MS-Optics APOQUALIA 2/28(II)
APOQUALIA(アポクオリア) 28mm F2-II(MS-Optics / 宮崎光学)をLeica Mデジタルカメラで使用した記録
目次
<ギャラリー>
APOQUALIA 28mm F2 写真例(Leica M10)
<レンズの印象>
とてもコンパクトなレンズで、トップの写真にあるようにLUMIX GM5など小さなカメラによく似合う。
フルサイズセンサーで使用した場合、絞り開放では周辺部の乱れ、光量落ちが目立つシーンがある。
最短撮影距離はミラーレスカメラのEVFを使用する場合、0.35mまで寄れるため、マクロ的な使い方やテーブルフォトにも利用できる万能レンズである。
本レンズと同スペックの28mm/F2レンズはライカとフォクトレンダーからりリースされており、フォクトレンダーのULTRON 28mmと比べ他場合、レンズ長はULTRON=51.2mm、APOQUALIA=9.8mmで1/5、重量はULTRON=244g:APOQUALIA=70gで1/3とレンズのコンパクトさがよくわかる。
コンパクトなレンズだが操作性に問題はなく、ピントは鏡筒から飛び出したピントレバーに指をかけ回してスムーズなピント合わせができる。絞りは鏡筒前部にあるため、そこに装着したフードを回すことにより変更することができる。絞りにクリックストップがないため、正確な絞り値は目視で確認する必要がある。
Ms-opticsのコンパクトレンズはセンサーサイズの小さいカメラでの使用がお勧めだ。
本レンズの場合、APS-Cでは43mm相当、マイクロフォーサーズでは58mm相当にトリミングされる。
トリミングのおかげでフルサイズセンサーでは気になることがある周辺部の乱れ、光量落ちの影響がほぼ無くなる。
本レンズとLUMIX GM5の組み合わせは、ミニマルな外観がとても気に入っており、焦点距離約60mmは空間を切り取るようなイメージでスナップ撮影に活用している。
APOQUALIA 28mm/F2はIII型もあるが、レンズ性能はII型と同じで外観用の金型が異なっており、レンズ意匠に違いがある。


<レンズの仕様>
MS-Optics(宮崎光学)の大口径広角レンズ、レンズ形式にガウス型を採用する。
3代にわたりリースされた長寿レンズ、2代目からカラーバリエーションが増え、最短撮影距離が0.35mに短縮(カメラ距離計連動は0.8mまで)された。
項目 | 値 | 備考 |
焦点距離(mm) | 28.8 | |
最大絞り | 2.08 | |
最小絞り | 16 | |
レンズ構成 | 4群5枚 | ガウス型 |
最短撮影距離(m) | 0.35 | 0.8mまでカメラ距離計連動 |
レンズ長(mm) | 9.8 | |
レンズ最大径(mm) | 50.0 | |
フィルター径(mm) | 28 | |
重量(g) | 70 |
<参考文献・リンク>