収差調整レンズ MS-H VARIO PETZ 57mm F2

Ms-Optics H VARIO PETZ 57mm F2をLEICA M Typ240で使用したレビューと写真作例
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目次
ギャラリー
写真作例はLeica M typ240で撮影した。
レビュー


1.概要
Ms-Optics VARIO PETZ 57mmは、MS-Optics(宮崎光学)の歴史シリーズ第3弾のH-PETZを改良したレンズ。
VARIO PETZはH PETZとレンズ構成、撮影に関する機能は同じで、後端レンズの移動指標が設けられ、指標にしたがい後端レンズを移動させると、球面収差(SA)をコントロールする事が可能となっている。
2.使用感
Ms-Optics VARIO PETZ 57mmは、ポジションの標準位置以外はレンジファインダーカメラの距離計との連動に不整合が生じるため、ミラーレスカメラでの使用が推奨されている。しかし、本レンズの収差補正はレンズ後玉付近にあるレンズの留め具を回転させる必要があり、野外では実用的に変更するのは利用するのは難しい。
描写の変化についてはギャラリーに記載しているとおりで、プラス側は変化が顕著に見られるがマイナス側はポジションによる変化が少ない。
3.まとめ
結論としてMs-Optics VARIO PETZ 57mmをまとめると、PETZ 57mmに付加価値を付けるために開発された実験的なレンズ。実用性については疑問が残るレンズだ。
仕様・考察など
可変機構は、レンズ鏡筒サイズに余裕のある2017年リリースのAPORIS 135mmに実装された機能と同様である。それをより小型の標準焦点距離のレンズに組み込んだのがVARIO PETZだ。
その完成形として、2019年のVARIO PRASMA 50mm F1.5がある。
一部レンズには非公式にレンズ後群を動かし∞位置の調整や収差のコントロールができるレンズがある。


項目 | PETZ / VARIO PETZ | VARIO PRASMA |
焦点距離(mm) | 57 | 50 |
最大絞り | 2 | 1.5 |
最小絞り | 16 | 16 |
絞り羽根 | 4群4枚 | 4群6枚 |
レンズ構成 | 12 | 12 |
最短撮影距離(m) | 0.7 | 0.5 |
レンズ長(mm) | 37 | 43 |
レンズ最大径(mm) | 50 | 50 |
フィルター径(mm) | 40.5 | 40.5 |
重量(g) | 110 | 135 |
フード | 専用円筒型40.5mm逆ネジ込み | 専用円筒型40.5mm逆ネジ込み |
マウント | ライカM | ライカM |
リリース年 | 2018 | 2019 |
定価(円・税別) | ¥75,000 | ¥90,000 |
参考情報
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更新履歴
- 2025.8.24
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