Fisheye Elmarit-R 2.8 / 16

ライカR用魚眼レンズ、Eisheye-Elmarit 16mm F2.8をデジタルカメラで使用した記録

目次

<ギャラリー>
HASSELBLAD X2D、LEICA SL Typ601(ミラーレス・デジタルカメラ)による実写

<レンズの印象>
フードはおまけのようだが、太陽を入れてもそれほど怪しげなゴーストは出ないので逆光耐性は十分だ。
魚眼レンズなのでお遊びの要素が強いが、0.3mの最短撮影距離を生かした近接撮影が面白い。
ギャラリーにあるように、都市部で建築と満開の桜を同時に納めるなどの使い方をしている。
レンズ価格としてはロシア製魚眼レンズだと2万円程度から売られているため、ブランド代を含めるにしても高価なことは否めない。

こちらの個体はROM付きの改造レンズ、ライカ社はR8/R9がリリースされた際に従来カムのレンズをROM改造していた。魚眼レンズでROM付きというのは、かなり珍しく、ebayなどでもなかなか見かけない。
ROM付きレンズの利点は、R8/R9でレンズ情報を認識するだけでなく、ミラーレスデジタルカメラになったLeica SL/SL2/SL-Sで、純正のR-Lマウントアダプター使用してカメラに取りつけたとき、レンズ名称、絞り値などの認識ができる。情報は撮影結果のexifに記録されるのでRカム以前のレンズを使う場合に比べると、撮影結果の整理がしやすい。

<X2Dに装着>
センサーサイズ44mm*33mmのX2D(FUJIFILM GFX、X1D、X1D2、907X)で使用した場合、以下写真のようになり、横方向は円周魚眼に近くなるが、隅ではイメージサークルが足りずに真っ黒になるところが見られ、上下にレンズフードによるけられも確認できる。それでも35mmフルサイズセンサーよりは広範囲に使用できる。正方形でクロップした場合、32mm x32mm程度は実用に耐える。

晴天時のケラレ
紫のところは完全黒で、枠線は正方形の切り出しライン
切り出し部分の拡大

<レンズの仕様>
Fisheye-elmarit 16mmはライカR用魚眼レンズ。
製造は日本のミノルタで、ミノルタのMC Fisheye Rokkor 16mm/f2.8と同一光学系と言われている。

項目備考
焦点距離(mm)16
最大絞り2.8
最小絞り16
レンズ構成8群 11枚
最短撮影距離(m)0.3
レンズ長(mm)60
レンズ最大径(mm)71
フィルター径(mm)レンズ前部に固定フードがあるためフィルターは装着できない。
4種類のカラーフィルターをレンズに内蔵している。
重量(g)470

広告

シェアする

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


コメントする