LEICA SUMMICRON TL 23mm

でかいフードがいけてない

ライカ・ズミクロン TL 23mm F2のレビューと写真作例

目次

ギャラリー

  • 写真作例の撮影はLEICA T

レビュー

ズミクロン TL 23mm *1は、LEICA Tシリーズ用にリリースされた単焦点レンズ。
APS-Cセンサーサイズ用レンズなので、35mm判に換算した焦点距離は35mm相当となる。

レンズ本体はとてもコンパクトで、アルミ製でとても軽量にできており、ライカ T 、TLシリーズの薄いボディによくマッチする。フードは逆付け可能なバヨネットフードが付属している。コンパクトなレンズに対して純正フードは大柄で装着すると邪魔になるので、フジツボ形のねじ込みフードを使用していた。

描写に癖はなく絞り開放から安定しており、換算35mmの焦点距離とコンパクトな鏡筒はスナップ撮影に適したレンズだ。AF速度はLEICA Tシリーズ(T / TL / TL2)のコントラストAFで使用したとき、それなりの合焦速度である。合焦速度の印象はTLレンズの中では、SUMMILUX-TL 35mmよりは早く、VARIO-ELMAR 18-55と同じ程度と記憶している。

LEICA TL/SL向けのレンズで絞りなどカメラ側で制御するためレンズはフォーカスリングだけという潔い仕様だ。フィルター径は52mmとライカでは珍しい径を採用しており、汎用メーカーではボリュームゾーンで多種多様のフィルターがあるが、ライカ純正の52mmフィルターを見ることは少ない。
コンパクトで使い勝手が良いレンズだが、同スペックの日本製レンズとくらべるとかなり高価である。

ライカSLなどの35mmフルサイズセンサーカメラでは自動的にセンサー記録範囲がクロップされ、センサー全体を使った撮影はできない。

レンズはMade in Japanの日本製で、特許の出願状況などからコンシューマーカメラからは撤退済みのKM社が設計、製造しているとの話を聞いている。
匿名様より、コメントに設計にKM社はかかわっていないとのことをいただき、あらためて調べましたところ、Licca lumorsの「Leica 23mm f/2 ASPH lens patent」の記事によると、LEICA Xと本レンズの特許と思われる特許番号:2015-191237があり、その特許情報は特許情報プラットフォームから閲覧できる。特許情報への直接リンクは認められていないようなので、上記サイトから特許番号「2015-191237」で検索していただくと情報を閲覧できる。それによると、出願人はライカAGで発明者はピーター・カルベとなっている。

  • 【出願人】LEICA CAMERA AG
  • 【発明者】KARBE PETER

本特許のレンズが、このズミクロン23mmである場合、初出の伝聞情報は誤りとなりますので、情報提供者に感謝しお詫びして記事を訂正する。

*1:アマゾンアフィリエイトリンク

製品写真はライカ公式より引用
製品写真はライカ公式より引用

仕様

<ライカAPS単焦点レンズ>

レンズ名ELMARITSUMMICRONSUMMILUXAPO MACRO
ELMARIT
焦点距離(mm)18273560
35mm換算焦点距離27355090
最大絞り2.821.42.8
最小絞り16161632
レンズ構成6群8枚6群9枚8群12枚9群10枚
最短撮影距離(m)0.30.350.40.16
レンズ長(mm)213777134
レンズ最大径(mm)62637070
フィルター径(mm)E39E52E60E60
重量(g)80154428320
リリース年2017.122014.5.262016.3.312016.9.24
価格(税別)¥142,500¥230,000¥310,000¥320,000

参考文献・参考リンク

更新履歴

  • 2024.07.01
  • 2024.03.06
  • 2023.07.22

広告

シェアする

2件のフィードバック

  1. 大変今更ですが、本レンズの設計はLeica Camera AGでコニカミノルタではありません。最終的に却下ですが、日本でも特許出願されており、コニカミノルタの名前はでできません

  2. 匿名様、コメントありがとうございます。ご指摘いただきました特許について調査いたしまして、記載した伝聞情報は誤りであろうことが確認できましたので、サイト情報を修正いたしました。貴重なご意見に感謝いたします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


コメントする

Shige's hobby