SUMMICRON-M 2/35 ASPH.
ズミクロン-M 35mm ASPH.をライカMデジタルカメラで使用した記録
目次
<ギャラリー>
<レンズの印象>
非球面レンズを採用したM型ズミクロン35mm。
絞り開放から安定した描写で、隅まできちんと解像し、逆光にも強く現代的な写りをするレンズ。
大型化するM型レンズの中では、エルマリート 28mm ASPH.と並んでコンパクトなレンズでM型ライカと組み合わせると軽快な撮影機になる。
それに面白みを感じられない自分は、少し曇ったズミクロンくらいがちょうど良いのだと思った。
ブラックとシルバーを所有していた。シルバーの個体はブラックよりも重いずっしりとした塊感を感じる。ブラックは軽く軽快なレンズだ。
シルバーも今ではかなりの高価格だが、何度か購入を見送ったチタンカラーはさらに高騰しとても手が出ないレンズになっている。Apo-Summicronがリリースされても、継続販売されているのは、こちらで十分な写りをすることと、価格の問題と推測される。それでも2010年代は20万切っていた価格は2020年代になり中古30万円、新品45万円とかなりハイプライスになっている。




正規の対応フードは12526だが、昔のIROOA、12504などのフードも使用できる。


<レンズの仕様>
焦点距離35mmのライカMマウントレンズで非球面レンズを採用している。
1996〜2022年現在も供給されており、かなりのレンズ本数が作られている。
現行品はレンズ認識用6bitコードが付加されており、古いレンズも6bitコードを追加する改造に対応している。
マイナーチェンジ前は、ブラック、シルバー、チタンと3色がリリースされていた。
レンズは2016年に外観をマイナーチェンジしており、レンズ構成は同一ながら、以下の変更がある。
- 絞り羽根の枚数変更、旧型は羽根枚数9枚、新型は羽根枚数11枚と増えており絞り形状が円形を維持するように変更。
- フードがはめ込み式の12526から、ねじ込み式に変更。
- 新型の鏡筒色は限定品を除き黒色のみ。
項目 | 値 | 備考 |
焦点距離(mm) | 35 | |
最大絞り | 2 | |
最小絞り | 16 | |
レンズ構成 | 5群7枚 | |
最短撮影距離(m) | 0.7 | 全域カメラ距離計連動 |
レンズ長(mm) | 34.5 | マウント面からの距離 |
レンズ最大径(mm) | 53 | フォーカスレバーは除く |
フィルター径(mm) | 39 | |
重量(g) | 340 | Silver-type |
<参考文献・リンク>