由比から三島

桜エビを食べにいく

由比で桜エビを食べて、由比と三島でアート鑑賞をしたレポート。

本ページは2024年12月6日に由比の浜のかきあげやで桜エビを食べて、静岡市東海道広重美術館、楽寿園、三島郷土資料館、佐野美術館、三嶋大社、三島暦師の館を廻ったレポートである。

三島方面に遊びに行くときの参考になれば幸い。

目次

レポート

数日前に由比の桜エビ冬漁がはじまっていることに気がつき、昔よく行っていた浜のかきあげやの営業時間を見ると、金、土、日と営業しているとのことで、土、日は込むため避けたかったので、金曜日に桜エビをもとめて由比に行くことにした。早起きはそれほど苦にもならないので5時前に起きて横浜駅まで移動して鈍行電車で由比まで移動した。乗り換えを1回する2時間半の旅である。
以前は東海道線は静岡まで走る列車があったが、JR分割民営化後は東京から発車している東海道本線の西行きは最も遠い駅で沼津駅までとなっている。

横浜駅からの東海道本線沼津行きに乗車して旅をはじめた。

  • 5時48分:横浜駅発 沼津駅着:7時26分


1本後の6時7分発の沼津行きは小田原駅で次発の6時20分発・小田原行きを待ち合わせするため、沼津までの所要時間が2時間と長くなる。長時間乗車したい人以外は1本前の電車のほうが乗車時間1時間半と30分ほど短い。

12月なので朝の6時はまだ夜である。車窓から外を見ていると徐々に夜が明けていく。西に移動しながら朝焼けがわずかな時間で色を変えていく空を眺める。自分と陽の移動が交差する時間はとても贅沢だ。小田原が近づくと晴天であれば富士山が顔を見せる。

沼津に着いたら、電車の発車番線が変わるため、ホームを移動して静岡行きの普通電車に乗った。この電車は三島駅発なので、乗車していた東海道本線を三島駅で降りて、三島駅で電車を乗り換えたほうが着席して由比駅まで行ける可能性が高い。
平日の三島発の電車は通学、通勤客で込んでおり、三島ですでに立ち客を乗せて沼津に来るので、沼津駅からだと立ったまま30分ほど電車に乗る。

  • 今回使った時刻
    • 7時26分:沼津駅着
    • 7時35分:沼津駅発 由比駅着:8時6分
  • よりベターな乗り換え
    • 7時21分:三島駅着
    • 7時29分:三島駅発 由比駅着:8時6分

沼津から由比間は富士山が綺麗に見えた。富士山は電車の進行方向右手窓側に見える。

横浜駅では沼津までの乗車なのでカード型Suicaでグリーン件を購入した。横浜から沼津は97kmでグリーン券の100km以下に相当するのでカード型Suicaで購入すると1000円だった。以前はJR東海館内の駅向けのグリーン券は買えなかったとの情報を見たが、2024年度は沼津まで購入することができた。これは熱海から先の伊東への直通普通電車がなくなったためと思われる。しかし、JR東とJR東海をまたいでいる沼津までの直通電車もそのうちなくなるような気がする。現在も沼津まで直通する電車は朝に数本運転しているだけである。

  • 余談だが、川崎から沼津は108kmなのでグリーン券の100km以上に該当するため1550円となる。せこい話だが川崎からグリーン券を1000円で済ませようとすると、沼津の1つ前の三島駅でも102kmなので、2つ前の函南駅までグリーン券を購入して、函南駅で普通車両に乗り換える必要がある。まあ、川崎からなら素直に1550円を出すのがベターだとは思う。
  • モバイルSuicaは、扱いが違うようなので利用者は要確認。
  • 移動の時間短縮を図る場合は、首都圏からだと新幹線を使い三島駅で降りて、静岡方面の在来線で由比へ移動する。新幹線を新富士まで乗車すると在来線の富士駅まで徒歩で20分程度の距離があるため、一つ前の三島駅で在来線に乗り換えるのがよい。通常乗り換え案内などを使うと、三島乗り換えが出てくるはずである。

桜エビを食すための、浜のかきあげやは、由比駅から東に向かって徒歩15分弱で到着し、8時から発行している整理券を貰った。平日なので8時20分に発券したら3番だった。警備のおじさんから「ここに9時50分くらいに戻ってきてくれ」とのことなので由比の街へ散歩に出る。由比駅から歩いて散歩でいける範囲だとそれほど遠くには行けないが、ちょっとだけ残っている古い町並みも見ていくと楽しい。近くには炎上騒動で悪目立ちしてしまった、「チュール」が有名ないなば食品の由比工場がある。

駿河國二之宮 豊積神社

9時50分の少し前に浜のかきあげやに戻って、開店を待ち、生桜エビ丼、桜エビのかき揚げをいただいた。生桜エビ丼は半分程度いただいた後に、だし汁をかけて雑炊としていただくこともできる。
あわせて持ち帰りの桜エビかき揚げと、桜エビドーナッツを購入した。

生桜エビ丼・桜エビかき揚げ
メニュー

食後なので腹ごなしに歩いて静岡市東海道広重美術館に向かう。美術館は由比本陣公園内にあり、他の公園施設として、由比本陣記念館「御幸亭」(有料180円)と東海道由比宿交流館(無料)がある。

由比本陣公園
由比本陣記念館「御幸亭」

美術館は由比駅と蒲原駅のほぼ中間にあり、元来た道を戻るのも面白くないので、20分ほど歩いて、由比駅から一駅先の蒲原駅に歩いて向かった。

この地域もすでに人が少なく地域バスはあるが、本陣公園から蒲原方面に行くバスはない。本陣公園から由比駅に戻るバスはあるようだが、1〜2時間に1本程度なので乗車の難易度は高いと思われる。

JR東海・蒲原駅は日中の昼はほとんど人がいないにもかかわらず、緑の窓口的機能がついており、帰りの三島から横浜までの特急踊り子の切符を買うことができた。乗車券も蒲原から横浜なら100kmを越えるので途中下車が可能で、三島で降りても問題ないことも教えていただいた。やはり有人窓口はあるとありがたい。

以下の電車で三島駅まで移動した。

  • 11時31分:蒲原駅発 三島駅着:12時6分

蒲原から三島に向かう電車はガラスにUVカットフィルムが貼ってあったので写真を撮っても色が微妙。

三島駅から歩いてすぐの楽寿園に向かう。入場料300円を払って場内に入ると、見事に紅葉していた。紅葉を眺めながら、三島郷土資料館+どうぶつ広場に立ち寄った。

園内を散策して楽寿園の南口から外に出て佐野美術館に向かう。
佐野美術館に向かう道はいくつかあり、楽をしたい場合は、電車の時間があえば、伊豆箱根鉄道・駿豆線の三島広小路駅から三島田町まで乗車して、そこから美術館まで歩くルートがある。

今回は、勝手知ったる土地なので、市内を流れる源兵衛川の遊歩道を使って移動した。
遊歩道は川の中に歩道となる石が置いてあるだけの簡易な物で、増水していると歩道は消える。
また、春先になると鴨の親子が水辺をうろちょろしておりカワイイ。

源兵衛川
源兵衛川

佐野美術館「はしもとみお展」を鑑賞した。鑑賞の記録はリンク先へ。
美術館の近所に街猫がいた。

美術館から三嶋大社までは徒歩10分程度なので歩いて移動した。

はしもとみお展・看板
地域猫

三嶋大社はすでに来年・巳年の縁起物が売っていた。そして別の街猫を発見。
大社から三島暦師の館までも歩いて移動。

開運大吉「三嶋駒」・令和7年巳年の縁起物
地域猫

三嶋暦師の館はサクラの季節にスマホを落としてスマホの回収に来た際に休館をくらったけれど、今日は開館していた。敷地内の紅葉が赤く色づいていた。館内に入るとおじさんが電気を付けてくれた。
帰りの電車に乗るための三島駅に向かう前に、三島市民生涯学習センターにて、淺井裕介さんが2016年9月17日〜19日に、ヴァンジ彫刻庭園美術館の企画「白線ワークショップ 動物の森をつくる」で作成した白線画を見にいく。白線はまだ綺麗に残っていた。

三嶋暦師の館
淺井裕介「白線ワークショップ 動物の森をつくる」

三島駅で踊り子号を待っていたら、東急電鉄のTHE ROYAL EXPRESS がいた。THE ROYAL EXPRESS が去った後に、修善寺方面から定刻通り踊り子号がやってきた。

THE ROYAL EXPRESS
特急踊り子

熱海までは5両編成で運転し、熱海で下田、伊東方面から来る10両と連結して15両で東京に向かう。熱海湯河原付近は夕焼けの海が見え、小田原あたりで富士山も見える。

特急踊り子は、熱海→湯河原→小田原→大船→横浜と停車して、1時間20分ほどで横浜駅に着いた。
本日の総歩数2万五千歩、本日もお疲れ様でした。

  • 横浜駅 05:48発 →07:27着 沼津駅(1690+1000円)
  • 沼津駅 → 由比駅(620円)
  • 昼食:1600円
  • お土産:3950円
  • 蒲原駅 11:31発 →12:6着 三島駅(帰り運賃に含む)
  • 静岡市東海道広重美術館「東海道53次」鑑賞(520円)
  • 楽寿園(300円)
  • 三島郷土資料館(上に含む)
  • 佐野美術館「はしもとみお展」(1170円)
  • 本購入2200円
  • 三嶋大社(境内無料)
  • 三島暦師の館(鑑賞無料)
  • 蒲原駅〜三島駅 16:06 → 17:24 横浜駅(3330円)

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浜のかきあげや

  • 春と秋の漁期だけ開店する桜エビとしらすのみなとの食堂、2024年は12月22日最終営業。
    ゴールデンウィークには桜エビ祭りもやっている。祭りには昔一度来たことがあるが、ものすごい人の量で早々に撤収した思い出がある。
  • 浜のかきあげや(外部リンク)

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由比の町

  • 由比駅から歩ける範囲で観光すると、以下の寺や公園ぐらいが精一杯かな。車があると薩埵峠、興津の清見寺など、見どころは多い。
    • 豊積公園
    • 駿河國二之宮 豊積神社
    • 地持院
    • 桃源寺
    • 妙栄寺
  • 駿河湾ナビ(外部リンク)
地持院・石庭
桃源寺・石仏

静岡市東海道広重美術館

  • 由比駅と蒲原駅の中間にある市立美術館、東海道に関する版画を収集して展示している。浜のかきあげやから歩くと15分くらいでつく。
  • 静岡市東海道広重美術館(外部リンク)
    • 令和6年度 第4回企画展
    • [館蔵品展] 東海道五十三次
    • 同時開催:だけじゃない東海道
    • 2024年10月8日(火)~2025年1月26日(日)
    • Part 1:10月8日(火)~ 11月10日(日)
    • Part 2:11月12日(火)~ 12月15日(日)
    • Part 3:12月17日(火)~ 1月26日(日)
    • 年末年始休館日12月28日(土)~1月4日(土)
  • 本陣公園(外部リンク)
静岡市東海道広重美術館
静岡市東海道広重美術館・エントランス

楽寿園

  • 三島駅前にある大きな公園、奥に行くと楽寿館という館があり日に6回見学ツアーがある。
    その向かいに小浜池があり、今回の訪問では水がはっていたが年によっては水がないこともあり、風景がまったく違い面白い。
  • 楽寿園(外部リンク)
楽寿館と小浜池
SL C58322

三島市郷土資料館+どうぶつ広場

  • 楽寿園内にある郷土資料館と動物園
  • 郷土資料館は以下の企画展を実施していた。
  • 三島市郷土資料館(外部リンク)
    • 富士・沼津・三島3市博物館巡回展「石器とくらし―愛鷹・箱根西麓の旧石器文化とその周辺―」
    • 令和6年10月26日(土)~令和7年1月5日(日) 
  • 動物園は、写真のレッサーパンダ、アルパカなどで、それほど珍しい動物はいないが、温暖な三島の気候で動物はみなのんびりとしている。
黒曜石タッチコーナー
楽寿園・レッサーパンダ・カカさん

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佐野美術館

  • 伊豆箱根鉄道駿豆線・田町駅のそばにある私設美術館、刀剣のコレクションが有名。本多忠勝が所有した槍、「蜻蛉切り」(個人蔵)を刀剣系の展示で借りて展示することがある。
  • 「隆泉苑」という庭園が併設されている。
  • 佐野美術館(外部リンク)
佐野美術館・紅葉
隆泉苑・落葉
  • はしもとみお展
  • 2024.10.5〜12.22
  • 佐野美術館(外部リンク)

彫刻家・はしもとみおの個展

彫刻多数、ドローイングも多数でとても見応えのある展示、彫刻作品の一部は触れることもできる。
ウサギ時計は、一時間毎にウサギが跳びだしてくる。

また、三島会場限定と思われるが、三島信用金庫蔵の小沼満英《三島宿風俗絵屏風》、館蔵品の井上恒也《午睡》とのコラボなどもあり充実の展示内容でした。

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三嶋大社

  • JR三島駅から徒歩15分くらいのところにある神社、春は桜、秋は銀杏が境内を彩る。境内には社殿の他、有料の宝物館、神鹿園、弓道場などさまざまな施設がある。
  • 三嶋大社(外部リンク)
大銀杏
狛犬とハト

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三嶋暦師の館

  • 三嶋大社から歩いて5分程度のところにある、三嶋暦に関する展示施設。
  • 館内展示室は撮影OK。
  • 三嶋暦師の館(外部リンク)
三嶋暦師の館の紅葉
三嶋暦師の館・展示資料

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ギャラリー

  • 由比から三島への旅
はしもとみお展・Mio Hashimoto Exhibition
CANON G1X-Mark-II
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東海道線・Tokaido line
CANON G1X-Mark-II
« 15 »

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おやくそく

  • 2024.12.6に実行したもので、道路事情の変更、施設の都合により、情報が変わることもあると思いますので、最新の情報をご確認いただけるようにお願いする。また、旅をするときは計画を練るもよし、行き当たりばったりもよいと思うので、旅人自身でもろもろご判断ください。本情報が何らかの参考になれば幸い。
  • 撮影機材
    • HASSELBLAD X2D +XCD 28mm
    • HEXAR RF LIMITED +Ms-optics SONNETAR 50mm F1.1 +LOMO CHROME 100
    • CANON G1X-Mark-II
    • iPhone 12 mini

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  • ご質問などがある場合は、以下のお問い合わせフォームかメールにてご連絡ください。

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