LEICA SUMMILUX M 50mm ASPH.

ライカ・ズミルックス M 50mm ASPH.のレビューと写真作例

目次

ギャラリー

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レビュー

ズミルックス M 50mm F1.4 ASPH.は2006年にリリースされた非球面レンズを採用した標準レンズ。
写真のフード一体型モデルの他に、限定モデルとして初代ズミルックスを模した鏡筒のレンズも発売されている。
2023年のリニューアルでは、最短撮影距離の短縮や絞り羽根枚数の増加により絞り形状を真円に近くするなど、細かい部分の仕様が変更された。リニューアルにともない価格はさらに上昇した。

通常モデルは、レンズフードは引き出してネジると固定できるが、所有した個体ではブラックレンズの固定部分に異常がありフードが固定できず、修理に出したことがある。
ブラックもシルバーもヘリコイドはとてもスムーズで軽すぎるくらいで、ピントの行き過ぎやシビアなピント合わせに苦労することはあったが、慣れてくると素早く操作できたので重すぎるヘリコイドよりはよいと思えた。

絞り開放では解像感を感じるピント面の描写とそこからなめらかにボケていく像は写真がうまくなったような気にさせる。絞って使えばごく普通のレンズで絞り開放にこそ真価があるレンズだと思う。絞り開放の撮影は状況によっては近接時に後ろのボケがうるさくなる、絞り開放時の口径食でラグビーボールボケが発生するなどがっかりすることもあった。

ズミルックス M 50mmはライカ標準レンズのラインナップでは次男的なレンズで、長男のNOCTILUXより暗いが重量は軽く、三男のSUMMICRONよりは明るく重量は同等というスペックである。
他メーカーでは通常中途半端なレンズと言われる恐れがあるが、ライカでは独自のポジションを確立しており市場の需要も常にあり価格も安定している。
性能面ではアポ・ズミクロン 50mmというライカのレンズ階層を崩すようなレンズが発売された。アポ・ズミクロン 50mmの価格はノクチルックス 50mmと同等だったので、ズミルックス 50mmの独自のポジションは変わっていないと思われる。

ライカレンズの中では外観の佇まいが気に入っていたレンズで、真鍮製のシルバーとアルミのブラックの両方を使用したが、シルバーは無駄に重く、持ち運びを考えると軽量なブラックの方がよいと思う。2023年の改良モデルではシルバーとブラックの素材変更はなくなり重量は同じになった。
筆者としてはズミルックス 50mmは初代、三代目、非球面と使用したが、三代目の描写がもっとも好みであった。

仕様

レンズ名SUMMILUX M 50ASPH.SUMMILUX M 50 III型SUMMILUX M 50 I,II型
焦点距離(mm)505050
最大絞り1.41.41.4
最小絞り161616
絞り羽根枚数9 >11(New)1216 or 12
レンズ構成5群8枚5群7枚5群7枚
最短撮影距離(m)0.7 >0.45(New)0.71.0
レンズ長(mm)52.5 >59.3(New)54.5
レンズ最大径(mm)53.5 >58.6(New)47.7
フィルター径(mm)464643
フード内蔵内蔵XOOIM
12521
12586
重量(g)335(黒) >337(New)
460(銀)
275(黒)
380(銀/チタン)
リリース年2006 >202319921961

参考文献・参考リンク

更新

  • 2023.03.02:改稿
  • 2023.06.15:初稿

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