LEICA SUPER ANGULON M 21mm F3.4
スーパー・アンギュロン M 21mm F3.4のレビューと写真作例
目次
ギャラリー
- 写真作例の撮影はLEICA M9
レビュー
スーパー・アンギュロン M 21mm F3.4は1963年に製造開始されたライカMマウント用の広角レンズ。
製造はドイツのシュナイダー社で、Rマウントを含めスーパーアンギュロンはすべて同社が製造している。
F3.4バージョンには、シルバー外装とブラック外装があり、シルバーは無限遠ストッパー付き、ブラックはストッパーがない。両者は同時期に生産されていたようで、何故シルバーのみストッパーがあるのかは不明だ。
このレンズはLEICA M9を使用していたときに購入したため、あまり使うこと無く売却した。それは、作例を見ていただければわかるとおり、M9のコダック製CCDセンサーで撮影すると、周辺部のカラーキャストがひどいのだ。また、カメラ内に後玉が食い込むため、測光も正しくできないので、カメラ任せのAEではオーバー気味の写真がとれる。そのため、途中からマニュアルで撮るように変更した。シルバーのM9-Pにとてもよく似合うレンズだっただけにとても残念である。
写りはカラーキャストを除くと素晴らしく、中央部は特によく解像し、歪みも少ない描写をする。そのため、モノクロ専用と割り切れば、カラーキャストの問題は解消できる。
このレンズの後玉はとても大きいため、APS-Cサイズセンサーやそれよりも小さいセンサーのカメラでは、センサー周囲の壁にレンズが当たって取り付けできないことがあるため注意が必要だ。
35mmフルサイズセンサーのカメラの場合、センサーの種類によってはカラーキャストの問題は解消している場合もあるだろう。また、測光もセンサー位置や方式によっては問題にならないカメラもあるだろうから、所有しているカメラと相性を確認してから購入することをお勧めする。
仕様
項目 | F4 | F3.4 |
焦点距離(mm) | 21 | ← |
最大絞り | 4 | 3.4 |
最小絞り | 16 | ← |
絞り羽根 | 4 | ← |
レンズ構成 | 4群9枚 | 4群8枚 |
最短撮影距離(m) | 0.4 | ← |
レンズ長(mm) Mマウント面からの距離 | 51 | 51 |
レンズ最大径(mm) | 52.5 | 52.5 |
フィルター径(mm) | E39 | E48 シリーズ7 |
フード | IWKOO | 12501 |
重量(g) | 250 | 301 |
リリース年 | 1958〜1981 | 1963〜1978 |
製造数 | 27,000 | 5,970 |
参考文献・参考リンク
更新履歴
- 2024.04.14
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