FUJIFILM X-Pro 1

フジフィルム製デジタルカメラ・X-Pro 1のレビューと写真作例

ギャラリー

写真作例の撮影は、メタボーンズ・スピード・ブースターとライカRマウントレンズ

レビュー

X-PRO1は、2012年に発売されたフジフィルム製APS-Cサイズセンサー搭載のレンズ交換式デジタルカメラ。

2014年に中古品をマウントアダプターで使用する前提で購入した。当時はデジタルカメラの価格もそれほど高くは無く中古は2年もすれば半額程度の価格になっていたので気楽に購入できた。中古の玉不足で定価と同じかプレミアム価格になることも無い時代である。

購入したマウントアダプターは以下の通りで、とくにフォーカル・レデューサー／ワイドコンバーター、メタボーンズ・スピード・ブースター（以下、スピード・ブースター）はライカRマウントレンズを本格的に集めるきっかけになったもので思い出深い。写真作例もスピード・ブースターを使用した例を載せている。

ライカM-FX
コンタックスG-FX
ライカR-FX
ライカR-FX Speed booster（Metabones）

スピード・ブースターで使用したライカRマウントレンズは以下の通りである。
スピード・ブースターは、テレコンバータの逆の作用をして、レンズとカメラの間に挟むことにより、元レンズの焦点距離を短縮し、絞りを明るくする作業がある。
この道具は万能ではなく、元レンズの素性が周辺部の描写に影響し、イメージサークルが大きく周辺部に余裕があるレンズほど描写の劣化は少ないように見える。中央部はよほどひどいレンズでなければ、いずれのレンズも不満ない描写をするだろう。

LEICA SUMMILUX R 35mm F1.4
LEICA SUMMILUX R 50mm F1.4
LEICA APO MACRO ELMARIT R 100mm F2.8(AME100)
LEICA SUMMILUX R 80mm F1.4

マウントアダプターでひとしきり遊んだ後は、XF 18mm F2R、XF 23mm F1.4R、XF 27mm F2.8、XF 56mm F1.2の4本の純正レンズを手に入れて、X-Pro1の特徴であるOVFを使ってみたが、CONTAX Gと同様の仕組みでピント面がわからないのをAF任せで撮影するスタイルは、デジタルカメラの場合プレビューで確認すればいいのだが、それも面倒でやはりEVFの方が便利で、せっかく搭載されたOVFを使うことは無くX-Pro1の特長を生かした使い方はできなかった。

そこで、EVFしか使用しないのであればEVFしかもたないX-E2の方が軽くてよいのではないかと想像して、実物を確認せずにX-Pro1と交換で購入した。X-E2はEVFファインダーのスペックが有機ELディスプレイ、解像度236万ドットとなっており、液晶ディスプレイ、解像度144万ドットのX-Pro1を上回っているが、リフレッシュレートの問題だろうか？ファインダーを見たときの追従性などの見え方がX-Pro1よりもよくない印象でがっかりして早々に手放した。X-E2とともに専用レンズも手放したので、このあとX-Pro2を購入するまでは、Xシリーズから離れることになった。

仕様

項目	X-Pro1	X-Pro2	X-Pro3
画素数	1630	2420	2610
センサータイプ	X-Trans CMOS	X-Trans CMOS III	X-Trans CMOS 4
センサーサイズ	APS-C	←	←
OVF	電子式ブライトフレームファインダー（逆ガリレオ式）　撮影範囲フレーム視野率約90% ファインダー倍率約0.37倍／約0.60倍	電子式ブライトフレームファインダー（逆ガリレオ式）　撮影範囲フレーム視野率約92% ファインダー倍率約0.36倍／約0.60倍	電子式ブライトフレームファインダー（逆ガリレオ式）　撮影範囲フレーム視野率約95% ファインダー倍率約0.52倍
EVF	0.47型TFTカラー液晶約144万ドット視野率約100%	0.48型TFTカラー液晶約236万ドット視野率約100%	0.5型有機EL 約369万ドット視野率約100%
背面液晶	3	←	←
背面液晶解像度	123万	162万	162万
バッテリー	FW-126 / FW-126S	←	FW-126S
メディア	SDHC	SDXC	←
サイズ幅 x 高さ x 奥行	139.5 x 81.8 x 42.5	140.5 x 82.8 x 45.9	140.5 x 82.8 x 46.1
重量(g) (メモリーカード、バッテリ含む)	450	495	497
リリース年	2012.2.18	2016.3.3	2019.11.28
カラー	ブラック	ブラックグラファイト	ブラック DRブラック DRシルバー