VARIO-ELMAR-R 4 / 70-210

ライカR用ズームレンズ、VARIO-ELMAR-R 70-210mm F4をデジタルカメラで使用した記録

目次

<ギャラリー・ESO1DsMKIIIによる実写>

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<レンズの印象>
日本製なので非常に安く流通しているズームレンズ。
安価だが写りは非常に安定していると感じる。
前後のボケはスムーズで2線ボケなどのうるさい感じにならない。
いずれの焦点距離でも偽色が目立つこともなく、逆光もそれほど苦にしない、この値段でこれだけ写れば十分だ。
操作は直進式ズームに時代を感じるが、マニュアルフォーカスズームレンズの場合、ズームとフォーカスが同時におこなえる妥当な操作方法である。
F4の開放値のためか、晴天野外など明るい場所ではEOSのファインダーでもピントの山がつかみやすい。
重量は720gで重くはない。細長いため大型のカメラに装着すると、見た目のバランスは良くないが、使う際に問題になることはない。

直進ズームと言えば、カメラを使い始めたときにはAFズームレンズが全盛でズームリングとピントリングが分かれていることが当たり前だったので、マウント遊びのために購入したタムロン製アダプトール2の直進式ズームを使ったときは、こういう操作なのかと感心した記憶がある。

所有しているレンズは、3CAM仕様、シリアル番号が358xxxxで1991年に作られた3000本の一つ、市場では安価に比較的よく見かけるレンズである。
本レンズは3CAMバージョン以外は見たことがなく、R8/R9向けのズームレンズとしてはKyocera製4代目のROMバージョンがありそちらが担当するのであろう。
中望遠レンズで後玉の出っ張りがないためEOS-1DsMKIIIでエラーなく使用できる。

<レンズの仕様>
VARIO-ELMARIT-R 70-210mmは、Leica-Rの4種類あるF4クラスズームレンズの3代目で、1.4万本とかなり大量に作られた、ミノルタが設計製造する日本製レンズである。
4代あるF4クラスズームレンズのうち1〜3代がミノルタ製で4代目がKyocera製である。
本レンズのミノルタ型番は、MD ZOOM 70−210mm F/4で、ミノルタ版とライカ版の違いだが、Leica版はフードを内蔵し、フィルター径は60mmとなりレンズ意匠が異なる。
マニュアル時代のズームレンズなので直進式ズームを採用している。鏡筒を前後に移動(収納時が210mmで伸ばすと70mmになる)して焦点距離が変わり、鏡筒を回転させるとピントを調整できる。
最短撮影距離は全域で1.1mで、210mm時は1:4の撮影倍率となる。

項目備考
焦点距離(mm)70-210
最大絞り4
最小絞り22
レンズ構成9群12枚
絞り羽根7
最短撮影距離(m)1.1
レンズ長(mm)163〜195マウント面からの距離
最短=焦点距離 210mm/最長=焦点距離 70mm
レンズ最大径(mm)73.5
フィルター径(mm)60
重量(g)720
リリース年19832000年製造終了

<参考文献・参考リンク>

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