Ms-Optics SONNETAR 50mm(F1.1)
SONNETAR(ゾンネタール) 50mm F1.1(MS-Optics / 宮崎光学)のレビューと写真作例
目次
ギャラリー
- SONNETAR 50mm F1.1 写真例(Leica M-P / M10)
レビュー
ゾンネタール 50mm F1.1はMS-Optics(宮崎光学)の大口径標準レンズ、レンズ形式にゾナー型を採用する。昨今のなんちゃってゾナーではなく、4群5枚、後玉3枚は貼り合わせという伝統のゾナー形式である。
このレンズは2010年代のMs-Optics製品の中では、外観、写りなどクオリティが高いレンズの一つで、
カラーバリエーションは、ブラック、シルバー、ブラックペイントの3色がある。
このゾンネタール 50mm F1.1と同スペックのレンズとして、コシナ・フォクトレンダーのノクトン 50mm F1.1(重量:428g / レンズ長:57.2mm)がある。ゾンネタールはノクトンと比べて重量が半分、レンズ長は2/3と圧倒的にコンパクトである。
このコンパクトな設計故に周辺部の描写は少々厳しいものがあり、撮影シーンによっては周辺減光が目立つ、像の乱れが目立つこともあるが、そこは使い方の工夫で解決するべきであろう。
設計者・宮崎氏は「道具は現場に持ち運んでこそ生きる」とおっしゃっており、これは、でかくて重く持ち出しに躊躇するレンズよりは、軽くて性能のよさを追求することに意義があるという主張で、氏のレンズ設計ポリシーを端的にあらわしている。
作例をご覧いただいても分かるように、開放からコントラスト低下の少ないしっとりとした描写をするレンズだ。
筆者はそれをとても気に入っており、宮崎光学の50mmの中では一番バランスが良いレンズだと思う。
仕様
項目 | 値 | 備考 |
焦点距離(mm) | 51.7 | |
最大絞り | 1.16 | |
最小絞り | 16 | |
レンズ構成 | 4群5枚 | ゾナー型 |
最短撮影距離(m) | 0.85 | |
レンズ長(mm) | 35.7 | |
レンズ最大径(mm) | 51.2 | |
フィルター径(mm) | 55 | 逆付け式 フード逆かぶせ収納式 |
重量(g) | 190 |
参考文献・参考リンク
- Wikipediaによるゾナー型レンズの説明
- MS-ISM 1.0 / 50-GA(Shige”s hooby内リンク)
更新履歴
- 2024.02.16:改稿
- 2022.04.06:初稿
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