AF Planar T* 45 +CONTAX G1,G2

AF Planar T* 45 +CONTAX G1,G2

CONTAX G PLANAR T* 45mmをフィルムカメラ CONTAX G1,CONTAX G2で使用したレビューと写真作例

目次

ギャラリー

  • 写真作例の撮影はカメラボディにCONTAX G1、フィルムにフジフィルム TREBI 100を使用した。
  • フィルムスキャンはCOOLSCAN 5 EDを使用した。
Mt.Fuji
CONTAX G PLANAR 45mm
CONTAX G1
FUJIFILM TREBI 100C
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  • 写真作例の撮影はカメラボディにCONTAX G2、フィルムにKODAK PKR-64を使用した。
  • フィルムスキャンはCOOLSCAN 5 EDを使用した。
Cats・猫たち
Kyocera CONTAX G2 Planar G 45mm +KODAK PKR-64
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レビュー

CONTAX G PLANAR 45mm

1.概要

CONTAX G PLANAR T* 45mmは、1994年にリリースされたCONTAX G向けオートフォーカスレンズ。

主な仕様は以下の通りで、詳細は表に載せている。

  • 開放F値 2
  • レンズ構成 4群6枚
  • 絞り羽根 6枚
  • 最短撮影距離 0.5m
  • フード 46mmネジ込みフード GG-2
  • レンズカラーバリエーション シャンパンゴールドとブラック

プラナー 45mmは、CONTAX G1リリース時に、BIOGON 28mm、SONNAR 90mmと同時にリリースされた。

2.使用感

CONTAX G PLANAR T* 45mmのオリジナルレンズは、フィルムカメラのCONTAX G1、G2で使用した。

プラナーの名前のとおりフラットな像面でポジフィルムでの解像度に不満はない。解像感は並みでキレるような鋭い描写ではなく柔らかい像を結ぶ。また、周辺部に減光も少なく扱いやすいレンズ。

プラナー 45mmは、ダブルガウス型の後玉がフィルム面と距離がとれる設計なので、純正ボディのCONTAX Gシリーズの、TTL(Through the Lens)実絞り測光(中央重点平均測光)は不満の無い精度で露出決定をしていた。

専用フードは46mmねじ込み式のGG-2が提供されている。小さなフードで付けっぱなしにしていたので、フードが無いときとの差は確認していないが、レンズのT* コートと合わせて逆光時に怪しい光を見ることはほとんどなかった。

ここからは、レンズではなくカメラを含めた使い勝手になるが、プラナー 45mmをCONTAX G1,G2でつかうとき、ピント合わせはオートフォーカスが主となる。CONTAX G1,G2のファインダーにピント位置を確認する手段は無く、撮影者は素通しの風景を見ていることになる。
オートフォーカスの合焦位置は、遠景は比較的よいが、1m以下の近い距離では信頼性が低下する。マニュアルフォーカスをする場合、撮影者が被写体との距離を見極める必要があるため、設定距離が適正かを見極める術が撮影者に求められる。

マニュアルフォーカスを使う場合は面倒で、レンズ鏡筒に距離を示す表示がないため、カメラのファインダーに表示される距離計を頼りに、G1はカメラ上部のフォーカスリング、G2はカメラ正面のフォーカスリングで撮影距離を調整して撮影する。

CONTAX G1、CONTAX G2のファインダーに表示される撮影範囲の枠は、近接時のパララックス補正を含め撮影範囲が表示されるため、撮影範囲の目安としては十分に機能する。

ライカMレンジファインダーカメラの距離計に連動する、Ms-opticsで改造したPlanar 45mmをデジタルライカMで撮影した作例をリンク先にて紹介している。

3.まとめ

結論としてCONTAX G PLANAR T* 45mmをまとめると、フィルムカメラ CONTAX G1,G2を使う場合、必須の標準レンズと言える。描写もフィルムカメラではまったく問題ない。

ミラーレスカメラの普及により、マウントアダプターで本レンズを使用できることはオールドレンズの再活用という点で喜ばしい。2025年現在、本レンズもずいぶん価格が上昇しているため、古いレンズということを認識して購入しないと高画素センサーのカメラでは、周辺部の描写にがっかりする可能性がある。

・余談

カールツァイスのプラナー銘を持つ35mm判向け焦点距離45mmのレンズはこのレンズのみで、通常標準レンズと呼ばれる焦点距離は50mmが採用される。50mmのプラナーはツァイス、ローライ、などのブランドで販売されている。

焦点距離45mmを採用したのは、28mm、50mm、90mmだと、28mmと50mmの間が空きすぎるとの配慮、もしくは、28、45、90の並びが1.5倍、2倍とよいリズムを刻んでいることなど、いくつか理由を推測できるけれど、公式情報は持ち合わせていない。

CONTAX Gの初期レンズラインナップが、BIOGON 21mm、PLANAR 35mm、SONNAR 90mmの3本でスタートしていたら、標準レンズは焦点距離50mmを採用していた可能性が高い。

仕様

2005年発売のZeiss プラナー 50mm ZMと比べるとレンズ構成はほぼ同一で、焦点距離と設計思想の違いでレンズが少々かわっていると考えられる。

  • レンズ構成図は各社の配付資料から引用し、サイズはこちらで調整しているため厳密ではない。
Before imageAfter image
項目PLANARPLANAR
焦点距離(mm)4550
最大絞り22
最小絞り1622
絞り羽根610
レンズ構成4群6枚4群6枚
最短撮影距離(m)0.50.7
レンズ長(mm)38.544
レンズ最大径(mm)5652
フィルター径(mm)4643
重量(g)190230
フードGG-2Carl Zeiss レンズシェード 35mm/50mm
マウントCONTAX-GZM
製造年1994年2005.1.15
定価(¥/税別)¥37,000¥75,000

参考リンク

更新履歴

  • 2024.3.4

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