Ms-Optics ISM 50mm F1.0 GA

ISM 50mm F1.0(MS-Optics / 宮崎光学)のレビューと写真作例

目次

ギャラリー

  • ISM 50mm F1.0 写真例(Leica M-P使用)

レビュー

ISM 50mm F1 GAはMS-Optics(宮崎光学)の大口径標準レンズで、レンズ名のGAが示すとおりレンズ形式にガウス型を採用する。製作者の宮崎氏が語るように、F1.0の明るさのレンズとしては破格にコンパクトな大きさと重さ(180g)のレンズである。

その代償として、絞り解放時の霞がかった描写とコントラストの低下により、解放を敬遠して絞ると大口径レンズの意味が無くなるところに使いづらさを感じる。また、絞り開放F1.0ではレンジファインダーカメラの2重像合致での狙った位置でのピント合わせは困難であり、このレンズを一番使っていたときはLEICA M-PにEVF2は常備していた。LEICAS SLでも本レンズを使用したが、EyeResと呼ばれる高解像度EVFではピントを正確に判定することができた。

2020年代のミラーレスカメラはどの機種を選んでも不満のないEVFの表示性能を有しているため、本レンズをピント位置重視で使う場合はEVF付きカメラを選択するのがベターと考える。
個人的には、絞り開放の描写については、一つ前の大口径標準レンズSonnetar 50mm/F1.1のほうが素直で使いやすいと感じる。

ガウス型の前玉の大きなレンズなので、レンズ前面保護のために55mmのフィルターが使用できるが、レンズ側はMs-optics特有の外ネジが切られている(一般的なレンズは内ネジが切られている)ため、フィルターは通常と逆向きに付けるようになっているので注意が必要である。フードも55mm径の内ネジが切ってあるため通常のレンズには取付ができない。

洗練されたレンズ外観はMs-opticsの到達点ともいえるレンズだ。
カラーバリエーションも豊富で写真のメタリックグリーンのほか、メタリックレッド、メタリックブルー、メタリックブラウン(ゴールド)、ブラックペイント、ブラック、シルバーなどがある。

ISM 50-GA レンズ構成図(図はレンズマニュアルをスキャンしトレース)

仕様

項目備考
焦点距離(mm)51.5
最大絞り1.05
最小絞り16
絞り羽根16
レンズ構成5群7枚 ガウス型
最短撮影距離(m)0.8
レンズ長(mm)41マウント面から鏡筒先端(フード無し)
レンズ最大径(mm)54.7鏡筒の最も太いところ
フィルター径(mm)55逆付け式
フード逆かぶせ収納式
トップレンズはOリングによるショック防止機構あり
重量(g)178

参考文献・参考リンク

更新履歴

  • 2024.03.15
  • 2024.02.11
  • 2022.01.11

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