2代目APS-C専用 SIGMA 30mm DC HSM Art

2代目APS-C専用 SIGMA 30mm DC HSM Art

シグマ30mm DC HSM Art(013)のレビューと写真作例

目次

ギャラリー

写真作例は以下のカメラを使用した。

レビュー

Before imageAfter image

1.概要

SIGMA 30mm DC HSM Artは、2013年にリリースされた焦点距離30mmのAPS-Cサイズセンサー搭載一眼レフカメラ向けレンズ。
2010年代のシグマ Art レンズに共通する、マットだけれど凹凸のない外観意匠を採用している。レンズの機能装備として、AF/MF切り替えスイッチ、フォーカスリング、距離指標と最低限の要素でシンプルにまとめられている。

レンズ鏡筒は旧型と比べるとすこし全長が長くなり、すこし大きく感じられる。
外装の高級感とあいまって、装着カメラとしてはSIGAMのハイエンドSIGMA SD1(第3世代Foveon)が似合うレンズだ。

主な仕様は以下のとおりで、詳細な仕様はリンク先に記した。

  • 絞り開放値 F1.4
  • レンズ構成 7群7枚
  • 最短撮影距離 0.3m
  • 絞り羽根8枚

35mm版換算焦点距離は以下の通りである。

  • SONY, PENTAX, NIKON, SIGMA, APS-C x1.5=45mm
  • CANON APS-C x1.6=48mm
  • SIGMA APS-C x1.7=51mm
  • Panasonic, OLYMPUS マイクロフォーサーズ x2=60mm

2.使用感

SIGMA 30mm DC HSM Artの描写は、2005年のSIGMA 30mm EX DC HSMから、着実な真価が見られ、1500万画素x3のSIGMA SD1(第3世代Foveon)での使用においてそのセンサー性能を十分に生かした描写をしている。

レンズ構成はモダンな逆望遠(レドロフォーカス)型になり、画面全体で均一で周辺部分のボケも素直になり、さまざまなシーンで使い易いレンズに仕上がっている。

オートフォーカス駆動モーターにHSMと呼ばれる超音波モーターを搭載しており、フォーカス速度は不満が無いレベルだ。オートフォーカス精度はカメラ側に依存する部分もあるため一概には評価しづらいけれど、一般的な被写体においては問題ないが、フェンスや藪などボディ側センサーがだまされるようなシーンでは意図した場所で合焦しないためマニュアルフォーカスを利用する必要がある。

これだけ複雑なレンズを4万円程度で提供しているシグマの設計力と製造力にはいつも驚かされる。

このレンズの紹介記事として2015年に発売された、シグマ交換レンズWORLD(日本カメラMOOK)のP40,41に紹介木がある。

SIGMA公式ページより引用

3.まとめ

結論としてSIGMA 30mm DC HSM Artをまとめると、APS-Cサイズセンサー搭載一眼レフカメラ向け、標準焦点距離のレンズとしてはお勧めできるレンズだ。

仕様・考察など

シグマは過去のレンズ資産を生かすために、シグマSAマウントとCANON EFマウントの自社レンズをSONY-E、Lマウントアライアンスのミラーレスカメラで動作させるためのアダプターを販売している。

コンバータは型番は紛らわしく、レンズマウント側にSIGMA-SAとCANON-EFの2種類、カメラマウント側にLマウントとSONY Eマウントの2種類がある。

このレンズを所有してる際に、SIGMA MOUNT CONVERTER MC-21 SIGMA SA ⇔ Lマウントを利用してライカ CL typ7323でSIGMA 30mm DC HSM Artを使おうとしたところ、残念ながらカメラ側の仕様で使えなかった。

ライカ製の古いLマウントボディは、このような怪しいオプションには対応していないことが多く、Lマウントアライアンスの汎用性を妨げているように感じられる。

項目SIGMA 30mm DC HSM ArtSIGMA 30mm EX DC HSM
焦点距離(mm)3030
最大絞り1.41.4
最小絞り1616
絞り羽根98
レンズ構成8群9枚7群7枚
最短撮影距離(m)0.30.4
レンズ長(mm)63.359
レンズ最大径(mm)74.276.6
フィルター径(mm)6262
重量(g)435400
リリース年20132005
定価(税別)オープン(約4万円)¥55,000

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参考情報

更新履歴

  • 2025.7.22
  • 2024.9.27
  • 2024.2.4:初稿

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