LEICA M10
LEICA M10のレビューと写真作例
目次
ギャラリー
- 写真作例の撮影レンズはズミルックス M 50mm F1.4 ASPH.
レビュー
ライカM10はM typ240の後継カメラで、typ3656と呼ばれるデジタルレンジファインダーカメラ。
センサーは2400万がそのままだが、ライカは改良された新型センサーと呼んでいる。ベースISO感度が100に変更されているため、何らかの変更はあると考えられる。
M10以降のカメラに搭載されるセンサーの設計、製造に関する会社名が表に出てくることは無くなった。
このM10はMの正式な名称を引き継ぐモデルで、ボディが薄型化され、重量もすこし軽くなった。Mで不要と言われたビデオ録画機能が無くなった。
ライブビューに対応しており、背面液晶を利用するほか、VISOFLEX(18767・typ020)と呼ばれる240万ドットの電子ビューファインダーも提供されている。VISOFLEXはライカTシリーズも使用することができる。M11と同時に発売になった359万ドットのVISOFLEX2も使用できるが、M10で使用する場合はファームウェアのアップデートと、ファインダーの中央部の240万ドットしか使えないという制限を甘受する必要がある。
レンジファインダー部の仕様として重要なファインダー倍率は0.73倍で、フィルムM6の0.72倍と同等のスペックとなった。見え方としてはそれほど大きな変革は感じない。ブライトフレームのLEDファインダー方式はひきつづき採用されている。
M10はレンジファインダーデジタルカメラの限界を感じた一台だ。
先鋭になりすぎたセンサー性能に対して、撮影者の修行不足と言われればその通りだが、F1クラスの大口径レンズを二重像合致で使うのはピンボケの量産となり、そのためにEVFを装着するならSLなどのミラーレスカメラの方が便利で、レンズを絞って使うのは大口径レンズの意味が無い。EVFをつけてカメラバックへの収まりが悪くなる不便を越えてまで使いたいというモチベーションを保てなくなったことが主な理由だ。
本頁を作るために、ズミルックス(SUMMILUX) 50mmの画像を眺めていると、F1.4までのレンズを使うのであれば、精度的にも十分ではあると感じる。レンジファインダーカメラはフィルムくらいの緩さがちょうどいい感じがするため、いまのところデジタルレンジファインダーはM10で卒業しフィルムカメラに回帰している。
仕様・モデル比較・歴代モデル
モデル名 | M typ240 | M10 | M10-R | M11 |
カメラ有効画素数 | 2400万画素 | 2400万画素 | 4089万画素 | 6030万画素 |
記録画素数 | 5,976 x 3,992 | 5,976 x 3,992 | 7,864 × 5,200 | 9,528 x 6,328 |
映像素子 | CMOS | ← | ← | ← |
センサーサイズ | 35mm Full size 35.8 x 23.9mm | ← | ← | ← |
最低感度 | 200 | 100 | ← | 64 |
背面液晶サイズ | 3.0 92万ドット | 3.0 104万ドット | ← | 2.95 233万ドット |
ファインダー倍率 | 0.68 | 0.73 | ← | ← |
EVF | EVF2 | VISOFLEX VISOFLEX2*1 | ← | VISOFLEX2 |
最高シャッター速度 | 1/4000 | ← | ← | ← |
バッテリー | BP-SCL2 *2 | BP-SCL5 *2 | ← | BP-SCL7 *2 |
タッチスクリーン | なし | ← | あり | ← |
メディア | SD,SDHC,SDXC | ← | ← | ← |
リリース年 | 2013.3.20 | 2017.01.28 | 2020.7.24 | 2022.1.21 |
サイズ | 142.0 x 88.5 x 39.5 | 139×80×38.5 | ← | ← |
重量(g)(バッテリー含む)・ブラック | 680 | 660 | ← | 530 |
重量(g)(バッテリー含む)・シルバー | ↑ | ↑ | ← | 640 |
*2楽天アフィリエイトリンク
オプション
- LEICA M10 ハンドグリップ(下面カバーを取り替え)
- VISOFLEX / VISOFLEX2
- サムズアップ
参考文献・参考リンク
更新履歴
- 2024.04.07
広告
- いくつかの外部リンクは広告となっており、クリックするとサイト管理者に収入が発生する可能性がある。本ウェブサイト維持のためご理解とご協力をお願いする。