PENTAX Q +Yashica 13mm F1.4

PENTAX Qで使うDマウントレンズ・其の2

Yashica-Cine 13mm F1.4のレビューと写真作例

目次

ギャラリー

  • 写真作例の撮影はペンタックス Q7

レビュー

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1.概要

Yashica Yashinon 13mm F1.4はDマウントレンズで焦点距離が13mm、35mm版換算の焦点距離にするとPENTAX Q、Q10は72mm(35mm判換算 5.5倍)、PENTAX Q7、Q-S1は60mm(35mm判換算 4.6倍)の準標準レンズとなる。

中古で購入したレンズだが、レンズフード、レンズフロントキャップ、レンズリアキャップとフルセットで付属していた。価格も3000円程度とリーズナブルであった。

Yashicaの13mmは鏡筒の意匠に今回紹介している白黒サンドイッチ版と、昔のCarl Zeiss JenaのM42レンズのようなゼブラパターンがある。

2.使用感

写りは絞り開放のF1.4ではグルグルボケでなかなか目が痛い。逆光時は派手なフレアーが発生する。
F4〜5.6に絞ると像が安定してくるが、イメージサークルが足りない分だけ周辺部は崩れる。

フォーカスリングは不等長で撮影距離が短くなるにつれて間隔が広がっていく。回転方向は無限から近距離方向へ右回りでKINO SANKYO 13mmとは逆になっている。
絞りリングは開放から最小絞りの22へ左回りになっている。

絞り開放
絞りF5.6

絞り羽根は6枚で絞ると六芒星のような光条が写る。

F5.6の光条

所有しているレンズは、アダプターの精度かレンズ側の問題かは切り分けできていないが、∞位置はいい加減でレンズ指標3mくらいで無限が合焦し、最短撮影距離は0.8mくらいで目測とレンズ指標(レンズ指標の最短撮影距離は1mだが、そこからもう少し繰り出せる。)は概ね合っているようだ。

PENTAX Qへのレンズ装着は、K&F Conceptのマウントアダプターを使っている。アマゾンジャパンには数種類のアダプタが売られており、最も安いアダプタは1000円くらいで購入できる。

Dマウントレンズは、8mm撮影用(撮影範囲 4.4×3.31ミリ)のレンズで、Q、Q10が採用する1/2.3センサーのサイズが6.2mm x 4.7mm、Q7、Q-S1の採用する1/1.7センサーのサイズが7.5mm x 5.6mmなので、Dマウントレンズが想定している撮影範囲を両センサーともに超えているため、レンズ設計に余裕が無いイメージサークルの小さいレンズでは周辺部がけられる。
カメラへの取付はφ26.5mmのねじ込みマウントを採用しており、市場には焦点距離は6mm〜100mmのレンズが流通している。
PENTAX Qはメカシャッターを持たないため、このレンズを使用する場合はセンサーシャッターを使用する。

PENTAX Qは撮影用センサーサイズが小さいため、35mm版換算で約5倍となるため、望遠側の焦点距離に関して不自由すること無いため、Dマウントレンズに期待するのは、6mm〜19mm程度の短い焦点距離となるが、先達がウェブに残しているレンズテスト結果をみると、広角側はイメージサークルが小さいレンズが多いようで周辺部がけられる可能性が高い。ケラレを生かした表現をするか、トリミングをするかくらいしか選択肢はない。

Dマウントレンズは、すでに価格も上がっているので積極的に集める気は無い。中古屋で見かけた際に適価であれば増やしていこうと思う。

3.付加情報

2020年代に入りPENTAX Qシリーズのカメラが終売となり、Dマウントレンズの活用法が難しくなってきた。1インチセンサーを搭載したニコン1シリーズも終売のためこちらの利用も難しくなっている。

その代替候補の一つとして、DマウントとEマウントの変換アダプターが供給されている、ソニーのAPS-Cサイズセンサーのミラーレスカメラが考えられる。センサーサイズが23.6×15.6mmのAPS-Cであるためトリミングして使うことになる。

PENTAX Qと同じサイズまでトリミングすると、2400万画素のセンサーで約1/3の800万画素が使える領域となる。800万画素あれば通常の使用には耐えそうなのでそのうちトライしようと思う。

仕様

項目Yashica-CINEKINO SANKYO
焦点距離(mm)1313
Q10・35mm版換算焦点距離7272
Q7・35mm版換算焦点距離6060
最大絞り1.41.9
最小絞り2216
絞り羽根65
レンズ構成??
最短撮影距離(m)0.80.8
レンズ長(mm)3932.5
レンズ最大径(mm)3127.8
フィルター径(mm)
重量(g)(アダプター込み)10084
リリース年??
参考価格¥3,000-¥5,000-

参考文献・参考リンク

更新履歴

  • 2024.12.16
  • 2024.06.29

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