Voigtlander HELIAR 50mm F3.5 101th model

フォクトレンダー・ヘリアー 50mm F3.5・101周年限定版のレビューと写真作例

目次

ギャラリー

  • 写真作例の撮影はZeiss Ikon +KONICA SINBI100、画像はNIKON LS-50でスキャンした。
  • 写真作例の撮影はLEICA M8とEPSON R-D1

レビュー

ヘリアー 50mm F3.5は、コシナ・フォクトレンダーがベッサT・レンジファインダーカメラとセットでリリースしたライカL39 スクリューマウントレンズ。4色のベッサTとセットで売られたが、いつまでも新品が入手可能でずいぶん在庫が残っていた印象がある。

このレンズは前述のようにレンジファインダーフィルムカメラのベッサTと一緒に売られていたが、レンズだけの中古を購入した。フィルムカメラのヘキサーRF、デジタルカメラのエプソンR-D1、ライカM8と3つのカメラで使用した。50mm標準レンズをたくさん持っていたこと、Ms-opticsのApoquaria H 50mm F3.5(アポクオリア・ヘリアータイプ 50mm F3.5)とコンセプトおよび仕様がかぶっていたため、このレンズは売却して手元にはない。

3群5枚の古風なレンズ構成で現代の硝子を使っているためか、撮影結果の抜けは良くごく普通のレンズに仕上がっている。フィルムで写す限り周辺部も気になるような乱れ方をしない。レンズを近接方向に繰り出すとレンズ根元のネジがむき出しになり、ネジ表面のグリスが見えるので経年変化でスカスカになりそうな気がした。
レンズには専用のねじ込みフードと、レンズキャップが付属していたが、中古市場ではレンズ本体だけになっていることが多い。

このレンズは、同じレンズ構成で、600本限定バージョンが2009年にリリースされ、2016年には固定鏡筒+Mマウント化されてレギュラーレンズになっている。レギュラーレンズの価格が安いので、古いレンズをプレミア価格で買う必要は無いと考える。
古いヘリアータイプのレンズは数も少なく高価なので、手軽にヘリアー形式のレンズを使ってみたい撮影者にはよい選択肢だと思う。

レンズ構成図はコシナ公式PDFより引用

仕様

項目ヘリアー50mm F3.5ヘリアー50mm F2ヘリアー50mm F1.5
焦点距離(mm)505050
最大絞り3.521.5
最小絞り221616
絞り羽根101110
レンズ構成3群5枚3群5枚3群6枚
最短撮影距離(m)
(距離計連動)
1.01.00.7
レンズ長(mm)42.238.5(使用時)41.9
レンズ最大径(mm)4750.856.8
フィルター径(mm)283949
重量(g)150260255
リリース年2001.11(初代)
2009.11.1(2代目)
2016.11.25(3代目)
2007.6or7(初代)
2009.11(2代目)
2021.9
価格(定価・税別)初代ボディ込み・価格不明
68,000-(2代目)
65,000-(3代目)
144,900(初代ボディ込み)
73,000(2代目)
90,000
その他2代目は固定鏡筒
3代目は固定鏡筒で意匠を変更

参考文献・参考リンク

更新履歴

  • 2023.03.04:初稿

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