LEICA SUPER ELMAR R 15mm

スーパー・エルマーR 15mm F3.5のレビューと写真作例

目次

ギャラリー

Photo example used with Leica M

レビュー

スーパー・エルマー 15mmは、1979年にリリースされたライカRレンズの中で最も広角なレンズ。
製造本数は3000本程度でそれほど多くはないが、前述したように他マウント版もあるので、珍しいレンズではない。
4色のカラーフィルターが内蔵されているが、デジタル時代にはほとんど用をなさないと考える。
スーパーエルマーのマウントは、3-CAM(オーダーナンバー:11213)、ROM端子付き(オーダーナンバー:11325)がリリースされている。日本の中古市場でROM版を見かけたことがないが、ebayではときどき売りにでている。RオンリーCAMが存在するかは不明である。

撮影に関しては、正面に太陽をおいた場合は妖しげな光はでないが、斜めに太陽を置くと派手なゴーストが出ることもあるので太陽の位置には注意が必要だ。絞り開放では隅が甘くなる印象を持つ(周辺はピント位置からずれてぼけているのが甘さに見えることもあると思う)こともあるが、年代物の超広角レンズなので許容範囲だと感じる。

超広角レンズなのでピントの山がわかりづらく、遠景の撮影ではF5.6程度にすればほとんどパンフォーカスとなり、近接の撮影は絞ってなんとなく目測でピントを合わせることも多かったが、ミラーレスのEVFではピント位置を拡大確認できるようになったので、厳密にピント合わせをするようになった。
また過去所有していたレンズはフォーカスリングが軽くスカスカだったので、操作にストレスがあったが、2023年に入手した前玉に傷のあるレンズはフォーカスリングに適度な粘りがあり、以前所有していた個体はレンズが抜けてスカスカになっていたと思われる。
最短撮影距離が16cmでレンズの長さが9cm程度あるので、被写体と前玉の距離は7cm程度となり、花などを近接で撮る際には、油断していると前玉が付近にある別の被写体に触れてしまうことがあるため、注意が必要だ。

かなり大柄のレンズで、LEICA-M(Typ240)/Leica-SL(Typ601)に付けて使用していたが、カメラとレンズで重量が1.5kgくらいになり重かった印象がある。所有していたレンズは3-CAMレンズだったので、他のレンズを買うときに売ってしまったが、2023年に傷有りの3-CAMレンズを買い戻した。

このレンズはNikon、PENTAXなど兄弟の多いレンズ。それについての考察もWebで見かけることはある。スーパー・エルマー R 15mmはZeiss製のレンズで後継のスーパー・エルマリート R 15mmはシュナイダー製のレンズである。

仕様

項目SUPER ELMARSUPER ELMARIT
焦点距離(mm)1515
最大絞り3.52.8
最小絞り2222
絞り羽根56
レンズ構成12群13枚10群13枚
最短撮影距離(m)0.160.18
レンズ長(mm)92.585.3
レンズ最大径(mm)83.583.5
フィルター径(mm)
前枠にフィルターは取り付けできない
内蔵フィルターあり
重量(g)815710
リリース年19792001
製造本数2980420

参考文献・参考リンク

更新履歴

  • 2024.02.18
  • 2022.06.10

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