古い広角 Super-Wide II 24 F2.8

古い広角 Super-Wide II 24 F2.8

SIGMA Super-Wide II 24 F2.8 をSIGMA SD14で使用したレビューと写真作例

目次

ギャラリー

  • 写真作例の撮影はシグマ SD14

レビュー

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1.概要

SIGMA Super-Wide II 24mm F2.8は、シグマがフィルムカメラの時代にリリースした、オートフォーカス(以下、AF)広角レンズ。

このレンズは、シグマ公式には情報がないレンズだ。しかし、Webには比較的情報があり、海外サイトにはそれなり詳細なスペックを見ることもできる。そちらの情報をまとめると、24mmシリーズレンズは1986年のMFレンズがベースで、本レンズにあたるAFレンズが1988年にリリースされた。

外装はプラスチックで重量は230gと軽量でレンズの見た目はとてもチープである。7群8枚とそれほどレンズ枚数をかけたわけでもなく、時代的に非球面レンズも採用されていない。
最短撮影距離は0.18mとワイドマクロを謳う後継の24mm F1.8よりも寄れるレンズだ。

2.使用感

このスーパーワイド2・24mmは中古カメラ店のジャンク棚においてあった。
このような古いレンズをシグマSAマウントで見かけることは珍しく、価格もジャンク品として納得のできる値段だったので、外装がベタつきが気になる程度なので購入した。

この個体の問題の可能性が高いが、片ボケを感じたり、逆光時に怪しい光が出るのは設計の問題かレンズが劣化しているようだ。
ホワイト・バランスオートで撮っているとけっこうな確率で黄みがっかった郷愁を感じる色を見せてくれる。デジタルカメラでの撮影なのでPC上でホワイトバランスをいじってしまえば色味はどうにでも変わるわけだが、無調整でこういう色が出てくるのはレンズの味として楽しめると思う。

実際に使ってみた実感としては、フィルム時代のカラーネガで使うためのレンズで、デジタル時代にあえて使うほどのレンズではない。

同時に購入したシグマ SD9はFOVEONセンサーか周辺回路が故障しており、まともに画像が記録できなかったため、ジャンク2個の価格としては高かった。

3.まとめ

1980年代に設計された、球面レンズのみのシンプルなレンズ構成の広角レンズなので、35mm判の外側をクロップするAPS-Cサイズセンサーのカメラ・シグマ SD14で使用しても歪みが目立ち、デジタルカメラで使うには画像にキレが足りない。

仕様・シリーズレンズ

シグマにおける本レンズ以降の焦点距離24mmレンズは、一眼レフ向けに24mm/F1.8、Art 24mm/F1.4がリリースされ、ミラーレスカメラ向けには、24mm/F1.4、24mm/F3.5、24mm/F2とリリースされている。

ミラーレス用の「24mm F3.5 DG DN」は、レンズ長が50mmとこのレンズとほぼ同じである。単焦点レンズはこの程度のコンパクトさが持ち運びの面からも好ましいと思う。

焦点距離24mmはシグマ単焦点レンズの中で、焦点距離35mmと並んでバリエーションが多いレンズである。

項目24mm-SW-II24mm-F1.824mm-F1.4 DG HSM24mm-F1.4 DG DN
焦点距離(mm)24242424
最大絞り2.81.81.41.4
最小絞り22221616
絞り羽根69911
レンズ構成7群8枚9群10枚11群15枚14群17枚
最短撮影距離(m) (距離計連動)0.180.180.250.25
レンズ長(mm)46(SA)83.68575.7
レンズ最大径(mm)7282.590.295.5
フィルター径(mm)52777772
重量(g)230485665520
リリース年19882001.12019.92022
価格(税別)?-60,00080,000- (SIGMA Online)100,000- (SIGMA Online)

参考リンク

更新

  • 2025.4.21
  • 2024.8.23
  • 2023.9.25:初稿

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