ライカSフォーカシングスクリーン
LEICA S用フォーカシングスクリーンのレビュー
目次
LEICA Sフォーカシングスクリーンラインナップ
- ユニバーサルスクリーン:16000
- マイクロプリズムスクリーン:16001
- グリッドスクリーン:16002
レビュー
下写真2枚目の16002はグリッドスクリーンで、スクリーンに格子が入り、広角レンズなどは構図を決めやすいため、ライカ S typ007を普段使うときはこちらのスクリーンを装着していることが多い。
ピント合わせがシビアなズミクロン S 100mmで使用するときも、マニュアルフォーカスを駆使して厳密なピント合わせをしたいとき以外は、このスクリーンでも十分にピント山は確認できる。
下写真3、4枚目の16001はマイクロプリズムスクリーンで、中央がマイクロプリズムになっており、レンジファインダーカメラの二重像のような見え方となる。
この像が合致したところがピント位置であり、ピント合わせを重視のスクリーンとなる。写真3枚目が合焦状態で合焦点を外れると写真4のようになる。
こちらはライカ・SUMMICRON S 100mm、ハッセルブラッド HC 100mmで使うために購入した。中央でピントを合わせるため日の丸構図が増えるのはしかたがないところである。
あわせた後にピント位置をずらすと、ずらした分前後位置を補正しないと、ピント位置が狂ってしまう。
写真は掲載していないが、16000はユニバーサルスクリーンと呼ばれる、一般的なスクリーンで、LEICA Sシリーズに標準で付属している。
ライカ S2、S-Eを使っているときは、センサー表面荒れの確認に忙しくしており、交換スクリーンまで手を回す余裕がなかった。撮影は標準のユニバーサルスクリーンでおこなっていたが、無地のフラットなスクリーンでピント合わせに特別困ることは無いが、ごく平凡なスクリーンであった。
オプションのスクリーン箱
グリッドスクリーン
マイクロプリズムスクリーン・合焦
マイクロプリズムスクリーン・非合焦
LEICA Sフォーカシングスクリーンの入手
一眼レフの醍醐味、フォーカシングスクリーン、これを変えるのが好きで、さまざまなカメラを使うたびにスクリーンを買っている。日本製一眼レフ用のスクリーンは安価なものでは2000円程度と気軽に買える時代があったがライカは違う。
とくにライカ S用スクリーンは高価で、米国販売価格だと$400〜450程度だ、ドル円が1ドル140円だとなんと一枚6万円以上だ。日本国内ではライカ S リリース時には約30,000円で売られていたが、価格改定で50,000円になった。それでも在庫があれば、ポイント還元や割引などで4万円程度で入手できた。それも過去の話で、2023年現在はライカ Sの終焉とともにライカ S用スクリーンもディスコンとなスクリーン自体が市場になくった。
ライカの中判センサーカメラも、ミラーレスになると予想されるため、フォーカシングスクリーン遊びもここまでと思われる。
今回紹介する、Sマイクロプリズムスクリーン(16001)はアメリカ経由で入手した。送料、為替差額、関税など入れると日本円で8万円程度になり2023年の対ドル円の弱さを実感した。
下に荷物のUSPSトラッキングを貼り付けているが、NY→JAPANの移動に10日かかっている。航空便なので載れば1日で日本着のはずなので、飛行機への荷物積み込み待ちに時間を要したと思われる。
16002は中古で購入したLEICA Sに付属してきたのでお得だった。16000は標準で付属していたが、16002で使っていたためS typ007では一度も使ったことがない。
USPSトラッキングリザルト
スクリーン小話
一眼レフが終焉しつつある今、このようなオプション遊びもする必要がなくなってきている。
ミラーレスカメラのEVFであれば、カメラ側のプログラム次第で拡大表示、格子表示、水準器、ピントピーク、部分拡大などなんでも表示してくれ、光学ファインダーではむつかしいことを容易に実現している。
実際に使ってみると、ハッセルブラッド X2Dのファインダーは良く出来ている。光学ファインダーはレンズ素通しの景色を目で楽しめる利点はあるが、利便性においてはEVFに完全に負けており、すでに趣味の道具となっていると思う。
加工使用してきた一眼レフの光学ファインダーの見えでは、ミノルタ(現ソニー)の評価が高い。フィルムカメラ・α7のファインダーはファインダー倍率と明るさのバランスがよくてとても見やすかった。後継デジタルカメラのα900のファインダーもなかなか良かった。
それに対してカメラの雄、ニコンとキャノンはそれほど感動するようなファインダーのカメラを使用した記憶が無い。ニコンはF80までで、キヤノンはEOS1 Dsまでしか使ったことは無い。
ライカR8のファインダーはマニュアルフォーカスカメラであることと、ミノルタの血が入っている影響からか、なかなかよいファインダーで大口径レンズのSUMMILUX R 80mm F1.4、APO SUMMICRON R 90においてピント精度に困ることはほぼなかった。
レンジファインダーカメラのファインダーは、レンズからの光を見るためでは無くフォーカス専用であるため、一眼レフとは根本的に思想が異なり同じ土俵では語れない存在だと思う。
関連リンク
更新記録
- 2024.06.04
- 2023.08.03
広告
- 表示される外部リンクの一部は広告となっており、クリックするとサイト管理者に収入が発生する可能性がある。本ウェブサイト維持のためご理解とご協力をお願いする。
- アフィリエイトリンクについては、こちらを参照のこと。