SIGMA 30mm DC HSM Art
新型・APS-Cセンサー専用30mm単焦点レンズ
シグマ30mm DC HSM Art(013)のレビューと写真作例
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目次
ギャラリー
SIGMA 30mm DC HSM Art 写真作例(SIGMA SD14)
レビュー
1.使用感
SIGMA 30mm DC HSM Artは、APS-Cサイズセンサーを搭載した一眼レフカメラ向けのレンズ。2010年代のシグマ鏡筒を採用しており、従来のレンズよりも高級感がある。
オートフォーカス(以下、AF)駆動モーターにHSMを搭載しておりフォーカス速度は不満が無いレベルとなっている。AF精度は一般的な被写体では問題ないが、フェンスや藪などボディ側センサーがだまされるようなシーンではマニュアルフォーカスを利用する必要がある。
2.レンズ概要
SD14で使うと35mm判換算・51mm相当の明るい標準レンズとなり、SD1では35mm判換算・45mmの少し広い範囲をカバーできる。
レンズ鏡筒には、AF/MF切り替えスイッチと、フォーカスリング、距離指標がある。単焦点レンズであるためシンプルにまとめられている。
レンズ鏡筒は旧型と比べると一回り大きく、Artラインとなり外装の高級感がましており、装着カメラとしてはSD1がより似合うレンズ外観となっている。
ミラーレスカメラ向けの純正マウントアダプター・MC-21を利用してライカ CL typ7323で使おうとしたが、残念ながらライカ側の仕様で使えなかった。電子接点をマスクすると絞り開放のみで使えるようになるがあまり意味のある行動ではない。
アクセサリーについての互換性はほとんど考慮されていない、Lマウントアライアンスは少々中途半端に感じることがある。この場合も合焦精度からAFの動作を捨てても、絞りだけ動けば使いようもあるだけに残念だ。
3.競合と比較
2013年にリリースされた焦点距離30mmの新型レンズは、レンズ構成がモダンな逆望遠型になり周辺描写の癖が抑えられ、さまざまなシーンで使い易いレンズに仕上がっている。
対して、旧型のレンズ構成は大口径に向いているダブルガウス型の派生で、特殊分散ガラス、非球面レンズを使用しているが、ボケのうるささや、絞り開放時の周辺部の画質劣化などから、レンズ設計が煮詰まっていないように感じられる。
また、新型は旧型と比べ一回り大きくなった印象があるが、仕様のサイズをみるとほぼ同じ大きさである。大きく感じるのは新型が円筒型の大型フードを装着している影響だろう。
仕様・比較
項目 | SIGMA 30mm DC HSM Art | 30mm F1.4 EX DC HSM |
焦点距離(mm) | 30 | ← |
最大絞り | 1.4 | ← |
最小絞り | 16 | ← |
絞り羽根 | 9 | 8 |
レンズ構成 | 8群9枚 | 7群7枚 |
最短撮影距離(m) | 0.3 | 0.4 |
レンズ長(mm) | 63.3 | 59 |
レンズ最大径(mm) | 74.2 | 76.6 |
フィルター径(mm) | 62 | ← |
重量(g) | 435 | 400 |
リリース年 | 2013 | 2005 |
参考文献・参考リンク
- SIGMA 30mm DC HSM Art 公式ページ
- SIGMA 30mm EX DC HSM 公式ページ
- シグマ交換レンズWORLD(日本カメラMOOK)P40,41に紹介あり
更新履歴
- 2024.9.27
- 2024.2.4:初稿
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