LEICA C-LUX2

ライカ製コンパクトデジタルカメラ・C-LUX 2(2007)のレビューと写真作例

ギャラリー

レビュー

C-LUX 2は、ライカが発売したパナソニックOEMのコンパクトデジタルカメラ。元カメラはLUMIX DMC-FX30。DMC-FX30がすでにスタイリッシュなカメラであるが、ライカ版はさらにシンプルさが強調された良いデザインだと感じる。今回入手した黒色バージョンは艶のないマットな黒色で落ちついた色合いをしている。

2007年発売なので、すでにオールドコンデジの範疇に入るだろう。

イメージセンサーの画素数は720万画素、前モデルのC-LUX 1の600万画素から2割増しだが撮影結果にはほとんどさを感じない。

レンズは、C-LUX1から持ち越しとなるライカDC VARIO-ELMARITレンズ、6群7枚(非球面レンズ4枚)、光学式手ブレ補正機構内蔵（Mega-OIS）、f=4.6～16.8mm / F2.8(ワイド端）～F5.6(テレ端）となっている。C-LUX1と同じレンズなので、広角端は撮影距離によるが格子状のものを撮影すると樽型の歪みが目立つ。

記録はJPEGだけでRaw撮影はできない、センサーサイズも1/2.5と小さいため暗所における高ISOの画質は期待できない。ISO800でノイズが浮いてくる古式ゆかしいデジカメである。
一画像のファイルサイズは1.5〜4MB程度で32GBのSDHCを使うと撮影枚数カウンターは1000枚を超えておりほぼ無限に撮れそうな気がする。
シャッターレスポンスは、3枚くらい撮影すると、次の撮影に書き込み待ちにはいる。連続での撮影は無理だが、連射するような撮影スタイルは想定していないはずで、撮影者もそのつもりで臨むのがよいだろう。

非常用に内蔵メモリーを27MB持っており、撮影モードFineで10枚程度撮影可能となっている。

バッテリーはBP-DC6でC-LUX2、C-LUX3が同じ型番となっており、C-LUX1とはことなるので注意が必要だ。

互換バッテリーはパナソニックのDMW-BCE10E 、リコーの DB-70 *1などが形状と電圧に互換性があるようだ。互換バッテリーの使用については、使用を推奨する物ではなく、使用する場合は使用者の自己責任での使用をお願いする。

このカメラのメモリーカードスロットは、SDカードのロック爪がカードスロットに引っかかることがある。これが引っかかってしまうとSDカードが抜けなくなる。そのときは、ぐりぐり力任せにやっても抜くことはできないため、薄くて丈夫な紙をL字かコの字に折り、カードスロットとSDカードのロック詰めのある隙間に挿入して、ロック爪を紙で覆うと安全に抜ける。なお、この症状はC-LUX3でも同じことに遭遇している。この時代のパナソニックのデジカメはもれなくこの症状が付いてくると思われる。

カード抜くためにカメラを分解したが、SDカードスロットは一体型のユニットになっており、カメラを分解するだけではカードを取り除くことができなかった。前述の隙間にカードを挟む方法が取り出しに有効と考える。
このカメラで使うSDカードには引っかかり防止のために、ロック爪を薄くて丈夫なメンディングテープ*1で覆っている。

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仕様・比較

項目	C-LUX1	C-LUX2	C-LUX3	LEICA C	C-LUX
35mm版換算焦点距離	28-102	28-102	25-125	28-200	24-360
実焦点距離	4.6~16.8	4.6~16.4	4.4~22	6~42.8	8.8~132
開放F値	2.8~5.6	2.8~5.6	2.8~5.9	2~5.9	3.3~6.4
画素数（万画素）	637	720	1010	1210	1010
センサー	1/2.5	1/2.5	1/2.33	1/1.7	1inch
ファインダー	なし	←	←	内蔵EVF	←
液晶	2.5	←	←	3.0	←
バッテリー	BP-DC4	BP-DC6	←	BP-DC14	BP-DC15
メディア	SD	SDHC	←	SDXC	←
外形寸法(mm) 幅 x 高さ x 奥行	95 × 52 × 26	95 × 52 × 22	96 x 52 x 22	102.5 × 62 × 28	110.5× 64.5× 44
重量(g)・(本体のみ)	132	132	126	173	300 (本体のみ)
リリース年	2006	2007	2008	2013	2018
カラー	シルバーブラック	シルバーブラック	ホワイトブラック	ダークレッドゴールド	ネイビーゴールド
OEM元	DMC-FX01	DMC-FX30	DMC-FX37	LF1	TX2