LEICA ELMARIT TL 18mm

LEICA ELMARIT TL 18mm

ライカ、エルマリート TL 18mmをLEICA TLで使用したレビューと写真作例。

目次

ギャラリー

  • ELMARIT-TL 18mm 写真作例(Leica TL)

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レビュー

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1.概要

エルマリート TL 18mm F2.8は2017年にリリースされた、最後のライカ社純正APS-Cサイズセンサー向けLマウント レンズ。

主な仕様は以下の通りで、詳細は表に載せている。

  • 開放F値 2.8
  • レンズ構成 6群8枚
  • 非球面レンズ2枚2面
  • 絞り羽根枚数 不明
  • 最短撮影距離 0.3m
  • フード 設定無し
  • レンズカラーバリエーション シルバーとブラック

2.使用感

エルマリート TL 18mm F2.8は非常に薄くコンパクトなパンケーキと呼べるレンズで、鏡筒はブラックとシルバーの2色で展開しており、コンパクトなボディのT/TLシリーズ、CLによく似合うレンズだ。
デジタル時代の標準的な意匠でフォーカスリングと焦点距離表示のみがレンズ鏡筒に存在する。

コンパクトでレンズ移動量が少ないのでAFは高速に動作し、焦点合焦時のレンズ動作音が非常に静かで動画撮影時に動作音が問題になることもない。ライカTではPモード/ISOオートにしておくと、光量に応じて適切な撮影設定が得られるため苦労が少ない。

焦点距離は18mmでAPS-Cサイズセンサー向けのレンズなので、35mm判換算では焦点距離27mmになる。コンパクトなレンズ筐体設計のためか、その弊害が描写にあらわれており、ズミクロン 23mmほど切れのある描写は見せない。
ズミクロンよりもボケ量が少なくピント合焦面が広い特長から広角スナップにも向いている。また、最短撮影距離30cmを生かして食事などのテーブルフォトにも使える。
撮影結果から補正しないRaw画像は歪みが目立つ場面も散見される。しかし、JPEG撮影するとカメラ側で補正される。

逆光耐性は悪くはないがフードは付属していないので、下写真のように、UN製スクエアーフード39mm (P0.5) UNX-8133を装着している。

このレンズはライカレンズの中で安価な部類に入るけれど、2024年現在すでにディスコン(終売)しており、中古市場でも数を見かけることが少なくなり、価格も上昇している。

3.まとめ

結論としてエルマリート TL 18mm F2.8をまとめると、パンケーキサイズで取り回しくもよく、描写も通常の使用には不満は無い。しかし、ライカ LマウントのAPS-Cサイズセンサー カメラがすでに無いことが悔やまれる。
フルサイズでクロップして使うのはボディサイズが大きすぎてアンバランスに見える。

仕様・レンズ比較

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<ライカAPS単焦点レンズ>

レンズ名ELMARITSUMMICRONSUMMILUXAPO MACRO
ELMARIT
焦点距離(mm)18233560
35mm換算焦点距離27355090
最大絞り2.821.42.8
最小絞り16161632
絞り羽根9
レンズ構成6群8枚6群9枚8群12枚9群10枚
最短撮影距離(m)0.30.350.40.16
レンズ長(mm)213777134
レンズ最大径(mm)62637070
フィルター径(mm)E39E52E60E60
重量(g)80154428320
リリース年2017.122014.5.262016.3.312016.9.24
価格(税別)¥142,500¥230,000¥310,000¥320,000

参考文献・参考リンク

更新履歴

  • 2024.07.01
  • 2024.03.06
  • 2023.07.23
  • 2022.12.06

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