PENTAX Qマウント MS-SONNETAR 25mm F1.1

宮崎光学 ゾンネタール 25mm F1.1(MS-Optics)をPENTAX Q7とQ10で使用したレビューと写真作例
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目次
ギャラリー
写真作例の撮影はPENTAX Q7とPENTAX Q10
レビュー


1.概要
MS-SONNETAR 25mm F1.1は、MS-Optics(宮崎光学)のPENTAX Q用レンズ。
レンズの焦点距離は25mmで35mm判に換算すると以下のとおりである。
- Q/Q10(1/2.3型センサー)の場合、5.5倍で137.5mm相当
- Q7/Q-S1(1/1.7型センサー)の場合、4.7倍で117.5mm相当
レンズ構成は4群5枚でゾナー型を採用し、最短撮影距離は0.5mで35mm判換算した場合、トリミングの結果だが寄れるレンズともいえる。
QマウントのStanderd 01と同じくらいの大きさのレンズで、カラーバリエーションはブラックのみである。
2.使用感
MS-SONNETAR 25mm F1.1の描写は、絞り開放のF1.1はふわふわした描写となり、カメラの背面液晶でピントを合わせるため、ピントのピークを主題の位置にあわせるのが難しい。
絞り開放の撮影ではペンタックス Q7のピントピーク表示は曖昧で撮影時にほとんどあてにならない。ピント位置は拡大表示をして確認するのが確実だ。
デジタルカメラなので、少なくともフォーカスブラケットで保険をかけるように何枚か撮影して、現像時に良い物を選ぶのが手間が少ないと考える。
人工照明や太陽光を受けた雨粒などを撮影すると、周辺のボケが汚いことと偽色が発生するため、撮影シーンによっては使いづらい。
Qカメラとに装着して片手に収まる中望遠と言うことで、望遠レンズをちょい足ししたいときに手軽に持ち運べるのは良い。
本レンズはレンズシャッターを装備していないため、カメラ側のセンサーシャッターで撮影するため、動体のローリング歪みに注意する必要がある。
3.まとめ
結論としてMS-SONNETAR 25mm F1.1をまとめると、Cマウント、Dマウントレンズを使うのと変わらない。描写も多くの絞り開放F値が明るいCマウント、Dマウントレンズと同様に暴れるため、一般的な利用には向いていない。高性能レンズを期待して購入すると裏切られることになる。
仕様・考察など
このレンズは、ピンホールレンズなどの簡易レンズをのぞけば、Qマウントを持つ唯一のサードパーティー製レンズだ。
Qマウントはスマホなどの極小センサーの性能向上を考えると、もう少し頑張ってQシリーズを続けていただき、高性能なEVFの付いたカメラを用意して欲しかった。前述したとおり明るいレンズを使うとき背面液晶で撮影するのは無理がある。
本レンズの試作として、同じ焦点距離25mmでマイクロフォーサーズ用も少しだけ作られたようだが、残念ながら入手できなかった。
マイクロフォーサーズカメラはカメラ側にメカシャッターが装備されており、普通のレンズとして使用できるので他の25mmレンズとくらべてみたかった。ただし、PANASONIC LUMIX GM5は電子接点を持たないレンズを装着した場合、メカシャッターが機能せず、電子シャッターのみになるため注意が必要だ。
項目 | 値 | 備考 |
焦点距離(mm) | 25 | |
最大絞り | 1.16 | |
最小絞り | 11 | |
レンズ構成 | 4群5枚 | ゾナー型 |
絞り羽根 | 12 | |
最短撮影距離(m) | 0.5 | |
レンズ長(mm) | 24.5 | |
レンズ最大径(mm) | 40 | |
フィルター径(mm) | 34 | 逆付け式 フード逆かぶせ収納式 |
重量(g) | 75 | |
リリース年 | 2013 | |
定価(税別) | 48,000- |
参考情報
- Wikipediaによるゾナー型レンズの説明
- MS-SONNETAR 1.1/50(Shige”s hooby内リンク)
- MS-SONNETAR 1.3/50(Shige”s hooby内リンク)
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更新履歴
- 2025.8.24
- 2024.07.31
- 2024.03.23
- 2022.06.12
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