Zeiss Makro Planar 120mm/F4 ZV
Zeiss Makro Planar 120mm/F4 ZVをデジタルカメラで使用した記録
目次
<ギャラリー>
写真例(Leica S typ007)
<レンズの印象>
X2D,LEICA S typ007で使用すると96mmとなる中望遠レンズ、最短撮影距離は0.8mとマクロと言われるほど寄れはしないが、そのおかげでレンズ鏡筒はコンパクトにできているが、重量は890gあるためずっしりと重い。Leica S typ007と組み合わせると2kgオーバーとなる。
写りは開放からシャープでF4でも十分にボケる。ボケ見にいやな感じはなくピント面からなだらかにぼやけていく感じが好ましい。
LEICA S typ007で使う限り色調、トーンも豊富で逆光にも強く、重さを苦にしなければ万能な中望遠レンズとして活用できる。
2008年に発売された1000本限定レンズだが、2年後の2010年には在庫処分価格でのたたき売りにあい、2023年現在はかなり価格を戻している。
たたき売り価格はWebで調べると出てくるが、Y橋カメラは50mmが15万円、120mmが12万円、180mmにいたっては10万円を切る価格で放出された。地図カメラも在庫処分をやったようだが、3本ともに28万円とY橋カメラよりはマイルドなプライスであった。
2010年当時は中判にはまったく興味が無かったので、そんな物かと思っていたが、LEICA S typ007用にレンズを探している際に中古屋で、フード込みで在庫処分より少し高い値段にて物があったので1日迷って購入した。
買った後にこれよりも古いVマウントのMakro Planar120mmについて調べると、レンズ構成はまったく変わっていなかった。レンズ構成がすでに完成せれているためと思われるが、シルバーの美しい鏡筒に価値を見いだせない場合、C/CF/CFi/CFEのどれを買ってもレンズ構成は同じとなる。年代でレンズコートは違うかもしれないが逆光などの極端なシチュエーション意外では差を感じることはないと思う。
Makro Planarの中で異質なのは、CONTAX 645向けのApo Makro Planar 120mmで、これは5群8枚で4群6枚のプラナー後ろに2枚レンズを足した構成となっている。



<レンズの仕様>
焦点距離120mmのマクロレンズ、Vマウント、
絞りはハーフストップに固定があり、F4〜F32までほぼ等間隔である。
電気接点はない、Cタイプのレンズである。
無限から最短の0.8mまで250度程度の回転角がある。
項目 | 値 | 備考 |
焦点距離(mm) | 120 | |
最大絞り | 4 | |
最小絞り | 32 | |
レンズ構成 | 4群6枚 | |
絞り羽根 | 5枚 | |
最短撮影距離(m) | 0.8 | |
レンズ長(mm) | 107.6 | |
レンズ最大径(mm) | 80 | 突起は除く |
フィルター径(mm) | 67 | |
重量(kg) | 890 | |
リリース年 | 2008.9 |
<参考文献・リンク>