Mマウントフィッシュアイ TTArtisan 11mm f/2.8 Fisheye

Mマウントフィッシュアイ TTArtisan 11mm f/2.8 Fisheye

TTArtisan 11mm f/2.8 Fisheyeのレビューと写真作例

目次

ギャラリー

写真作例の撮影はライカ M10を使用した。

レビュー

Before imageAfter image

1.概要

TTArtisan 11mm f/2.8 FisheyeはライカM マウントの魚眼レンズ。
Mマウントの他にミラーレスカメラ用も売られている。

主な仕様は以下のとおりで、仕様に詳細を記載している。

レンズ構成は7群11枚、最短撮影距離は0.17mでレンジファインダーカメラの距離計には連動しない。

レンズ前面にフィルターは装着できない。
Mマウント版には専用のビューファインダーが付属しているため、価格は他のマウントより高価となっている。

2.使用感

TTArtisan 11mm f/2.8 Fisheyeの写りは、魚眼レンズなので隅は歪むのは当然だが、隅部分においても像が崩れることはなく、全面にわたって破綻のない描写をする。

コントラストは若干低めで、逆光時はゴーストが発生するのは、超広角レンズなので仕方が無い。

レンズ操作性はフォーカスリングに十分な幅がありフォーカスはスムーズにおこなえる。絞りリングにピンが装着されているのは珍しいが、頻繁に変更しないためピンのありがたみは感じない。

付属のビューファインダーは、撮影範囲の確認だけだが、見栄はそれほど良くはなく、EVFを付けて撮影するほうが確実だ。よって、Mマウントの汎用性を重視しない場合は、ファインダーのついていない専用マウントを購入した方が安くすむ。

3.まとめ

結論としてTTArtisan 11mm f/2.8 Fisheyeをまとめると、焦点距離は11mmだが周囲が歪むため、一般的な15mm、16mm魚眼レンズと区別を付けるのは難しい。Mマウントをチョイスしておけばマウントアダプター経由でさまざまなカメラで利用できる。

仕様・考察など

TTArtisan 11mm f/2.8 Fisheyeの仕様は35mm判フィルムサイズ対応、焦点距離が11mm、対角線画角(以下、画角)180度と記載されており、焦点距離11mmで魚眼を作っていることに興味をひかれて使ってみたが、実写結果をみたところ、16mmの魚眼レンズと明確な差は感じられなかった。

これは11mmと16mmという焦点距離の違いに気をとられて、魚眼という要素を軽視したためである。

35mm判で焦点距離16mmは画角107度、それを画角180度に拡張してして魚眼化している。一方、このレンズは焦点距離11mmで35mm判における画角は126度、画角を180度まで広げている。

焦点距離では5mmの差、画角は19度の差があるが、両者ともに魚眼レンズとして画角180度まで写る範囲を広げているので撮影範囲としては同じとなる。
16mmと11mmで歪みの曲率は変わるだろうが、三脚に固定して同じ被写体を撮りくらべて、初めて分かる程度の差と考えられる。

11mmを採用した根拠をメーカーに聞いてみたところ、他社とスペック上の差別化を図るためと回答があった。

焦点距離11mmの利点を上げるとすると、被写界深度が16mmよりは深いので、よりパンフォーカスでの撮影に向いていることだ。

以下はLEICA Rマウントの魚眼レンズFISH EYE ELMARIT 16mmを中判デジタルセンサーを搭載したHASSELBLAD X2D-100Cで撮影した結果だ。16mm*0.8=13mm相当になるかなと思って実行してみた結果だが、レンズフードによってケラレが発生している。35mmフィルム判向けにつくられたレンズだから仕方がない結果だ。

クリスマスツリー・Christmas tree
LEICA FISH EYE ELMARIT 16mm
項目11mm F2.8 FisheyeFISH EYE 16mm
製造者TTArtisanLEICA
焦点距離(mm)1116
最大絞り2.82.8
最小絞り1616
絞り羽根76
レンズ構成11群17枚8群 11枚
最短撮影距離(m)0.170.3
レンズ長(mm)7360
レンズ最大径(mm)6771
フィルター径(mm)
重量(g)Around 439~600g470
リリース年?1974(*2)
製造数?2950(*2)
価格7.5万円?

参考情報

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更新

  • 2025.8.25
  • 2024.12.13

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