KONICA M-HEXANON 1.2/50
HEXANON(ヘキサノン)50mm F1.2(KONICA)をフィルムカメラで使用した記録
目次
<ギャラリー>
コニカ M-HEXANON 50mm/F1.2 写真例(HEXAR-RF +Kodacrome64)
<レンズの印象>
ギャラリーの写真は、HEXAR-RF Limited +M-HEXANON 1.2/50を付け、KR64(Kodachrome-64)を詰めて、2007年に京都の錦市場などを撮影したものである。
フィルム感度ISO64だが、HEXANON 1.2/50は絞り開放で使用すると、それなりのシャッタースピードが稼げて、手ぶれしている写真はほとんど無かった。
光の球ボケ、前後のボケも悪い印象は無く使い易いレンズだった。標準レンズは多く持っていたのであまり活用できないまま売ってしまったので、機会があれば買い直したいと思っている。
このカメラとレンズのセットを入手した2007年はフィルムカメラの末期でカメラとレンズのセットが今よりはかなり安い価格で売られていた。デジタルカメラはLEICA M8を使っていた。



カメラとレンズのセットで値段が高かったためか、購入当時から未使用のボックス品がときどき市場に流れてきており、今でも未使用のボックスを見かけるので買って使っていない個体はまだあるような気がする。
同梱されていた本レンズは、ボディとお別れしてレンズ単体で売られていることも多く、中古市場では比較的見かけるレンズだ。
余談だが、HEXAR-RFはよくできたレンジファインダーカメラで、デジタルに完全移行する前は主力カメラとして活躍していた。デジタルに移行後もフィルムカメラが使いたくなり、M6やM6TTLは入手した。しかし、その頃にはKodachromeは世から消えていた。
LEICA社がデジタル化を進めていたので、HEXAR-RF-Digitalを期待したが、その後の流れは周知の通りでKONICAカメラ事業のMINOLTAへの譲渡、KONICA-MINOLTAからSONYへカメラ事業が譲渡され、電子機器の塊であるミラーレスカメラへの注力と普及によって、機械要素の多いレンジファインダーカメラがその系譜からリリースされていない。
Limitedと称するカメラに付属するレンズなので、鏡筒の仕上げはかなり力が入っている。チタンカラーとオレンジの文字が美しい。ピントリングのローレットはほどよい幅と凹凸がありスムーズにピント合わせができる。絞りリングも鏡筒の最前にあり、撮影中に誤って変えてしまうこともなかった。
フードも大型のフードが付属しているが、ファインダー枠の邪魔になるのでほとんど使ったことは無かった。
黒とシルバーのシンプルな鏡筒のKL-HEXANON 60mm/F1.2と比べると断然こちらの方が見栄えが良い。
仕様にも記載しているが、レンズ単体では最短撮影距離が0.9mが残念なポイントだ。
このレンズもカメラとともに手放してしまった。


<レンズの仕様>
2001年にHEXAR RF Limited(2001台限定)に同梱してリリースされたレンズ。
ガウス型の大口径標準レンズ。
項目 | 値 | 備考 |
焦点距離(mm) | 50 | |
最大絞り | 1.2 | |
最小絞り | 16 | |
レンズ構成 | 6群7枚 | ガウス型 |
最短撮影距離(m) | 0.9 | 全域カメラ距離計連動 |
レンズ長(mm) | 68.8 | レンズのみ |
レンズ最大径(mm) | 50 | |
フィルター径(mm) | 62 | |
重量(g) | 390 | レンズのみ |
<参考文献・リンク>