LEICA SUMMILUX M 35mm (2nd)

ライカ・ズミルックス 35mm F1.4 チタンカラーのレビューと写真作例

目次

ギャラリー

  • ズミルックス 35mm F1.4の写真例(HEXAR-RF / KODAK ELITE CHROME 100)

レビュー

ズミルックス M 35mm F1.4 2代目は1967年から約2.8万本製造されたレンズ。
チタン色は1990年から1992年の3年間作られて、その間の製造本数がブラックと合わせて4500本で、そのうち何割かがチタン色なので、製造本数としてはその半分の2000本程度と考えるのが妥当であろう。
本レンズはブラックの別色として、このチタン色はあるがシルバー色はない。初代に位置づけられる初期型ズミルックスはブラックとクローム仕上げがある。

ズミルックス M 35mmは製造期間が28年と長期にわたるため、M3用眼鏡付き、フォーカスレバーストッパー付き、色違いなどバリエーションは多い。
レンズ構成は5群7枚、フードは12504が一般的に用いられ、そのほか、SUMMICRON系のフードも使用可能だがフィルターを装着できない。

手持ちの個体は2008年に中古で購入し、製造番号360万台で1992年に製造されている。
入手した時期は、ミラーレスカメラが本格的に普及する前で、レンジファインダーカメラ用レンズの需要が限りなく低く、いまでは考えられない価格であった。
余談だが、象徴的な価格としてはNoctiluxが20万円台で売られていた。3本くらい購入していれば、今売ってけっこうなリターンがあるが、過ぎたことなので無意味な話である。

写りは製造年代が新しく状態の良いレンズであることもあり、絞り開放でも周辺光量落ちが少しあるが使えないほど暴れることはなく、ピント調整も苦労しない。
最短撮影距離が1mなので、寄れないレンズだがこの制約も含めて楽しむレンズだと思っている。
一時期、レンズ状態のよろしくない、古いストッパー付きのズミルックス M 35mmを所有していたが、こちらはたいそうな暴れ方をしていた。このようなレンズが好きな人もいるはずなので、手元に置いておいてもよかった気がするが、残念ながらすでに手元にない。
世の中のズミルックス35mmの印象はこのようなレンズの記述が一人歩きしているのかも知れない。

このレンズにはなつかしい”sh”マーク(シイベルヘグナーの正規輸入品の印)がついている。
シイベルヘグナーは1974年からライカ製品の正規代理店をしていたが、2005年にライカジャパンが設立されたときに代理店では無くなっている。
いまも中古市場では、この”sh”マークの付いたレンズを見かけるが、正規輸入品であろうが並行輸入品であろうが、品質は同じなのでこのマークに特別な意味は無いと思う。

仕様

項目備考
焦点距離(mm)35
最大絞り1.4
最小絞り16
レンズ構成5群7枚
絞り羽根10枚
最短撮影距離(m)1.0全域カメラ距離計連動
レンズ長(mm)28.8マウント面からの距離
レンズ最大径(mm)51.5フォーカスレバーを除く
フィルター径(mm)シリーズ6フィルターをフード内に装着
重量(g)245
リリース年1967年

参考文献・参考リンク

更新

  • 2023.03.02:改稿
  • 2022.08.06:初稿

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