「Reborn-いのちを織りなすアーティストたち」展・WHAT MUSEUM

「Reborn-いのちを織りなすアーティストたち」展・WHAT MUSEUM

【さまざまな命のかたち】(感想題)

りんかい線、東京モノレール 天王洲アイル駅から徒歩5分のWHTA MUSEUMで「Reborn -いのちを織りなすアーティストたち」展を鑑賞した感想。

目次

概要

巡回無し、写真撮影はOK、本展は、#ぐるっとパス で鑑賞できる。

感想【さまざまな命のかたち】

6名の作家による合同展、感想は好みの作品順に並んでいる。

  • 永沢碧衣(ながさわ あおい)

秋田でマタギをしながら作品を作っている、永沢碧衣さんの作品。一部屋に4作品を展示していた。

もっとも大きな作品の《流転》は水面からジャンプする魚の迫力に圧倒される。

《淵の声》血を流す熊の眼に銃を構えた猟師が映っている。この視線の描写は猟師をしている作家ならではの発想だ。作品を鑑賞しながら、この視線に気がついたとき、鑑賞者に銃口が向けられている気持ちになった。

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《流転》

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《淵の声》

  • 帆刈晴日(ほかり はるひ)

帆刈晴日さんの作品は、完成されたペイント作品を分解してインスタレーションを構築している。今回のインスタレーションは海中で、主要オブジェの魚と海藻をは色使いが計算され尽くしており、この素となる作品にも非常に興味がわいた。周辺を彩る端材で作られたと思われる、海面を上昇する空気を表現した吊り下げのオブジェもとても素敵だった。

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《祈りが繋ぐ物語》

  • 玉田多紀(たまだ たき)

1階は玉田多紀さんの作品で埋められている。

ダンボールを使用した作品は展題の「Reborn」、作品モチーフの動物は「いのち」と本展のオープニングを飾るにふさわしい展示だった。

展示を先に進むと、映像コーナーの椅子もダンボールでできている。
その他、カメレオンを抱えたり、カエルの作品の横に寝そべって自身がカエルになったり、ドラゴンに鱗を貼るなどの作品に参加するワークショップなど、作家の創作を追体験できる作品もあり、展示を能動的に楽しむための工夫が随所に見られた。

《ダンボールの物語》
  • 水田典寿(みずた のりひさ)

流木を使う作家は多いけれど、生成されるオブジェのデザインセンスがとても好みだった。

  • 鈴木初音(すずき はつね)

作家自身が育てた、植物が原材料となっている作品たちで、展示に添えられた「詩」
「<川と山のあいだ種まきに歩く人々>制作によせて」は、作家の活動をストレートに表現しており、地に足がついた表現が好ましく思えた。

《畑から生まれる物語》
  • 宮川達也(みやかわ たつや)

作品は抽象的で作題と作品の関連はイマイチピンとこなかったけれど、有機的なフォルムは美しくおもしろい。

《拾い上げられた物語》

まとめ

それぞれの作家が普段の創作活動において、展題の「再生」、「命」という題に真摯に向き合っていることがわかる展示だ。そして各作家は与えられたスペースを最大限に生かした展示はとても見応えがあった。

普段からみている作家さん、初めてみる作家さん、いずれも今後を期待させる展示内容だった。

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更新履歴

  • 2025.6.9

撮影機材

  • HASSELBLAD X2D-100C +HASSELBLAD HC 50mm-II +XH-Converter0.8

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