Mutar T* 1.4 for CONTAX645
Mutar T* 1.4のレビューと写真作例
目次
ギャラリー
- 写真作例の撮影はLEICA S typ007
レビュー
Mutar T* 1.4 for CONTAX645は、CONTAX645レンズのうち、SONNAR 140mm、SONNAR 210mm、Tele-Apotessar 350mmの焦点距離を1.4倍すにるレンズコンバーター。
テレコン使用時の弊害としては、F値が半段暗くなる。
使用できるレンズが上記3本のみで、140mmはテレコン装着時の性能がSONNAR210mmとほぼかぶっており、ゾナー210mmは3万円程度から良品が手に入るという中古価格の暴落もあり、140mmに装着する必要性はほとんど感じられない。そのため実質210mmと350mmのためのテレコンバーターとなっている。350mmも入手性の悪さから実質210mm専用といえる。
Mutar x1.4は使用可能なレンズの制約から2023年現在中古市場において、相当数の在庫があるようで価格も安ければ1万円程度から見かける。中央値は2万円程度だ。
手持ちのレンズでは140mmと210mmで使えるので、今回は140mmレンズに装着した際の性能変化について確認した。本来は210mmも一緒に持ち出し三者比較するところだか、すべて持ち出すのは重いので今回は見送った。
撮影結果をモニター等倍で確認したところ、細部の描写はテレコン無しに解像度のよさが感じられるがその差はわずかだ。テレコンを付けたことによる色のにじみもほとんど感じられない。総じて優秀なテレコンバーターと考える。
使ってみての感想は、1.4テレコンを140mmに装着しても劇的に撮影範囲が変わるわけもなく、高画素機ならトリミングでもいいのでは?と感じた。
撮影中の取り外しはセンサーへのゴミの混入原因にもなるため、テレコンをつけたまま運用するならば、最初から210mmを持ち出すと思うので、140mmに対してMutar x1.4を使用するのはテストのと気くらいしか使わないと思う。
焦点距離の違いによる比較
140mm(x0.8)=112mm
拡大
140 x1.4(x0.8)=157mm
拡大
仕様
- マスターレンズの焦点距離を1.4倍にするコンバータ、その弊害としてF値が半段暗くなる。
- 対応レンズは、Sonnar 140mm、Sonnar210mm、Tele ApoTessar 350mmの3本。
レンズ名 | Mutar |
焦点距離(mm) | x1.4 |
最大絞り | 半段暗くなる |
最小絞り | 半段暗くなる |
レンズ構成 | 5群7枚 |
最短撮影距離(m) | 装着レンズと同じ |
レンズ長(mm) | 41 |
レンズ最大径(mm) | 82 |
フィルター径(mm) | – |
重量(g) | 510 |
リリース年 | 1999 |
- テレコンバーターを装着した際の性能変化は以下の通りである。
マスターレンズ 焦点距離 | マスターレンズ F値 | 装着後焦点距離 | 装着後F値 |
140mm | 2.8 | 196 | 4 |
210mm | 4 | 294 | 5.6 |
350mm | 4 | 490 | 5.6 |
参考文献・参考リンク
更新履歴
- 2024.03.04:更新
- 2023.06.24:初稿
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