LOMO x ZENIT NEW Jupiter3+ 50mm
NEW Jupiter3+ 50mm F1.5(ロモグラフィー版)のレビューと写真作例
目次
ギャラリー
- 写真作例の撮影はLeica M-P typ240
レビュー
LOMOGRAPHY x ZENIT NEW Jupiter3+ 50mmは、ロモ(ロモグラフィー)がロシアのZENITに依頼して、往年のレンズ、ジュピター3を復刻したレンズ。
復刻にあわせて、鏡筒は新規製造されたようでピカピカで美しい、レンズマウントはオリジナルと同じライカL39スクリューマウントだが、レンズパッケージにはL/Mマウントアダプターが同梱されている。レンズ構成は旧型と同じで変更はないが、本レンズの最短撮影距離は0.7mとオリジナルのジュピター3の1mから短縮されている。フィルター径はオリジナルJupiter3と同じ40.5mm。
オリジナルのジュピター3レンズは中古市場に数多く流通している。鏡筒色に黒色と銀色があるが、いずれも経年劣化による外観のくたびれが目立つものが多い。
レンズ構成はドイツのツァイス・ゾナー 50mm F1.5のデッドコピーといわれ、本レンズにもゾナーレンズの特徴の一つである大きく湾曲した前玉を見ることができる。
写りは、後ろボケがざわざわするシーンにも出くわすが、絞ればそこそこ暴れも収まり普通のレンズとして使える。コシナ・ツァイスのCゾナーの現代的な描写と比べるといくぶん個性的でカメラセンサーによっても描写の変化を楽しめる。
某所で鏡筒ガタつき有りの品を中古で購入したが、Leica-Mに付属のM/Lリングを用いて取り付けると無限遠が出なくて焦った。
手持ちのフォクトレンダーの50/75-M/Lリングに変更すると正しい距離計連動をおこなえたように見えたので、付属のM/Lリングがゆがんでいる、厚みがおかしいなどの不具合かと思ったが、テストを継続すると、近景は二重像の合致と撮影結果がほぼ合っているが、遠景は二重像が合致していても撮影結果がずれている状態であることがわかったので、EVFを使用してレンズの繰り出し量と撮影結果を確認するとピント位置5mの指標で無限になっていることを確認した。
なかなか珍しい異常を抱えているようだったので、購入元に相談したら記載外の不良と言うことで返品を提案されたため、レンズ自身は綺麗な個体だったので少々惜しかったがまともに使えないレンズを持っていてもしょうがないので返品した。
ebayではレンズ単体がそれなりの価格で販売されているが、2024年現在の円安水準ではなかなか手が出なくなっている。
仕様
項目 | NEW Jupiter3+ | C SONNAR |
焦点距離(mm) | 50 | ← |
最大絞り | 1.5 | ← |
最小絞り | 22 | 16 |
レンズ構成 | 3群7枚 | 4群6枚 |
絞り羽根(枚) | 13 | 10 |
最短撮影距離(m) | 0.7 | 0.9 |
レンズ長(mm) | 36.8 | 45 |
レンズ最大径(mm) | 47.2 | 56 |
フィルター径(mm) | 40.5 | 46 |
重量(g) | 228 レンズ+ L-Mマウントアダプタ | 250 |
発売日 | 2016. | 2006.8 |
参考文献・参考リンク
更新
- 2024.05.05
- 2024.02.15
- 2022.02.05
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