LEICA NOCTILUX 50mm (3rd)
3代目ノクチルックス M 50mm F1のレビューと写真作例
目次
ギャラリー
- LEICA M-P typ240
- LEICA M10
レビュー
ノクチルックス 50mmは、ライカMマウント向け大口径標準レンズ。
最短撮影距離は1mでフードを付けるとファインダー枠にかなりかぶってくる。
ノクチルックスは大きく重いレンズで、M型ライカに装着するとレンズの存在感が大きすぎるように思える。とくに薄くなったM10に装着したときは、カメラとしてのバランスが悪くレンジファインダーの軽快さはまったくなくなる。M Typ240は本体が厚く剛性感があるため、このような重量級レンズを装着する際には頼もしい。
独特の描写はファンが多いのもうなずけるが、絞り開放ではピント面以外はボケすぎてぼやぼやになること、被写体周辺部に偽色があらわれるため使いづらいと感じることがあった、F2程度に絞ったときの整った画像は良いと思うが、それならばSUMMILUXを絞って使うのが実用的だと思うが、それを言うのは野暮だろう。
とくに暗所ではシャッター速度を稼ぐために絞りを開いて使うことが多いが、玉ボケがラグビーボールになること周辺の像崩れが悲しいこともあった。デジタルボディで使用していたため、撮影枚数を気にする必要がなくなったので、F1開放で気軽に使っていたが、デジタルMのファインダーでそれほどピントを外すことなく撮れていた。
35mmフルサイズセンサーで使用すると、絞り開放では周辺が若干蹴られイメージサークルはギリギリと感じる。本当に趣味のレンズという存在で、持ち歩くことも少なかったため他のレンズの原資として売ってしまった。
最初の絞り開放F1のノクチルックスは1975年リリースで、自分が所有していたレンズは1995年製造のフックフード仕様のノクチルックスだった。
フィルムカメラ末期はあまりの実用性のなさから20万円程度で購入できた。その頃5本くらい買っていればと思うこともあるが言っても仕方のないことである。
昔の日記に書いたプライス・2017年版、2022年もそれほど大きく変わっていないと思う。店によっては強気の値付けで2nd/3rdあたりでも100万オーバーになっている。
- Noctilux 1st F1.2 hook fixed hood >200万オーバー
- Noctilux 2nd F1 E58 Turn fixed hood >80万前後
- Noctilux 3rd early F1 E60 Turn fixed hood >70万前後
- Noctilux 3rd late F1 E60 hook fixed hood >70万前後
- Noctilux 4th F1 E60 Include hood. >80万前後
- Noctilux 5th F0.95 E60 Include hood. >90万前後
仕様
項目 | NOCTILUX | NOKTON | MS-ISM |
製造者 | LEICA | Voigtlander / Cosina | Ms-optics |
焦点距離(mm) | 50 | 50 | 50 |
最大絞り | 1 | 1 | 1.1 |
最小絞り | 16 | 16 | 16 |
絞り羽根 | 10 | 12 | 16 |
レンズ構成 | 6群7枚 | 7群9枚 | 5群7枚 |
最短撮影距離(m) | 1.0 | 0.9 | 0.8 |
レンズ長(mm) | 62 | 55 | 41 |
レンズ最大径(mm) | 69 | 73.6 | 54.7 |
フィルター径(mm) | E60 | 62 | 55 |
重量(g) | 600 | 484 | 178 |
定価(税別) | – | 225,000- | 120,000- |
参考文献・参考リンク
更新履歴
- 2024.03.05
- 2022.10.27
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