Ms-optics APOQUALIA 50mm
Ms-optics(宮崎光学)APOQUALIA-H 50mm / F3.5のレビューと写真作例
目次
ギャラリー
- 写真作例の撮影はLEICA M8.2とEPSON R-D1xG
レビュー
アポクオリア 50mm F3.5はMs-optics(宮崎光学)のオリジナルレンズ第二弾、レンズ構成にヘリアー形式を採用した焦点距離50mmの標準レンズ。
本レンズはアポクオリア・ブランドだが、これ以降にリリースされるレンズのように明るいという特徴はない。またレンズの銘板にはMS-MODE-AH(APO-HELIARの略と思われる)が刻まれている。
Ms-opticsが初めてリリースしたレンズは、ゾナー形式で焦点距離50mm、絞り開放値F1.3と大口径好きの心に刺さる意欲的なレンズであったため、本レンズを売っていたカメラ屋の親父が「これは、あまり売れないスペックだよ。」と嘆いていたことを記憶している。
このレンズはリリース本数も少なく、市場で見かけることはほとんどないが、F3.5と明るくないレンズのため、絞り開放からキレのある描写をし、前後のボケも美しい。軽量でコンパクトなレンズでスナップに向いている。今も手元にあり紹介した作例のライカM8、エプソンR-D1以外にフィルムカメラ、デジタルライカMなども撮影に使用している。
2024年現在であれば、同スペックのXENOMAX 50mm F3.5のほうが、同じスペックだが性能はうえだ。サイズも本レンズとほとんど変わらないのでレンズ形式にこだわりがなければ、そちらの方が入手しやすいかもしれない。
2001年にコシナがフォクトレンダーブランドでヘリア101年記念として、同スペックのヘリアー形式のレンズをリリースしており、宮崎氏がこれを意識したのは不明だが、Ms-opticsにあるヘリアー形式のレンズはこれのみで、以降はゾナー、ガウスタイプのレンズを多くリリースする。
コシナはヘリアー形式レンズの大口径化を進め、2007年にヘリアー50mm F2をリリースし、2021年にはレンズ構成を3群6枚とした、ヘリアー50mm F1.5の大口径レンズをリリースしている。
仕様
項目 | 値 | 備考 |
焦点距離(mm) | 51.6 | |
最大絞り | 3.5 | |
最小絞り | 22 | |
レンズ構成 | 3群5枚 | ヘリアー形式 |
絞り羽根枚数 | 12 | |
最短撮影距離(m) | 0.8 | |
レンズ長(mm) | 38 | マウント面からの距離 |
レンズ最大径(mm) | 49 | フォーカスレバーなど突起を除く |
フィルター径(mm) | 30.5 | 順付け |
重量(g) | 105 | L/Mマウントアダプター込み |
リリース年 | 2009 | |
定価(円・税別) | 65,000 |
- レンズ仕様比較
製造 | Ms-optics | ← | voigtlander | ← | ← |
名称 | APOQUALIA-H | XENOMAX | HELIAR 50mm F3.5 | HELIARclassic 50mm F2 VM | HELAIR classic 50mm F1.5 VM |
絞り | 3.5 | ← | 3.5 | 2 | 1.5 |
絞り羽根 | 12 | ← | 10 | ← | ← |
構成 | 3群5枚 | 4群5枚 | 3群5枚 | ← | 3群6枚 |
最短距離(m) | 0.7 | 0.5 | 1.0 | 1.0 | 0.5 |
レンズ長(mm) | 38 | 33 | 43.2 | 38.5 | 41.9 |
フィルター径(mm) | 30.5 | 30.5 | 27 | 39 | 49 |
マウント | M | M | L39 | VM | VM |
重量(g) | 105 | 63 | 150 | 260 | 255 |
リリース年 | 2009 | 2022 | 2001 | 2007 | 2021 |
参考文献・参考リンク
更新履歴
- 2024.03.10:改稿
- 2022.06.01:初稿
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