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ゴーグル付き初代8枚玉 SUMMICRON M 35mm

Last updated on 2026-04-21

LEICA SUMMICRON M 35mm F2 ゴーグル付き(8枚玉)をフィルムレンジファインダーカメラとデジタルレンジファインダーカメラで使用したレビューと写真作例

目次

ギャラリー

写真作例の撮影は以下のカメラを使用した。

レビュー

1.概要

1958年に発売された「SUMMICRON 35mm F2」は、ライカM3向けに作られたレンズで、M3の50mmファインダー枠を35mmに広げるためのメガネが付属している。

そのため、M型ライカに装着すると、ファインダー表示枠は50mmになるようにツメが作られている。M3以降のM型ライカボディにレンズを装着した場合も、50mmの枠が表示される。

メガネ付きレンズの最短撮影距離は0.65mで、メガネなしレンズの最短撮影距離0.7mよりも5cm近く寄れるようになっている。

レンズフードは、鏡筒が初代ズミクロンと同一であるため、フード名称「IROOA」が使用できる。また、レンズ鏡筒にストッパーがあるため、ゴーグルなしのズミクロンと同様に、フードの逆付けはできない。

with LEICA M10

2.使用感

SUMMICRON 35mm F2の描写は、八枚玉そのもの。絞り開放時は柔らかく、絞って芯を出しても硬すぎない、絶妙な味わいのあるレンズだ。古いレンズなので、逆光時にフードをしないとゴーストやフレアが発生することがある。所有していたレンズの劣化が原因かは、確証がない。

MマウントSUMMICRONの逆光対策で使用するレンズフードとしては、型名「IROOA」が有名だ。この「IROOA」は、純正・互換品を含めて多くのメーカーから販売されている。また、コシナが展開する「Voigtlander」ブランドのレンズの一部は、この「IROOA」フードを取り付け可能だ。

互換品のフードを数社から入手して使用したが、フードの形状が完全にコピーされているため、装着や遮光性に問題が発生したことはない。本レンズに装着するときは、正位置での装着は可能だが、逆付けは眼鏡とストッパーがあるためできない。

ゴーグル付きレンズの外観は、塗装やストッパーの手触りなど、通常の8枚玉とほぼ同じである。違いは、ゴーグル付きであるため、見た目がやや仰々しくなることだけだ。

このメガネ部分の縮緬塗装は、仕上げも美しく塗装皮膜も丈夫なようで、販売後の経年や、入手してからカメラバッグから頻繁に出し入れしているにもかかわらず、剥げてくることはなかった。

■フィルムレンジファインダーカメラ KONICA HEXAR RF

KONICA HEXAR RFはM型ライカと寸法を合わせてあるため、眼鏡付きレンズも問題なく使用できる。
フィルムカメラで使用する際、レンズは製造時期を考えるとモノクロフィルムで使うのが適当だが、カラーフィルムで使用した場合においても顕著な色の破綻はなく、その描写はリバーサルフィルムで撮影した際に十分な解像度と立体感を感じることができる。より解像感の落ちるネガフィルムではレトロ感が増した描写になると考えられる。

■デジタルレンジファインダーカメラ LEICA M10、LEICA M9

本レンズは35mmフルフレームセンサーを搭載したデジタル Mシリーズに問題なく装着でき距離計が連動しピント位置を合わせることができる。ファインダーフレームは50mmが眼鏡によって拡張され35mmの視野で撮影が可能だ。

ゴーグル付きレンズは2025年現在リリースされているLEICA M8、LEICA M8.2、LEICA M9、LEICA M typ240、LEICA M10、LEICA M11の全デジタルM型ライカボディへ装着できる。

■デジタルレンジファインダーカメラ LEICA M8

APS-Hサイズセンサーを搭載したLEICA M8ヘの装着も可能で、レンズを装着すると眼鏡によって、M8の50mmのファインダー枠(35mmフィルム判換算65mm相当)を拡張し、ファインダーで見えている枠線は46mm相当のファインダーと同じということになる。

M8の1000万画素で使用した際に出力される画像は、絞り開放における全体の軟らかさは十分に表現され、乱れが気になることがある周辺部がカット(クロップ)されるため、35mmフルフレームセンサーカメラの撮影結果と比較すると、全体的に整った描写となる。

SUMMICRON 35mm F2 Goggle +LEICA M8.2
SUMMICRON 35mm F2 Goggle +LEICA M8.2

3.まとめ

「SUMMICRON 35mm F2 メガネ付き」をまとめると、伝説のM型8枚玉を安価に体験できるレンズである。フィルムM型ライカ、デジタルM型ライカのすべてで装着互換性があるため、所有するボディを問わず撮影を楽しむことができる。

2020年代に入ってから、ライカレンズ全般の価格が上昇していることもあり、このレンズも例外ではなく価格が上昇している。

仕様・考察など

8枚玉ズミクロンと非球面ズミクロンを比較してみた。変形ガウス型の8枚玉と最新設計の非球面ズミクロンのレンズ構成がまったく異なることがよくわかる。
非球面ズミクロンの図にあるold表記は、鏡筒形状についてフードがフック式の古いモデルをトレースしたのでoldと表記している。
また、6枚玉、7枚玉のレンズ構成図を見ると、この2つは8枚玉からコストダウンに重きをおいて作られていることも分かる。

Before imageAfter image

それぞれのズミクロンについて簡単に記す。

  • 6枚玉は玉数が少ないにもかかわらず人気が低いためかどの時代でもたのズミクロン35mmより安価で流通している。
  • 7枚玉は5万本と比較的製造されている割りには価格が高く次の非球面タイプと同程度の価格を維持している。
  • 非球面タイプは2024年現在も現行レンズで息が長く製造本数も多く、ライカの販売定価が上昇しているため中古価格もそれに合わせて上昇している。
  • アポタイプは完全に別世界のレンズで100万円オーバーとなっており、貧者のライカ使いには縁が遠くなっている。
項目ズミクロン(初代)6枚玉7枚玉非球面APO
焦点距離3.5(cm)35(mm)35(mm)35(mm)35(mm)
最大絞り22222
最小絞り1616161616
絞り羽根1010101011
レンズ構成6群8枚4群6枚5群7枚5群7枚5群10枚
最短撮影距離(m)0.7
眼鏡=0.65
0.70.70.70.3
レンズ長(mm)
マウント面からの距離
29332634.540.9
レンズ最大径(mm)5151525353
フィルターE39E39E39E39E39
フードIROOA12504
12585
12524
12526
12504
12585
12524
12526
12504
12585
専用ねじ込み
マウントMMMMM
重量(g)195 *170 *160 *255 *320 **
リリース年1958~ *1696〜 *1979〜 *1996〜 *2021〜
製造本数3.8万本程度 *2.8万本程度 *5万本程度 *11万本以上 *不明
*:数値はライカWikiより転載、値は細かな仕様違いについては載せていない
**:公式には重量の数値が発表されていない

参考情報

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更新履歴

  • 2025.10.12
  • 2025.5.10
  • 2024.12.16

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