HASSELBLAD HCD 4/28

HASSELBLAD HCD 4/28を、X1D、X1DII(907Xにも適用可能と考える)で使用した記録

目次

<雑感>
HC/HCDレンズとして5本目に手に入れたレンズ。
X1Dでレンズを調べたところ、ファームウェアは18.0.0でシャッター回数は約7000回。
AFを使用するために、ファームウェアは19.1.0にアップデートしました。
鏡筒にオレンジドットがついた新型レンズで、レンズシャッターの最高速度は1/2000、X H Lens Adapter*、XH CONVERTER 0.8*でAF(オートフォーカス)が使用できるファームウェアであることを確認して購入した。
レンズ単体重量が850gであり、同カテゴリーの広角レンズ、HC 3.5/35mmと比較するとレンズ長で22mm小さく、重量は125g軽いため、持ち運び、撮影時の取り回しはとても良い。

オレンジドット無しの28mmレンズの中古は比較的出回っているが、24mmレンズが手に入らなそうなときに、オレンジドットの28mmを見つけて購入した。28mmを購入後に24mmも入手したので、24mmで代替可能かとも思っていたが、28mmはレンズが少し明るいこと、拡張チューブが利用できる(詳細はアクセサリー互換性を参照)こと、焦点距離28mmは24mmよりは無理が少ないため素性の良い画像が得られるため、確実に広く撮りたいときは24mm、撮影場所に余裕があるときは28mmと使い分けている。

AFはHC/HCDレンズの中では、合焦速度は早いほうで、AFのくせをつかむと合焦精度も高く、思い通りのピント位置を得ることが出来る。
最短撮影距離が全域で35cmで必要十分な近接撮影能力と考える。
レンズには立派なフードが付属しているが、普段の使用ではフードをしなくても逆光耐性が十分であることから装着することは少ない。

<レンズの特徴と仕様>
HCD 4/28はHASSELBLAD Hシリーズカメラ用の焦点距離28mmの広角レンズ。
HCDレンズシリーズなのでセンサーサイズは48 x 36mmサイズのセンサーに最適化されており、それより大きいサイズのセンサー53.7 x 40.2mmではレンズのイメージサークルが足りず周辺部がけられる。
オレンジドットのついたレンズは最高速度1/2000のレンズシャッターを備え、無印のレンズは1/800のレンズシャッターを備える。
X1D/X1DIIでは、X H Lens Adapter*かXH CONVERTER 0.8*を経由してHCレンズを使用できる。

x0.8コンバーターを使用した場合、レンズのイメージサークルが足りず周辺が少しけられるため、撮影画像の現像用ソフトウェアPhocusでは自動で周辺が少しクロップ(トリミングされて約20mmの焦点距離)される。クロップ前の全イメージはPhocusの画像メニューから【クロップ解除】を実行すると確認することができる。
*リンク先はrakutenのMapcamera

項目備考
焦点距離(mm)28.9
最大絞り4
最小絞り32
レンズ構成9群12枚
最短撮影距離(m)0.35
レンズ長(mm)102
レンズ最大径(mm)100
フィルター径(mm)95
重量(g)850
HCD 4/28 レンズ仕様書(英語)

<アクセサリー互換性>

  • 拡張チューブ(H13/H26/H13+H26)は一部使用できるが、H52は使用できない。
  • HTS 1,5 TILT AND SHIFT ADAPTERは使用できる。
  • レンズのイメージサークルは中判フィルム(41.5 x 56mm)をカバーしない。
  • Converter 1.7x(x1.7 テレコンバーター)は使用できない。

<AF対応について>
HC/HCDシリーズレンズをマウントアダプター(X H Lens Adapter*、XH CONVERTER 0.8*)を経由してX1D,X1DII,907Xに装着しAF(オートフォーカス)を駆動させるためには、レンズファームウェアの領域が拡張された18.0.0以降のレンズが必要である。17.0.0以前のレンズに18.0.0以降のファーウウェアを適用しても領域が足りないため変更できない。
レンズにオレンジ色のマークがついた、通称オレンジドットのレンズは、レンズファームウェアが18.0.0以降であり100%AFに対応している。
オレンジドットのないレンズでも、AF対応可能なものはあり、レンズシリアルナンバーがVから始まる2010年以降に製造されたレンズ(シリアルナンバーがSから始まるレンズは2000年代に製造されたレンズ)についてはファームウェア領域が拡張されているレンズが多くAFに対応できる可能性が高い。しかし、シリアルナンバーから判断するだけでなく、カメラに装着して実際のファームウェアを確認するのが最も確実である。
古いシリアルナンバーでも修理時にユニット交換などで新しいファームウェアになっている場合もある。

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