ライカSフォーカシングスクリーン

LEICA S用フォーカシングスクリーンのレビュー

<LEICA Sフォーカシングスクリーンラインナップ>

  • ユニバーサルスクリーン:16000
  • マイクロプリズムスクリーン:16001
  • グリッドスクリーン:16002

<LEICA Sスクリーンの入手>
一眼レフの醍醐味、フォーカシングスクリーン、これを変えるのが好きで、さまざまなカメラを使うたびにスクリーンを買っている。日本製一眼レフ用のスクリーンは安価なものでは2000円程度と気軽に買える時代があったがライカは違う。とくにLEICA S用は米国では$400〜450程度するのだ、ドル円が1ドル140円だとなんと一枚6万円以上だ。日本国内ではリリース時は30,000円で売られていたが、価格改定で50,000円になった。それでも在庫があれば4万円程度で入手できた。しかし2023年現在、市場にほとんど物はなく、LEICA Sの終焉とともにS用スクリーンもディスコンとなった。
今回紹介する、Sマイクロプリズムスクリーン(16001)はアメリカ経由で入手した。送料、為替差額、関税など入れると日本円で8万円程度になり2023年の対ドル円の弱さを実感した。
下に荷物のUSPSトラッキングを貼り付けているが、NY→JAPANの移動に10日かかっている。航空便なので載れば1日で日本着のはずなので、飛行機への荷物積み込み待ちに時間を要したと思われる。
16002は中古で購入したLEICA Sに付属してきたのでお得だった。16000は標準で付属していたが、16002で使っていたためS typ007では一度も使ったことがない。

USPSトラッキングリザルト

<スクリーンの特徴>
2枚目の16002はスクリーンにグリッド(格子)入りで構図を決めやすく、広角レンズはこちらが向いていると感じる。
3枚目4枚目の写真は16001で、中央がマイクロプリズムになっており、レンジファインダーカメラの二重像のような見え方となる。この像が合致したところがピント位置であり、ピント合わせ重視のスクリーンだ。写真3枚目が合焦状態で合焦点を外れると写真4のようになる。
こちらはSUMMICRON-S100、HC100mmで使うために購入した。中央でピントを合わせるため日の丸構図が増えるのは致し方ないところである。
16000ユニバーサルスクリーンはLEICA Sシリーズに標準で付いてくるスクリーンで汎用的に使えるスクリーンで特筆する特徴は無い。S2、SEを使っているときは、センサー表面荒れ問題に忙しく、交換スクリーンまで手を回す余裕がなく標準のユニバーサルスクリーンで使っていた。可も無く不可も無くという見えであった。

オプションのスクリーン箱

グリッドスクリーン

マイクロプリズムスクリーン・合焦

マイクロプリズムスクリーン・非合焦

<スクリーン小話>
一眼レフが終焉しつつある今、このようなオプション遊びもする必要がなくなってきている。
ミラーレスカメラのEVFであれば、カメラ側のプログラム次第で拡大表示、格子表示、水準器、ピントピーク、部分拡大などなんでも表示してくれ、光学ファインダーではむつかしいことを容易に実現している。実際、X2Dのファインダーは良く出来ている。光学ファインダーはレンズ素通しの景色を目で楽しめる利点はあるが利便性においてはEVFに完全に負けており、趣味の道具となっている。
光学ファインダーの見えは、ミノルタ(現sony)の評価が高く、フィルムカメラα7のファインダーはよくできていたと思う。後継デジタルカメラのα900のファインダーもなかなか良かった。
フィルムカメラの雄、ニコンとキャノンはそれほど感動するようなファインダーではなかったと記憶している。
ライカR8のファインダーはマニュアルフォーカスカメラであることと、ミノルタの血が入っている影響からか、不満のないファインダーでSUMMILUX 80/F1.4、APO SUMMICRON-R 90においてピント精度に困ることはほぼなかった。

<更新記録>

  • 2023.08.03

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