MS-Optics APORIA 2/24
APORIA 24mm F2(MS-Optics / 宮崎光学)をLeica Mデジタルカメラで使用した記録
目次
<ギャラリー>
APORIA 24mm F2 写真例(Leica M-P使用)
<レンズの印象>
このレンズのスペックは、ライカ、コシナ(フォクトレンダー )、ツァイスなど他のメーカーにはないスペックであり、24mmのワイドアングルでF2の明るさは唯一無二の価値がある。
しかし、35mmフルサイズセンサーカメラを使った場合、絞り開放において中心部はよいが周辺は減光、解像度低下とカラーキャストが目立つ場合がある。
上記欠点は、絞りを絞れば改善するが、レンズフードを装着した状態では、フードの内側に設置された絞り環を変更しづらいので問題だと感じる。絞り開放時の周辺部のつらさは、桜やネコの写真のように周辺減光が目立たないように、周辺部に暗所がくるような構図にすれば気にならなくなる
欠点は撮り手が意図を持って処理しなさいと宮崎さんはよく言っている。デジタルのことをあまり考えていないレンズ構成ということはもちろんあるけれど、欠点を許容できない撮り手には向かないレンズだと思う。
レンズは非常に薄く厚みは5.6mmでボディキャップ並みの厚みである。
APS-Cカメラに装着すると36mmの焦点距離となりスナップ向きのカメラになる。
銘板はMS-OT APORA(正しくは、MS-OP APORIA )となっているが、これは完全に誤植で製造時に修正している時間がなかったためと思われる。


<レンズの仕様>
MS-Optics(宮崎光学)のF2の明るさを持つ広角24mmレンズ、レンズ形式にガウス型を採用する。
28mm同様に、カラーバリエーションが多く、漆塗り、蒔絵付き、通常タイプと多くの種類が流通している。
項目 | 値 | 備考 |
焦点距離(mm) | 24.5 | |
最大絞り | 2.08 | |
最小絞り | 16 | |
レンズ構成 | 4群6枚 | ガウス型 |
最短撮影距離(m) | 0.5 | 0.8mまでカメラ距離計連動 |
レンズ長(mm) | 5.6 | |
レンズ最大径(mm) | 50 | |
フィルター径(mm) | – | 34mmフィルターのガラスをレンズ先端にはめる。 専用フードのためにレンズ先端にネジが切ってあるが、 ネジ径が特殊なため市販の一般的な径のフィルターは使用できない。 |
重量(g) | 39 |
<参考文献・リンク>
Wikipediaによるダブルガウスの説明