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HASSELBLAD Hレンズ 最望遠HC300mm F4.5

Last updated on 2026-04-01

ハッセルブラッド HC 300mm F4.5をXH-converter0.8、XH-Adapter、H-Converter x1.7を介してHASSELBLAD X2Dで使用したレビューと写真作例

目次

ギャラリー

作例は以下のカメラとマウントアダプターを使用した。

  • HASSELBLAD X2D-100C +XH-Converter0.8
  • HASSELBLAD X2D-100C +XH-adapter
  • HASSELBLAD X2D-100C +H-Converter x1.7 +XH-Converter0.8
  • HASSELBLAD X2D-100C +H-Converter x1.7 +XH-adapter

レビュー

  1. 概要
  2. 使用感
  3. まとめ
HASSELBLAD HC 300mm F4.5HASSELBLAD HC 300mm X1D

1.概要

HASSELBLAD HC 300mm F4.5はHシリーズでは最大望遠となるレンズだ。

中判カメラHシリーズで使用する場合、645版フィルム、デジタルセンサーではセンサーサイズ 40.2mm × 53.7mmまでカバーし、そのとき焦点距離は35mm判換算では焦点距離は約197mmとなる。

内蔵するレンズシャッターはオレンジドットと呼ばれる最新バージョンは全絞りでシャッタースピード1/2000秒に対応しており、オレンジドットのない無印バージョンはシャッタースピード1/800秒となっている。

HASSELBLAD Xシリーズカメラ、X1D-50C、X1DII-50C、907X、X2D-100C、X2DII-100Cは、XH AdapterXH CONVERTER 0.8のどちらかを経由して使用する。CONVERTER H x1.7テレコンバーターを併用することも可能で、3種類のEXTENSION TUBES H(13mm/26mm/52mm)を使用した近接撮影も可能である。

レンズ単体重量が2kgでコンバータ(175g か 430g)とカメラ(766g)を足すと約3kgとなり、手持ちで気軽に持ち運びたくはなくなる。そこにx1.7テレコンを付けると+500gで3.5kgとなる。

レンズには回転式の三脚マウントが装着されているが、雲台へのプレート部分がハッセルブラッド専用形状なので、アルカスイス互換に変更するためにアルカスイス ARCASWISS ハッセル用 クイックプレートを用意する必要がある。

○アクセサリー互換性のまとめ

HASSELBLAD X2D-100Cファームウェア4.2における、IBIS(手ぶれ補正機能)の動作について


オレンジドットレンズ ファームウェア19.2
無印レンズ ファームウェア19.2
無印レンズ
マウントアダプターXH−AdapterXH-Converter-x0.8
手ぶれ補正機能
+H-CONVERTER X1.7装着時手ぶれ補正機能×
  • X2D-100Cファームウェア3.1.0(2023.12.1リリース)はXH Adapterとの組み合わせでIBIS(ボディ内手ぶれ補正機構)が機能する。
  • X2D-100Cファームウェア3.1.0(2023.12.1リリース)はXH CONVERTER 0.8との組み合わせでIBIS(ボディ内手ぶれ補正機構)が機能する。
  • X2D-100Cファームウェア4.2(2025.11.11リリース)はテレコンバーターを装着した際、XH Adapterとの組み合わせでのIBIS(ボディ内手ぶれ補正機構)が機能する。
  • X2D-100Cファームウェア4.2(2025.11.11リリース)はテレコンバーターを装着した際、XH CONVERTER 0.8との組み合わせでIBIS(ボディ内手ぶれ補正機構)が機能しない。

使用できないオプションについて

HASSELBLAD X2D-100Cで使用する際、ファームウェアのバージョンで動作しない機能もあった。2026年現在最新のファームウェア4.2でほとんどの問題は解消さている。

  • あおり撮影をおこうHTS 1,5 TILT AND SHIFT ADAPTERは使用できない。
  • X2Dファームウェア4.2.0(2025.11リリース)は、XH CONVERTER 0.8アダプターを使用して、CONVERTER H x1.7テレコンバーターとの組み合わせでIBISが機能しない。
  • X2Dファームウェア4.0.0(2025.11リリース)は、XH Adapterアダプターを使用して、CONVERTER H x1.7テレコンバーターとの組み合わせでIBISが機能しない。
  • 2022.09.22現在、X2DとConverter H 1.7xの組み合わせでレンズエラー46が発生する。
  • 旧ファームウェアではX H Lens AdapterとXH CONVERTER 0.8との組み合わせでIBISが機能しない。

2.使用感

HASSELBLAD HC 300mm F4.5は、ハッセルブラッド Hシリーズカメラ用のもっとも長い焦点距離300mmの望遠レンズ。

XH Lens Adapterを使用した場合、逆光下でも特に問題は無く、Phocusを介して出力される画像は周辺部まで乱れなく結像しており、周辺減光も見られないので、44mm x 33mmのセンサーで使用するのに十分な性能があることがわかった。

レンズ単体全長が200mmだがX2Dに装着する際にテレコンとアダプターを足すと300mmを超え、レンズ単体重量の2kgにテレコン700g、アダプター400gを足すと3kgオーバーとなるため、持ち出しにはそれなりの覚悟がいる。

HC 300mmは2度購入していて、最初の購入はFUJINONブランドのレンズをそれなりの価格で購入した。オレンジドットがないモデルなので、シャッター速度は1/800に制限され、X H Lens Adapter、XH CONVERTER 0.8でオートフォーカス(以下、AF)が使用できなかった。MFフィールは良好で、EVFのピント拡大機能を使い問題なく狙った位置での撮影ができた。古いHC300mmは、レンズとボディの通信不良が頻発したので、残念ながらレンズは返品となり、2週間程度の使用で終わってしまった。

二度目の購入は、馴染みのカメラ屋にほぼ未使用の新型モデルであるオレンジドット版レンズ(以下、オレンジドット)が並んでおり、価格的にも非常に魅力的だったので購入を決断した。オレンジドットは、レンズファームウェア19.1.0に更新することにより、X1DIIでAFを使用することができた。
AFの合焦速度は昔のコンパクトデジタルカメラのようにのんびりとしており合焦に時間がかかるため動体の撮影は難しい。

X2Dではカメラ側のAFが改良されたとのことで、レンズ単体でAFの合焦速度を確認したところ、X1DIIとそれほどかわらなかった。月を撮影する際の合焦にさえ、それなりの時間がかかるため、白樺峠の空を渡りで飛んでいく鷹をAFで撮影するのは難しいと感じている。2023年は峠を訪問できなかったが2024年はどうだろうか?

X2Dはのディ内手ぶれ補正機能を持っているが、2023.12.1のファームウェア v3.1.0でテレコン併用時のAFに対応した。しかしX2Dのボディ内手ぶれ補正・IBIS(In body Image Stabilizer)は、HC300+ HC1.7テレコン併用時にIBISが機能しない。ハッセルブラッドには改善を注文し続けているので、次のファームウェアで改善されることを願っている。
2025年11月11日リリースのファームウェア4.2において、テレコンバーターを装着した際のIBIS機能が使えるようになった。カメラリリースから約3年長かったけれど、きちんと対応してくれたことには感謝する。

中判カメラで使用できるAF対応の望遠レンズは、本レンズとCONTAX 645用のTele-Apotessar T*350mm F4がある。レンズスペックの違いは仕様の表をご覧いただくとして、Tele-Apotessar T*350mm F4は購入して使用したことはないが、カメラ屋で実際にカメラ(LEICA S Typ007)につけて試させて貰ったところ、わかりきったことであるがレンズが重い。テレコンを装着すると4kgをこえるためより重さを実感する。カメラシステム全体で1kg程度の差だがHC 300mmのほうが、手持ちで撮影するにはすこしマシと感じた。

3.まとめ

結論としてHASSELBLAD HC 300mm F4.5をまとめると、HASSELBLAD Hシリーズ、Xシリーズカメラ用オートフォーカスレンズの中でもっとも焦点距離が長いレンズ。

しかし、オートフォーカスの性能は静物にしか使えない性能で、基本的にはマニュアルフォーカスで使うレンズだ。

○オートフォーカス対応について

HASSELBLAD Xシリーズカメラにおけるオートフォーカスの対応は以下のとおりである。


オレンジドットレンズレンズ・ファームウェア19.1.0無印レンズ・ファームウェア19.1.0無印レンズ
接続アダプターXH−AdapterXH-Converter-x0.8XH−AdapterXH-Converter-x0.8XH−AdapterXH-Converter-x0.8
オートフォーカス××
+H-CONVERTER X1.7装着時オートフォーカス××

HASSELBLAD Xシリーズカメラにおける、オートフォーカスの対応について、表の補足を以下に記す。

HC/HCDシリーズレンズをマウントアダプター(XH AdapterXH CONVERTER 0.8)を経由してHASSELBLAD Xシリーズに装着しオートフォーカスを動作させる条件は、レンズファームウェアが19.1.0となっていることである。そして、レンズファームウェア19.1.0を適用するためには条件がありファームウェア18.0.0以降のレンズが必要なことである。すなわち、ファームウェア17.0.0以前のレンズはファームウェア19.1.0を適用することができない。

  1. オレンジドットレンズ
    • レンズにオレンジ色のマークがついた、通称オレンジドットのレンズは、レンズファームウェアが18.0.0以降であり、ファームウェア19.1.0に更新することによりオートフォーカスが動作する。
  2. 無印レンズ
    • AF可能なレンズ
      • レンズファームウェア18.0.0以降の場合、ファームウェア19.1.0に更新してAFが動作する。
      • 非オレンジドットレンズは、シリアルナンバーがVから始まる2010年以降に製造されたレンズの一部レンズがレンズファームウェア18.0.0以降となっている。
    • AF不可能なレンズ
      • レンズファームウェア17.0.0以前のレンズ
      • シリアルナンバーがSから始まるレンズ(2000年~2009年に製造)

上述には例外があり、レンズの修理時にフォーカスユニット交換などで新しいファームウェアになっている場合もある。

ハッセルブラッド XシリーズでAFを使えるか否かは、シリアルナンバーから判断するだけでなく、カメラに装着して実際のレンズファームウェアを確認するのが最も確実である。

○FUJINONレンズについて

Hレンズを使用できるカメラとして、フジフィルムが販売していたFUJIFILM GXシリーズというHASSELBLAD H1と同等の645フィルムを使う中判フィルムカメラが存在し、レンズについてもフジフィルムブランドで販売されたSUPER EBC FUJINON名のレンズがある。

SUPER EBC FUJINON名とHASSELBLAD名の2つのブランドが存在するが、両者ともにHASSELBLAD Hシリーズカメラで使用できる。SUPER EBC FUJINON名のレンズは最高シャッタースピードが1/800とHASSELBLAD Hシリーズの無印レンズと同等の性能である。

また、レンズファームウェアが古いため、XCDマウントカメラ・X1D、X1DII、907X、X2Dにおいてオートフォーカス(以下、AF)を利用するために必要なHCレンズ・ファームウェア19.1.0を適用することができない。
このため2種類のマウントアダプター、X H Lens Adapter、XH CONVERTER 0.8を経由してXCDマウントカメラに装着してもAFは使用できない。

フジフィルムブランドのHCレンズは、ハッセルブラッドの修理サポート対象外で、フジフィルムによる修理対応も終わっているため故障時はどうすることもできない。フジフィルムブランドのHレンズは格安で売られているが購入時はそのことを意識する必要がある。ハッセルブラッドブランドのHCレンズであれば、古いレンズでもハッセルブラッドにて、有償だが修理対応してもらえる。

HCレンズは富士フイルム製造なので、X1D、X1DII、907X、X2Dと同じセンサーサイズの富士フイルムGFXシリーズもマウントアダプター(H MOUNT ADAPTER G)を用意している。
このアダプターはフォーカスはマニュアルフォーカスのみで、シャッターはレンズシャッターとカメラ側のメカシャッターを使用できる。

仕様

項目HC300Tele-Apotessar T*350mm F4
対応カメラハッセルブラッド HCONTAX 645
焦点距離(mm)292.0349.4
最大絞り4.54
最小絞り4545
レンズ構成7群9枚8群9枚
最短撮影距離(m)2.451.9
レンズ長(mm)198273
レンズ最大径(mm)
三脚座を除く
100114
フィルター径(mm)9595
重量(g)21203610
オプション・テレコンバーターx1.7x1.4
テレコン装着時スペック
焦点距離 / F値 / 重量(g)
510 / F7.1 / 2585490 / F5.6 / 4120
定価(円・税別)738,815
HC 300mm レンズ仕様書(英語)

参考情報

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更新履歴

  • 2026.3.31
  • 2026.1.16
  • 2025.9.30
  • 2024.03.20:改稿
  • 2022.12.29:初稿

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