9つのプロフィール 1935→2025・東京都現代美術館

9つのプロフィール 1935→2025・東京都現代美術館

「9つのプロフィール 1935→2025・東京都現代美術館」の感想

目次

展概要

本展の題は「9つのプロフィール 1935→2025」で、東京都現代美術館の単独開催であり、展示は所蔵作品のみで構成されている。

  • 展題:9つのプロフィール 1935→2025
  • 開催場所:東京都現代美術館
  • 期間:前期・後期
    • 前期 2025年4月29日(土)- 7月21日(月・振休)
    • 後期 2025年8月2日(土)- 11月24日(月・振休)
  • 時間:午前10時~午後4時30分(開館時間・延長日あり)
  • 休館日:リンク先最下段の開館情報を参考のこと
  • 料金:一般 500円
  • 出展作家(敬称略)
    • 青山悟、淺井裕介、荒川修作、O JUN、大岩オスカール、岡本信治郎、片岡純也+岩竹理恵、小泉明郎、開発好明、桂ゆき、風間サチコ、菊畑茂久馬、草間彌生、久保田成子、工藤哲巳、合田佐和子、小林正人、篠原有司男、新海覚雄、杉本博司、菅井汲、高松次郎、辰野登恵子、立石紘一(タイガー立石)、鶴岡政男、照屋勇賢、冨井大裕、豊嶋康子、中村宏、新潟現代美術家集団GUN、丸山直文、向井潤吉、山下菊二、横尾忠則、横山裕一、和田三造、李禹煥、サイモン・フジワラ、ウェンデリン・ファン・オルデンボルフ ほか

展示室は一部撮影可能で、撮影不可のマークのある作品は撮影することができない。

感想「コレクションで辿る近現代」

2025年7月19日(前期)と2025年8月9日(後期)で鑑賞した、「9つのプロフィール 1935→20255」東京都現代美術館の感想。

「9つのプロフィール 1935→20255」は1935年から10年ごとに区切りを付け、その時代の作品を展示する。前期、後期と分かれており後期でいくつかの作品が追加され、淺井裕介の作品が前期と後期で展示方法が変更されている。
各年代の印象に残った作品を挙げていく。

  1. 1935>>>1944:松本竣介(1階)
  2. 1945>>>1954:香月泰男(1階)
  3. 1955>>>1964:中西夏之(1階)
  4. 1965>>>1974:高松次郎(1階)
  5. 1975>>>1984:草間彌生(1階)
  6. 1985>>>1994:森村泰昌(3階)
  7. 1995>>>2004:大岩オスカール(3階)
  8. 2005>>>2104淺井裕介(3階)
  9. 2015>>>2024:青山悟(3階)

1935>>>1944(1階)

松本竣介の作品が6点展示、コレクションが遅かったためか所蔵品はドローイングのみだが、作品点数は51点を所蔵している。

1945>>>1954(1階)

香月泰男をはじめ戦後という時代を感じさせる作品が目を惹く、年代をまたがって松本竣介の作品が1点あり。

1955>>>19641965>>>19741975>>>1984(1階)

中西夏之 、工藤哲巳、草間彌生、高松次郎、河原温、杉本博司など、こちらを訪問する前の千葉市美術館でみてきた作家と重なる作家が多く展示されていた。本展でもこの年代は展示数が多く見応えがある。

1985>>>1994(3階)

森村泰昌《批評とその愛人 A、B、C》

森村泰昌《批評とその愛人 A、B、C》

1995>>>2004(3階)

大岩オスカール《ネッシー・Nessie》、1997年の作品、都現代美術館は大岩氏の作品を49点所蔵しており、実際に見たことがあるのは10点以下なので、今後の展示を期待したい。

2005>>>2104(3階)

淺井裕介《泥絵・素足の大地》2011は16枚のパネルで構成されておりの本展の前期と後期で配置が変化する。下の図は左が前期展示で、右が後期展示。

Before imageAfter image

《泥絵・素足の大地》は、宮島達男《それは変化し続ける それはあらゆるものと関係を結ぶ それは永遠に続く》のある部屋を養生して作品制作がおこなわれた。

2025.8.9作家トークショーで説明する淺井裕介氏
  • 第64回MOT美術館講座 所蔵作家が語るコレクション2 淺井裕介
  • 2025年8月9日(土)15:00~16:30(開場14:45)

下左側の作品は《泥絵・素足の大地》2011と同時に制作された作品で、表面処理の定着テストのためにつくられた作品、8月9日のトークで淺井さんは「この作品も《泥絵・素足の大地》2011と接続できそうだ」と語っていた。

この作品は2025年8月現在、横浜・みなとみらいのExPLOT Studioウィンドウギャラリーで見ることが出来る。
ExPLOT StudioはBank ART 1929とPLOT48の共同事業。

本展は淺井裕介の作品がもう1点展示されており、《泥絵・へその木》2011は3点組で縦6mの作品、高さ2mの作品が3つ組み合わされており、これも組み替えて他の作品と組み合わせることができるように思える。

淺井裕介 《泥絵・へその木》

2015>>>2024(3階)

目黒区美術館で鑑賞した、青山悟氏の作品が3点展示されていた。いずれもプリントに刺繍を施した初期の作品をみることができる。

美術館への移動

千葉市美術館から東京都現代美術館に移動したため、地下鉄木場駅から歩いて訪問した。地下鉄木場駅から東京都現代美術館に向かうにはバス停で4つほどあり、炎天下だったのでバスを使いたかったが時間があわず歩いて美術館に向かった。駅を出て木場公園に入るとあとはひたすら北上するのみである。35℃の炎天下の中15分程度歩くのはけっこうキツかった。

バスで行く際は、グーグルマップなどを見れば案内を見ることができるが、簡単に書くと、地下鉄木場駅3番出口から地上に出て、都道319号沿いのバス停「木場駅」「業10」に乗って4つ先のバス停「東京都現代美術館」で下車する。道の向かいが美術館だ。

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撮影

更新履歴

  • 2025.8.18

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