淺井裕介「Daily Records ―Georgia, Istanbul」
2019年にNADiff a/p/a/r/t でおこなわれた、淺井裕介と古川麦のライブについてのレビュー
目次
ギャラリー
レポート
2019年2月1日に、恵比寿のナディフ・アパートにて淺井裕介、古川麦の2人による、一夜限りのスペシャルライブがおこなわれた。
観客が席に着く19時15分開場前から、会場にマスキングテープを貼り始めた淺井さん。古川さんは静かにギターを奏でていた。客席が落ち着き淺井さんのテープパフォーマンスが一段落すると、二人のトークセッションが和やかに進む。創作方法や音と絵について語りあった。
トークが適度に盛りあがったところで、淺井さんは再び会場にマスキングテープを貼り始めた。古川さんも立ち上がり、ギターを演奏しながらテープの間を悠然と歩む。
古川さんの奏でるギターと透き通るボーカルが響く空間に、淺井さんは縦横無尽にマスキングテープを張り巡らせる。蜘蛛の巣のように張り巡らせたマスキングテープに、2018年に訪欧して13カ国を廻った際のドローイング作品を貼り付け、展示会場を彩っていく。淺井さんのマスキングテープによる創作は、客席を越えてビル外へと展開しとどまるところを知らない。そのまま外のガラス壁にまで広がっていた。
おおよそ会場中にテープを張り巡らせた後、1月19日の「石田尚志(画家/映像作家) × 淺井裕介」のイベントで作られた作品を壁から剥がし、空いた壁に小麦粉で巨大な壁画を、淺井さんと古川さんの二人で描いた。小麦粉でつくられた白い塗料が室内の明かりで夜の闇に輝いていた。
終演後はお二人がグッズを買った観客にサインをしていた。
19時から21時過ぎまでの3時間のイベントは、とても特別で贅沢な時間と空間だった。
展示室内のマスキングテープと貼り付けられた作品は回収されたけれど、ガラス壁に描かれた、小麦粉の壁画は数日間見ることができた。
<終わり>
イベント概要
- 淺井裕介「Daily Records ―Georgia, Istanbul」CLOSING EVENT
- ライブパフォーマンスイベント・「全てのものは演奏可能です」
- 2019年2月1日[金] 19:30-21:00(開場 19:15)
- 出 演=古川麦(シンガー・ソングライター / ギタリスト) × 淺井裕介(画家 / アーティスト)
- 会 場:NADiff a/p/a/r/t 店内
古川麦・音源
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撮影機材
- Leica TL
- LEICA Vario-Elmar TL 1:3.5-5.6 / 18-56 ASPH.
更新履歴
- 2024.06.02
- 2024.05.05
- 2022.05.09
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