NOCILUX 1 / 50
3代目ノクチルックス-M 50mmをライカMデジタルカメラで使用した記録
目次
<ギャラリー / LEICA M-P LEICA M10>
<レンズの印象>
とにかく大きく重いレンズで、M型カメラに付けるとやはりレンズの存在感が大きすぎるように思える。
とくに薄くなったM10に装着したときは、バランスが悪くレンジファインダーの軽快さはまったくなくなっていた。M Typ240は本体が厚く剛性感があるため、このような重量級レンズを装着する際には頼もしい。
独特の描写はファンが多いのもうなずけるが、絞り開放ではピント面以外はボケすぎてぼやぼやになること、被写体周辺部に偽色があらわれるため使いづらいと感じることがあった、F2程度に絞ったときの整った画像は良いと思うが、それならばSUMMILUXを絞って使うのが実用的だと思うが、それを言うのは野暮だろう。
とくに暗所ではシャッター速度を稼ぐために絞りを開いて使うことが多いがラグビーボールと周辺の崩れが悲しいこともあった。
デジタルボディで使用していたため、撮影枚数を気にする必要がなくなったので、F1開放で使うことも多かったが、デジタルMのファインダーで合わせてもそれほどピントを外すことなく撮れていた。
35mmフルサイズセンサーの場合、周辺は若干蹴られイメージサークルはギリギリと感じる。
本当に趣味のレンズという存在で、持ち歩くことも少なかったため他のレンズの原資として売ってしまった。
最初のF1-NOCTILUXは1975年リリースで、自分が所有していたレンズはフックフードのF1-NOCTILUXで1995年の製造であった。
フィルムカメラ末期はあまりの実用性のなさから20万円程度で購入できた。その頃5本くらい買っていればと思うこともあるが言っても仕方のないことである。
昔の日記に書いたプライス・2017年版、2022年もそれほど大きく変わっていないと思う。店によっては強気の値付けで2nd/3rdあたりでも100万オーバーになっている。
- Noctilux 1st F1.2 hook fixed hood >200万オーバー
- Noctilux 2nd F1 E58 Turn fixed hood >80万前後
- Noctilux 3rd early F1 E60 Turn fixed hood >70万前後
- Noctilux 3rd late F1 E60 hook fixed hood >70万前後
- Noctilux 4th F1 E60 Include hood. >80万前後
- Noctilux 5th F0.95 E60 Include hood. >90万前後

<レンズの仕様>
焦点距離50mmのライカ M マウントレンズ。
最短撮影距離は1m、フードを付けるとファインダー枠にかなりかぶってくる。
レンジファインダー用レンズとしては重量級レンズ。
項目 | 値 | 備考 |
焦点距離(mm) | 50 | |
最大絞り | 1 | |
最小絞り | 16 | |
レンズ構成 | 6群7枚 | |
最短撮影距離(m) | 1.0 | 全域カメラ距離計連動 |
レンズ長(mm) | 62 | マウント面からの距離 |
レンズ最大径(mm) | 69 | |
フィルター径(mm) | E60 | |
重量(g) | 600 |
<参考文献・リンク>