1st XCD HASSELBLAD XCD 45mm F3.5

HASSELBLAD XCD 45mm F3.5をHASSELBLAD X1D-50cのレビューと写真作例
目次
ギャラリー
レビュー


1.概要
XCD 45mm F3.5は、X1D/X1DII/X907で採用されているXマウントレンズ群の中で最初にリリースされたレンズ。
XCD 45mm F4Pがリリースされるまでは、X1D/X1DIIのバンドルレンズであった。
他のXCDレンズ同に1/2000レンズシャッターを装備している。
撮影時の焦点距離は、35mm版換算で45mm x0.8ので36mm相当のレンズとなる。
レンズ構成は7群9枚と標準レンズとしては豪華な構成で、2000年代のトレンドにならい最前面に凹レンズを採用している。筐体に余裕があるためか非球面レンズ無しの球面レンズだけで作られている。
製造は日本でおこなわれており製造メーカーは公開されていない。伝聞によると日東光学が製造しているとのこと。
2.使用感
XCD 45mm F3.5は、購入したカメラ Hasselblad X1D 4116 editionのバンドルレンズだった。
描写は44x33mmセンサーで隅まで十分に解像しており、通常の撮影において不満な点は無い。
強いて言えば最短撮影距離が0.4mなので、あと一歩踏み込めない残念さがある。
はじめてレンズシャッターの音を聞いたときは、その独特な音色で不思議な感じがした。
外で撮影していると、シャッター音について聞かれることがたまにある。
元値が高い割に中古価格はXCD 45mm F4Pとほぼ同じであり、コストパフォーマンス的には優れているとも言える。
しかし、可搬性やシャッター音のことを考えるとXCD 45mm F4Pを選択してしまうため、こちらは売却してしまった。
3.まとめ
結論として、XCD 45mm F3.5 をまとめると、XCD 45mm F4Pの発売により役目を終えたレンズで、価格、サイズ、性能を比べると、このレンズを買う理由は見つけられない。
仕様・レンズ比較
XCD 45mm F3.5の撮影結果がXCD 45mm F4Pの画質を圧倒するならば、そこに存在価値があるけれど、残念ながら本レンズ、もXCD 45mm F4Pともにレンズ単体でみるとそれなりに歪みがある。しかし、Phocusを使用すると両レンズ共に補正されて問題ない状態になる。よって、画質面で両者を比較することの意味がほとんどない。
シャッター音はシャッターユニットが初期型のためか、この後に購入したXCD 21mm F4、XCD 45mm F4Pと比べると大きな音がする。しかし、シャッターブレードがより大きいHシリーズレンズの1/2000シャッター音よりは小さな音である。そして、最新のXCD 28mmPはより静かになっているので技術の進歩を感じる。
シャッター音の大きさ
- HCレンズ > XCD 45mm F3.5 >XCD 45mm F4P >XCD 28mm F4P


項目 | XCD 45mm F3.5 | XCD 45P |
焦点距離(mm) | 45 | 46.2 |
35mm判換算焦点距離 | 36 | 36.96 |
最大絞り | 3.5 | 4 |
最小絞り | 32 | 32 |
レンズ構成 | 7群9枚 | 7群9枚 非球面レンズ2枚 |
絞り羽根 | – | – |
シャッタースピード | 1/2000 | 1/2000 |
最短撮影距離(m) | 0.4 | 0.32 |
レンズ長(mm) | 70 | 52 |
レンズ最大径(mm) | 76 | 80 |
フィルター径(mm) | 67 | 62 |
重量(g) | 417 | 320 |
リリース年 | 2016.12.31 | 2020.1.31 |
価格(定価・税別) | ¥331,000 | ¥130,000 |

参考文献・参考リンク
更新履歴
- 2025.5.5
- 2024.02.18:改稿
- 2022.06.27:初稿
広告
- ハッセルブラッドレンズ・Ads by Amazon
- ハッセルブラッド書籍・
コメントを残す