ELMAR-M 2.8/50
LEICA Mマウント、ズミクロン-M 50mm F2.8をライカM型デジタルカメラで使用した記録
目次
<ギャラリー>
LEICA SUMMICRON-M 50mm F2.8の写真例(LEICA M8/M9)
<レンズの印象>
2000年代は新品が10万円程度で購入できた、当時のライカ最廉価レンズ。
廉価レンズとはいえ、造りはしっかりしており、少ないレンズの割に重量感はあり、沈胴操作もスムーズであった。
操作感は、フォーカスリングの切れ角は少なくヘリコイドは軽い。開放F値が2.8なのでそれほど気をつかわなくても、二重像合致によるピント精度に不安はなかった。軽いヘリコイドの感触は古いライカレンズに見られるなめらかなヘリコイドとはあきらかに異なる感触であった。と言っても古いライカレンズはグリスの劣化や修理上がりの中古品を使ったことしかなく、新品のフォーカスリングを厳密に体験したことがないため、どれが本当なのかはわからないけれど、本レンズのフォーカスを回すと日本製AFレンズのような軽さを感じた。
M8とM9と二代にわたって使ったたレンズで、M8/M9のセンサー解像度を十分に生かすことができた。
特に晴天時は抜け,発色が良く気持ちの良い写真を提供してくれる。ただし、夕景、夜景はF2.8の明るさが手ぶれという点でネックになることがあった、それを除けば万能に使える標準レンズだった。
50mmレンズはたくさん持っており、利用シーンが増えないため売却してしまった。その後シルバーも所有したがやはりすぐに売ってしまい活用しきれなかったレンズ。




<レンズの仕様>
LEICA Mマウント標準レンズ。
1994年から2007年の間に1.7万本程度製造された。
ブラックとシルバーがあり、シルバーは鏡筒が真鍮製のためブラックより80g程度重い。
フードは39mmのねじ込み式でシルバーもブラックも同じ型番「12549」。
レンズ認識6bitコード無しのレンズにはコードを追加することができる。
製造年代によっては6bitコードが付加された状態で販売されたレンズもある。
項目 | 値 | 備考 |
焦点距離(mm) | 50 | |
最大絞り | 2.8 | |
最小絞り | 16 | 1/2刻み |
レンズ構成 | 3群4枚 | |
最短撮影距離(m) | 0.7 | 全域カメラ距離計連動 |
レンズ長(mm) | 37.6 | マウント面からの距離 |
レンズ最大径(mm) | 52 | |
フィルター径(mm) | 39 | |
重量(g) | 170(Black) | 245g(Silver) |
<参考文献・リンク>