「1975 甦る 新橋 松岡美術館」松岡美術館

「1975 甦る 新橋 松岡美術館」松岡美術館

「新橋の時代を知らない私」

東京都港区にある松岡美術館で開催された「1975 甦る 新橋 松岡美術館」の鑑賞レポート

目次

はじめに

今回の松岡美術館を訪問は、目黒駅から出発して、東京都庭園美術館に立ち寄ってからカカオキャットで一休みして向かった。

開館50周年記念 1975 甦る 新橋 松岡美術館

概要

展は所蔵品の展示で1975年に新橋に松岡美術館が開館した際の所蔵品を主に展示している。

  • 古代オリエント(1階・撮影可能)
  • 現代彫刻(1階・撮影不可)
  • アジアの仏像(1階・撮影可能)
  • 近代日本画・ギャラリー1(2階・一部撮影可能)
  • 近代日本画・ギャラリー2(2階・一部撮影可能)
  • アジアの陶器(2階・撮影可能)

展示フロアーは券売所のある1階に3室、2階に3室の計6室。
図録などを販売しているショップは1階の券売所に併設されている。

作品撮影は一部可能で、撮影の際はフラッシュの使用とシャッター音の発生が禁止されているので、日本のスマートフォンユーザーは注意が必要だ。カメラの場合は、無音シャッター(サイレントシャッター)と呼ばれる機能がついたカメラを持参する必要がある。

感想

今回の展示は、「1975年11月25日から1976年4月24日まで新橋で開催された「開館記念展」」を白金台で再現とのことなので、当時の空気に触れることができそうなので鑑賞に赴いた。

松岡美術館が新橋から現在の港区白金台に移転したのが2000年だそうなので、93年に上京していたので、機会があれば行ったのだろうが、残念ながら当時は情報に疎く新橋の松岡美術館を知ることが無くて訪問していない。

本展の入館には、ぐるっとパスを使い、通常鑑賞料金の半額で鑑賞できた。

1階の3部屋はほぼ通常通りの展示で、ロビーの《猫の給仕頭》も元気に仕事をしていた。
この作品、以前は写真撮影してもよかったはずだけれど、今は撮影禁止の札がでている。

松岡美術館ロビー

古代オリエントの部屋に展示されていた、《メデューサ装飾陶板》は初見。
こちらには何度か来ているがまだ初見の品がある。

《メデューサ装飾陶板》

現代彫刻はいつもと変わらずで、こちらは開館後に集めた品だけれど動かせないのでそのままのようだ。

仏教彫刻の部屋には常設となっている展示品の中に、開館当時からの作品が26点あり、それらには作品リストにマークが記されており鑑賞時に確認できる。

2階・3部屋

ギャラリー1は、展示作品が前期と後期でだいぶ違っている。
酒井抱一は後期《三笠山》を展示、シンプルでわびしさを感じる画面がよき。
酒井抱一は前期《菖蒲に鷭》を展示していたので、前期も来ればよかったと少し後悔した。
こちらの部屋は共通展示として開館当時のリーフや入場チケットも展示されていた。

酒井抱一《三笠山》

ギャラリー2は、右が茶室再現で展示は川合玉堂《炭焚く夕山》、と柿釉菊花文柑子口瓶、左の屏風は、池田輝方《紅葉狩り》と池田蕉園《桜舟》

撮影禁止の、奥村土牛《孤猿》は動きのある渓谷とおびえたような猿のたたずまいが対照的。

池田輝方《紅葉狩り》、池田蕉園《桜舟》、川合玉堂《炭焚く夕山》、柿釉菊花文柑子口瓶

最後に、陶器の部屋は入ってすぐのところに展示されている、《赤絵式渦巻クラテル》南イタリアのギリシア植民都市・アプリア(プーリア)地方で作られたギリシア陶器とのこで、大きな壺に緻密な模様が目を惹く、かなり大量につくられたみたいで、同様の壺を日本の美術館・博物館がけっこう収蔵している。

鑑賞日:2025.4.17

まとめ

古代エジプト、アジア仏像、各地の陶器、絵画と様々な名品を開館当時すでに揃えていたのは驚きだ。
コレクションは網羅的ではあるが、コレクターの好みは存分に感じられる。
そして、鑑賞日は平日ということもあり鑑賞者がそれほどおらず、落ち着いて鑑賞できたのはありがたい。

展示作品リストを見ていると、前期も来ておけばよかったと思った。
所蔵品なのでまた見る機会があることを信じておこう。

2025.4.17現在、絵画のギャラリー2がケース工事のために一部閉室で、展示室が小さくなっていたけれど、作品リストは現在のままなので、この展示に合わせてケース工事をする予定だったみたいなのでしかたがない。

関連リンク

更新履歴

  • 2025.4.21

撮影機材

  • HASSELBLAD X2D +XCD28P
  • SONY NEX-7 +SUMMILUX R 50-E55 +BAVEYE

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