LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6 S-R2060
パナソニック製LUMIX S20-60mmをLマウントカメラで使用したレビュー
目次
<ギャラリー / Photo example from LEICA CL>
<レンズの印象>
非常に軽量なフルサイズセンサーをカバーするズームレンズ、ズームレンズのワイド端が20mmからはじまり60mmまでの3倍ズームとなっている。
残念ながら暗いレンズの割にレンズ側には手ぶれ補正がないため、LEICA T、LEICA CLなどボディ側に手ぶれ補正のないカメラでは少し暗所になると手ぶれが気になる。
この場合、重量が軽いことがあだとなり、シャッターショックでのブレを誘発しやすい、シャッターの軽いカメラの場合はより慎重にシャッターを切る必要がある。
APS-Cで使う場合レンズの周辺部を利用しないため、それほど大きな破綻を感じることはない。
30mm〜90mmと一昔前のズームレンズ範囲になってしまうが、それは使い方次第と考える。
最短撮影距離はワイド側で0.15mとなっており、テーブルフォトには比較的使えるが、暗い店内では手ぶれに注意が必要だ。
LUMIX S5のバンドルレンズとして広く売り出され、使わなくなったオーナーが中古市場に流しまくったためか、このレンズの中古在庫はよく見かける。そして安価である。
このレンズのプレスリリースにある月産50台というのは悲しい数字で、Panasonicのカメラ事業の苦しさを物語っている。ミラーレスカメラで飛躍したソニーに対して、低空飛行を続けるPanasonicはシグマやライカの裏方に回った方が幸せな気さえしてくる。たびたび撤退の2文字が浮かぶPanasonicのカメラ事業、どこにむかうのかウォッチは続けようと思う。
パナソニックのSレンズはレンズ性能だけをみると、それほど悪い物ではないのだが、レンズデザインを見て、外で使いたい欲しいと思わせないのはとても辛い、中華を含めアジアのカメラメーカーにさえ見劣りするデザインは、根本的にあらためないと売れるようにはならないと感じる。
<レンズの仕様>
項目 | レンズ1 | レンズ2 | レンズ3 |
レンズ名 | S-R2060 | 18-50mm F2.8 DC DN | Contemporary | VARIO-ELMAR-TL |
焦点距離(mm) | 20-60 | 18-50 | 18-56 |
最大絞り | 3.5-5.6 | 2.8 | 3.5-5.6 |
最小絞り | 22 | 22 | 16 |
レンズ構成 | 9群11枚 | 10群13枚 | 7群10枚 |
絞り羽根枚数 | 9 | 7 | – |
最短撮影距離(m) | 0.15〜0.4 (20〜40) | 0.12〜0.31 (18〜50) | 0.3〜0.45 (18〜56) |
レンズ長(mm) | 87.2 | 74.5(L-Mount) | 60 マウント面からの距離 |
レンズ最大径(mm) | 77.4 | φ65.4(L-Mount) | 63 |
フィルター径(mm) | 67 | 55 | E52(52mm) |
重量(g)(レンズのみ) | 360 | 290 | 256 |
リリース年 | 2020.7.20 | 2021.10 | 2014.4 |
定価(円・税別) | 74,000 | Open(65,000程度) | 200,000- |
<参考文献・リンク>