LEICA ELMARIT R 35mm(II 2nd)
ライカ製Rマウントの広角レンズ、2代目エルマリート 35mmのレビューと写真作例
目次
ギャラリー
- 写真作例の撮影はLEICA SL typ601
レビュー
2代目エルマリートR 35mmはRマウント・焦点距離35mmの広角レンズ。
エルマリートブランドの上にはズミクロンとズミルックスがある。
R型ライカとライバルになる。一眼レフカメラは日本製が強く、焦点距離35mmの単焦点レンズは低価格高性能のレンズが多く、エルマリートのようなライカの中では低価格のレンズをリリースする必要に迫られたように思われる。
M型ライカレンズでも一時期低価格のズマリットブランドをリリースしたが、それほど売れなかったのか、早々に後継レンズが作られなくなった。
エルマリートは代々廉価であるため、専用の鏡筒は造られず部品の共通化が図られており、この2代目エルマリート R 35mmのレンズ外観は初代エルマリートR 28mmとほぼ同じに見える。
フードの型番は「12509」となり、エルマリート R 28mm、初代ズミクロン R 35mmと共通である。
12509フードはシリーズ7フィルターを内蔵でき、シリーズ7のPLフィルターを装着したときは、それを回すためのダイヤルもついている。
写りは、エルマリート35mm共通の絞り開放から安定した描写で、近接撮影した際の後ろボケも破綻なく美しい。
製造期間が5年程度、製造本数は8000本程度と3つのエルマリートの中では少ないが、中古市場でも比較的見かけるレンズで特別珍しくはない。
仕様
レンズ名 | ELMARIT-R 35-I | ELMARIT-R 35-II | ELMARIT-R 35-III |
焦点距離(mm) | 35 | ← | ← |
最大絞り | 2.8 | ← | ← |
最小絞り | 22 | ← | ← |
絞り羽根枚数 | 6 | ← | ← |
レンズ構成 | 6群7枚 | 5群7枚 | 6群7枚 |
最短撮影距離(m) | 0.3 | ← | ← |
レンズ長(mm) | 40 | 41.6 | |
レンズ最大径(mm) | 63 | 66 | |
フィルター径(mm) | 43.5 シリーズ6 | 48 シリーズ7 | 55 |
重量(g) | 310 | 410 | 305 |
レンズフード | 12564 金属製・逆付け可能 SUMMICRON-R 50mmと共用 | 12509 角形プラ製・ピン固定 ELMARIT-R 28mmと共用 | 組み込み |
製造本数*1 | 31,950(1971まで) | 8,250(1977まで) | 15,000(1992まで) |
リリース年 | 1963 | 1972- | 1978- |
参考文献・参考リンク
更新
- 2024.03.10:改稿
- 2023.12.01:初稿
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