OLYMPUS E-PL7

進化してないPLシリーズ

オリンパス製デジタルカメラ・E-PL7のレビューと写真作例

目次

ギャラリー

レビュー

E-PL7はオリンパス(現OM-SYSTEMS)のローエンド・ミラーレスカメラ。

基本的なシステムは、2012年リリースのE-PL5から大きな進歩は無く、マイナーチェンジをしながらE-PL5>E-PL7>E-PL9>E-PL10と製品が続いてる。

基本的なコンポーネントには更新されていないのは、マイクロフォーサーズのハイエンドモデルが2000万画素で止まっているので、このモデルは1600万画素で据え置くしか無いという事情もあるのだろう。E-PL5とE-PL7以降でイメージセンサーが変更になったようだが、画素数がおなじであるため、同じレンズで撮り比べた場合、見分けることは困難だろう。

なんとかカメラに変化をくわえようという姿勢は見られるが、結果的には小手先程度の変更にとどまっており、カメラとしての進歩が感じづらいのは残念なところだ。
E-PL9ではEVFの装着ができなくなり、カメラとしてコストダウンは進んでいると感じる。しかし、実際にこのカメラにEVFを付ける撮影者がどの程度いるか考えた場合、そう多くは無いはずで、この変更は合理的な判断と言える気がする。

ダブルズームキットでついてきた、14−42mmと40−150mmを試してみたが、E-PL7のボディ内手ぶれ補正は、また暗いシーンでは恩恵を感じることは少なかった。また、手ぶれ補正機能が原因かはわからないが、シャッターを押した後、背面液晶の表示がワンテンポ遅れ、画面に表示される像がズレるような動作をするため撮影テンポが悪い。

ライカMレンズも試してみたが、液晶を拡大しないと分かり辛い背面液晶、EVF2は表示のたびにボタンを押すという手間もあり、E-PL7はAFで使うカメラだと思った。

そして、カメラリリース年代的にしょうが無いのかもしれないが、電子シャッターがないのが欠点の一つだ。E-PL7のメカシャッターはそれなりの音がして場面によってはうるさいため、静かに撮影したいというニーズには向いていない。後継機種のE-PL9から電子シャッターが装備され、静音撮影機能が付加されている。

世代は古いけれど、同じ1600万画素のDMC-GM5と写りに差が感じられなかったので、E-PL7は売却してしまった。

仕様

項目E-PL5E-PL7E-PL9
カメラ有効画素数1605万画素
レンズマウントマイクロフォーサーズマウント
撮像素子4/3型Live MOSセンサー
総画素数1720万画素
電子シャッターなしSCN/APモードの“静音撮影”にて対応
1/16000~60秒
手ぶれ補正内蔵式(撮像センサーシフト式手ぶれ補正)角度ぶれ補正(XY軸)ボディー内手ぶれ補正(撮像センサーシフト式3軸手ぶれ補正)
EVFEVF-2/EVF-3/EVF-4なし
背面液晶3.0型可動式液晶*約46万ドット(16:9)、静電容量方式タッチパネル3.0型可動式液晶
(約104万ドット(3:2)静電容量方式タッチパネル)
内蔵フラッシュなしTTL調光内蔵フラッシュ GN=5.4
バッテリーBLS-50
互換バッテリー(Ads by amazon)
外形寸法
幅 x 高さ x 奥行 (mm)
110.5 × 63.7 × 38.2114.9× 67 x 38.4117.1 × 68.0 × 39.0
重量(g)約279g(本体のみ)約309g(本体のみ)約332g(本体のみ)
ボディカラー白、黒、銀白、黒、ブラウン
リリース年2012.10.122014.92018.3.9
定価(税抜き・ボディのみ)¥90,000-6万6,000円前後7万円前後

オプション

  • 本革レンズジャケット「LC-60.5GL」(ブラウン/ライトブラウン/ブラック)
  • 本革ボディージャケット「CS-45B」(ブラウン/ライトブラウン/ブラック)

参考文献・参考リンク

更新

  • 2024.06.07

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