LEICA SUMMILUX TL 35mm

ライカ、ズミルックス TL 35mm F1.4のレビューと写真作例

目次

ギャラリー

  • Photo example from LEICA T

レビュー

ズミルックス TL 35mmは、ライカLマウントのAPS-Cセンサーを搭載したカメラ向けの焦点距離35mmの大口径レンズ。
イメージサークルはAPS-Cセンサーサイズをカバーするため、実用時の焦点距離は35mm判換算で50mm相当となる。

意匠はライカLマウントレンズ共通で、レンズで絞り値はカメラ側で制御するためレンズはフォーカスリングだけという潔い仕様だ。フードは逆付け可能なバヨネットフードが付属している。フードも大柄なため装着すると、もともとボリュームのあるレンズがさらに大きくなり存在感が増してくる。

オートフォーカス(以下、AF)の合焦速度はLEICA Tシリーズ(T / TL / TL2)のコントラストAFで使用する限りゆったりとした動作だ。合焦精度は被写体によりけりだが、それほど精度は高くないと感じた。
35mmフルサイズセンサーを搭載している、LEICA SL typ601でも使用してみたが、それほどAF性能の差を感じなかったため、AF性能はレンズ側の限界と思われる。
ライカLマウントのAPS-Cレンズラインナップ中では、アポ・マクロ・エルマリート TL 60mmより早く合焦できるがズミクロン TL 23mmよりは遅いと感じた。

描写は絞り開放は少し緩く、F2.8くらいまで絞ればシャキッとする現代的なレンズだ。
35mmフルサイズセンサーのLEICA SLでも使用できるが、記録画像サイズはAPS-Cサイズに強制的にクロップされる。本レンズをLEICA SLで使うメリットは、ファインダーの見え具合がSLは断然優れており、ピント合わせにおいて大きなアドバンテージがある。
下写真にあるライカTシリーズに装着できる、外付けEVF、VISOFLEXも画素数などのスペック的には申し分ないが、カメラ側のCPU性能のためか反応速度が悪く、カメラ側操作性の問題でピント位置のズームアップがしづらいなど、EVF装着時にカメラ操作をスムーズにできないことがあり、ストレスがたまる。

本レンズは35mmフルサイズセンサー向けの、アポ・ズミクロン SL 35mm、ズミルックス SL 50mmよりも小型であるため、LEICA SLに装着するとカメラシステムがコンパクトになりカメラバッグへの収まりが良いので、ときどき装着して使っていた。

レンズにはMade in jpanの刻印がある日本製でコンシューマーカメラからは撤退済みのKM社が設計と製造をしているとの話を聞いた。

SUMMILUX-TL 35mm
LEICA T +SUMMILUX-TL 35mm +VISOFLEX1

仕様

項目備考
焦点距離(mm)35イメージサークルはAPS-Cサイズ
最大絞り1.4
最小絞り16
レンズ構成8群12枚
最短撮影距離(m)0.4
レンズ長(mm)77マウント面からの距離
レンズ最大径(mm)70
フィルター径(mm)E60
重量(g)428
リリース年2016.3.31
定価310,000円

<ライカAPS単焦点レンズ>

レンズ名ELMARITSUMMICORNSUMMILUXAPO MACRO
ELMARIT
焦点距離(mm)18273560
35mm換算焦点距離27355090
最大絞り2.821.42.8
最小絞り16161632
レンズ構成6群8枚6群9枚8群12枚9群10枚
最短撮影距離(m)0.30.350.40.16
レンズ長(mm)213777134
レンズ最大径(mm)62637070
フィルター径(mm)E39E52E60E60
重量(g)80154428320
リリース年2017.122014.5.262016.3.312016.9.24
価格(税別)¥142,500¥230,000¥310,000¥320,000

参考文献・参考リンク

更新履歴

  • 2024.03.06
  • 2023.7.24
  • 2022.10.26

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