3.5-44
最小絞り22
絞り羽根枚数6
レンズ構成8群9枚7群8枚8群12枚
最短撮影距離(m)0.50.5
(0.26 macro)
1.1
レンズ長(mm)66.37946
レンズ最大径(mm)757462.5
フィルター径(mm)676060
重量(g)5005051020
レンズフードプラスチック爪
12438
ねじ込み
12437
組み込み
製造本数*13,400(2005まで)8,680(2005まで)14,350(2005まで)
リリース年2001-1996-1995-
*1:数字はライカWikiより転載

参考文献・参考リンク

更新履歴

  • 2024.03.26
  • 2023.11.15:初稿

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