手ぶれ補正・高感度 SONY α7SII

手ぶれ補正・高感度 SONY α7SII

SONY α7Sii(A7S2) ミラーレスデジタルカメラのレビューと写真作例

目次

ギャラリー

写真作例の撮影は以下のレンズを使用した。

  • APO MACRO ELMARIT 100
  • CONTAX N VARIO SONNAR 24-85
  • LEICA ELMARIT-R 35mm 1st
  • SIGMA 24-70mm F2.8 IF EX DG HSM
  • SONY FE 28mm F2 (SEL28F20)+フィッシュアイコンバーターSEL057FEC
  • FUJIFILM TIARA 28mm Mマウント改造
  • LEICA ELMARIT-R 15mm
  • Voigtlander COLOR HELIAR 75mm

レビュー

Before imageAfter image

1.概要

α7Siiは2015年にリリースされたソニー製1200万画素CMOSセンサーを搭載した、4Kビデオ向けデジタルカメラ。

主な仕様は以下のとおりで詳細は仕様ページに記載した。

  • 35mmフルフレーム(フルサイズ)1,200万画素センサー
  • 236万ドット・電子ビューファインダー
  • 背面液晶はチルト式、3型123万ドット
  • オートフォーカスはコントラスト検出+像面位相差方式
  • 記録メディアはSDXCまで対応したSDカードとMemory Stick Duo /PRO兼用スロットを採用
  • バッテリーはFW-NP50(7.2V、1020mAh、7.3Wh)
  • Rawデータのサイズは1枚約25MB

2.使用感

α7Siiは中古で入手した、カメラはリリースから2024年の時点で9年落ちだが中古価格は約十万円。
入手したカメラはシャッター回数3.4万回、液晶や外観にはそれなりにくたびれが見られるが、今のところ動作に問題なはなく現役で使える。中古価格からみると残存価値はそれなりに残っている。

個人的には10年ぶりのαシリーズデジタルカメラ、画素数はぐっと減って1200万画素、ハッセルブラッド X2Dの画素数と比べると約1/10となる。

しかし、ひさびさに使うα7シリーズの小さくて軽いことが新鮮だ。
α7SIIはAuto-ISO設定にしておくと、暗所はいきおいよくISO感度が上がる。ファインダー内の表示でISO10万と表示されていると、ISOとはせいぜい800が上限で生きてきた人間は笑うしかない。
メニュー設定ではISO40万まで設定できるが、実際写真として許容できそうなのはISO1.5万くらいだ。

夜景を撮ったところ、センサーに起因するか、レンズのためかわからないが、色分離のおかしい迷光が写ることがあった。ファームウェアの改善で抑え込めそうだが、ソニーは旧機種に冷たいことに定評がある。このカメラの場合、Ver3までファームアップしているが、この症状は改善されていないようだ。

しかし、このカメラにはほとんどソニー製純正レンズを使っていないので、文句を言う筋ではないことも理解している。

同じバッテリーを採用している、αやNEX同様にバッテリーの持ちはよくなく、MF撮影で満充電のNP-FW50を使い200枚くらいでかなりバッテリーが減っている。少しへたったバッテリーの場合だと100枚くらいでバッテリー残量が心許なくなるため、予備の電池は必須のカメラである。

3.まとめ

結論としてα7Siiをまとめると、高感度をウリにしたαシリーズの2代目カメラ、このカメラで手ぶれ補正、像面位相差オートフォーカスを搭載し、ミラーレスカメラのトレンドをほぼ実装している。また、1200万画素のRawデータは25MB程度で高画素カメラと比べると保管時のデータ容量が少ないのはメリットだ。

しかし、2020年代になり、αS以外のカメラも実用的な高感度性能を達成しているため、一般的な撮影者にとってαSシリーズのメリットが見えづらくなり、価格戦略以外に3つのラインにカメラを分割している意味が少なくなっている。

仕様・考察など

2020年にα7SIIIがα7SIIの後継カメラとして発売されたが定価は45万円とかなり高価になった。
2024年現在、より高画素なα7RIIも同じくらいの中古価格だが、1200万画素のα7SIIを選んだのは、ライカRレンズを使っている例をあまり見ないこともあり、古いレンズを使うことを想定しているので、α7RIIの4000万画素の解像度は周辺部のカラーキャストの心配、描写性能が過剰になることを恐れたこともある。

マウントアダプターは、αレンズ、M42レンズ、Nikon-Fレンズ、ライカMレンズ、ライカRレンズ、ライカVISOレンズなど、以前αを使用していた際に買ったものがそのまま使えるのはありがたい。
キヤノンEFマウントアダプターはそのうち入手したいと思い、格安のVILTROXのアダプターを入手して使用してみたが、AFはほぼ使い物にならない、MFレンズ用として活用している。

モデル名α7Sα7S-IIα7S-III
カメラ有効画素数12.2-Megapixels
センサーサイズ35mmフルサイズ
35.6 x 23.8mm
背面液晶サイズ3.0
92.1万ドット
3.0
123万ドット
3.0
144万ドット
EVF内蔵
236万ドット
内蔵
944万ドット
最高シャッター速度1/8000
サイレント撮影
(電子シャッター)
手ぶれ補正×
バッテリーNP-FW50NP-FZ100
タッチパネル×
WIFI
NFC
AFコントラスト
像面位相差
メディアMS-Pro
SDXC
リリース年2014.62015.92020.10
サイズ
(グリップからモニター)
127 x 94 x 55127 x 96 x60129 x 67 x 70
重量 (本体のみ)446584614
カラーブラック

オプション

  • HVL-F20M(フラッシュ)
  • HVL-F28RM(フラッシュ)
  • HVL-F46RM(フラッシュ)
  • LAシリーズマウントアダプター
  • アクセサリーキット
  • ストラップ
  • ケース

参考情報

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更新履歴

  • 2025.8.23
  • 2024.12.31
  • 2024.02.28:改稿
  • 2023.11.29:初稿

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